みなさま、こんにちは。
福岡店の海江田です。
7月も中旬を迎え、夏本番の空気が街に広がってきました。
みなさまは、いかがお過ごしでしょうか。
私はというと、連日の暑さに参りそうになりながらも、毎朝アイスコーヒーを飲みなんとか乗り切っています。
みなさまも、体調には十分気をつけてお過ごしください。
さて今回は、福岡店に新たに入荷した【GUCCI × adidas】コラボのポロシャツをご紹介いたします。
GUCCI/¥64,500(税込)/サイズ:S オンラインショップで見る
上品でクラシカルなラグジュアリーを象徴する【GUCCI】。
一方、スポーツとカルチャーをルーツに持つ、機能的でストリート性の高い【adidas】。
【GUCCI】らしいクラシックなポロシャツに、【adidas】の象徴「トレフォイルロゴ」と「GUCCI」の文字が配置されたこちらのデザイン。
これは単なるブランドロゴの並置ではなく、一見すると正反対のように思える2つのブランドがコラボし、それぞれのブランドが持つ価値観が融合して生まれた一着です。
このコレクションの背景には、2015年から2022年まで【GUCCI】を牽引していたアレッサンドロ・ミケーレの哲学が色濃く反映されています。
彼は、既存の枠組みやヒエラルキーにとらわれず、すべてをフラットに見立て再構築するといったアプローチを貫いてきました。
また、コレクションには常に「多様性を肯定する」という強いメッセージが込められており、【GUCCI】を単なるラグジュアリーブランドから、思想と表現の場へと昇華させた立役者でもあります。
「ラグジュアリー とストリート」といった境界を超え、
異なるものを自由に組み合わせ新しい価値が込められたこのポロシャツにも、まさにその思想が織り込まれているように感じます。
実際に、こうした異色のブランド同士によるコラボレーションが広く注目を集めるようになったきっかけは、2017年のLouis Vuitton × Supreme。
以降、Dior × Air Jordan、Prada × adidasといった流れが続き、ラグジュアリーとストリートの境界は次第に曖昧になっていきました。
2022年にコラボした【GUCCI × adidas】のアイテムも、まさにその象徴的な存在と言えるでしょう。
さらに、2025年7月。【GUCCI】は大きな転換期を迎えています。
新たなクリエイティブディレクターとして就任したのは、BALENCIAGA出身のデムナ・ウァザリア。
社会的メッセージを含んだデザインや、アイロニーを織り交ぜた大胆な表現で知られる彼ですが、
「美と醜」、「日常と非日常」「大衆性とラグジュアリー」など、対立された概念を問い直し服を通して表現してきました。
難民としての出自や社会の批評精神を背景に、ファッションを単なる商品からメッセージへと昇華してきた彼の就任は、
GUCCIにとっても、単なるデザインの刷新ではなく、より多角的な層へ価値を提示するブランドへと進化していくことでしょう。
このような変革の真っ只中にいるGUCCIだからこそ、あらためて【GUCCI × adidas】のようなコレクションが持つ意味が際立ちます。
ジャンルを越えて自由にミックスし、ラグジュアリーとストリートを対等に捉える"柔軟な視点"。
多様性が尊重され、スタイルに正解のない今という"時代の空気"。
ただのデザイン以上に、「価値観」と「時代性」がこのポロシャツには確かに込められているのではないでしょうか。
ファッションを"着る"だけでなく"感じる"ものとしてみるとするならば、今を生きる時代を象徴するようなモノなのだと実感させられますね。
初めて【GUCCI】を手に取る方も、ぜひ店頭で手に取ってみていただけたらと思います。
スタッフ一同、みなさまのご来店を心よりお待ちしております。