まず思いつくのが素材や製法のクオリティの高さです。スペインにて1846年に皮革工房として創業した［ロエベ］は、現在に至るまで高い技術が継承されています。

長年の経験によって裏打ちされたその技術は、スペイン王室御用達をもらうほどです。

［ロエベ］の製品は厳しいチェックを経た上質な鞣し革のみを用いており、むやみに加工を施すのではなく、革本来の良さを活かし、出来る限り自然な状態で作られています。実は［ロエベ］のレザーアイテムの匂いを嗅ぐとレザー特有の良い香りがするものが多いんです。

上質な皮を鞣した革から、さらに数パーセントしか採れないという“ロエベナッパ”に代表されるような、レザーの質感を際立たせた、素材の良さを活かしたデザインが多いのも［ロエベ］の製品の大きな特徴です。

長く愛用できるのも丁寧に作られた証です。気に入って購入したアイテムはできるだけ長く愛用したい、購入者の要望も叶えてくれます。

実に100年以上の歴史を持ち、伝統を忠実に継承し続けた［ロエベ］ですが、［ロエベ］を傘下に持つLVMHグループは変化を求めていました。

そんな中、2014年のジョナサン・アンダーソンのクリエティブ・ディレクター就任がブランドにとって大きな転機に。

自身の名を冠した［J.W.アンダーソン］にて、ジェンダーレスなスタイルを提案する過激な29歳（当時）のジョナサン・アンダーソンは、それまでのブランドロゴを刷新し、よりアートフルで新鮮なコレクションを発表しました。

最近だとスタジオジブリとのコラボを見たことがある方も多いのではないでしょうか？

ラグジュアリーなバッグと、お馴染のキャラクターの、組み合わせが新鮮で話題になりましたね。

メゾンの歴史を継ぐクラシックなものから最新のものまで、人気モデルが多くありますがいくつか紹介します。

“ハンモック”、“パズル”は今の［ロエベ］を象徴するモデルです。“パズル”はジョナサン・アンダーソンが［ロエベ］就任後初めてデザインしたバッグで、“パズル”のようなレザーパーツを組み合わせたデザインが特徴です。

日本の折り紙が着想源の“パズル”は、なんと60以上のパーツを組み合わせており、ただでさえ難易度の高い立体的なレザーアイテムを、500以上の作業工程と職人の手作業で作り上げます。

繊細なものづくりから生まれた“パズル”のディテールは、［ロエベ］の技術の結晶です。

5サイズ展開で性別問わず、持つ人のスタイルに合わせて選べる人気のモデルです

6wayバッグというものがこれまであったでしょうか？

2016年に発売された“ハンモック”は拡張、収縮、折り畳み可能なデザインで［ロエベ］が積み上げてきた高い技術があってこそ実現できたモデルです。

現在はドローコード付きの物やトートバッグタイプなどが発売され、どんどん進化しています。

“パズル”や“ハンモック”も、デザイン自体はジョナサン・アンダーソンらしいアートフルなものですが、上質なレザーを最大限に活かしながら、職人技術によるクラフト特有のあたたかみのあるデザインが魅力です。

50年近く愛され続けている［ロエベ］を代表するモデルです。角を取ったゆるやかなスクエアフォルムは以前から変わらず、程よいクラシック感が現在も支持されています。

時代毎に様々な素材や色、デザインのマイナーチェンジで楽しませてくれます。

ライニングを用いない1枚仕立ての仕様は、限られた上質なレザーと、高い技術がなくては実現できず、繊細な作りや細部までが［ロエベ］のこだわりを感じられる、シンプルなデザインだからこそ作りの良さが際立つモデルです。

170年以上続く歴史を持ち、革や製法にこだわり真摯な姿勢を貫く［ロエベ］は、トレンドに左右されず長く愛用できる信頼ブランドです。さらにデザイナーのセンスがプラスされた、持つことが楽しくなるようなアイテムはこれからも目が離せません。