[PORTER]の名作、“タンカーシリーズ” の魅力

[PORTER]の名作、“タンカーシリーズ” の魅力

Buyer's VOICE

COLUMN

2024.01.24

MIYOSHI

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MIYOSHI

二子玉川ライズ店

三好です!様々なジャンルで、毎日違う雰囲気を感じられることをモットーにファッションを楽しんでいます!様々なブランドを着てみることが好きなのですが、Engineered GarmentsやMARNI、ISABEL MARANTなど、柄や色をどこかしらで身に付けていることが多いです。最近は、90年代のギャルソンや、Y'sなどのドメスティックブランドも気になっています。お買い取りをご利用してくださった際は、ブランド・ジャンル問わず、一緒にファッションのお話を楽しみたいです!よろしくお願いします。

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    吉田カバンと[ポーター]

    [ポーター]を運営する株式会社吉田の前身である吉田鞄製作所は、1935年「使うほどに馴染み、永く愛用していただけるカバン」を目指して、吉田吉蔵が設立しました。

     

    吉田カバンが注目を浴びるようになったきっかけは、ファスナーで鞄のマチ幅が変更できる“エレガントバッグ”でした。使わないときは狭い室内でもコンパクトに収納できるという機能が、戦後復興中の住宅事情にもマッチしてヒット。さらに婚約前の美智子皇后(現在の上皇后)陛下が使われたことで吉田カバンの名が日本中に広まりました。

     

    そんな吉田カバンの看板ブランドとして、人気を集める[ポーター]。1962年の発足から現在まで、世界中の人々から支持されていますが、今回は[ポーター]の代表アイテムである“タンカーシリーズ”を取り上げてその魅力を紹介いたします。

     

     “タンカーシリーズ”とは

    PORTER タンカーバッグ全体

     

    アメリカ空軍のフライトジャケットMA-1をモチーフにした“タンカーシリーズ”は[ポーター]の名前を一躍有名にした看板シリーズです。

     

    “タンカーシリーズ”は1983年に「ミリタリーテイストのトラベルシリーズ」として誕生。今は財布やポーチ、ビジネスバッグ、バックパックなど多種多様なデザインが出ていて、色も黒やネイビーがメインとなり、バリエーションが豊富なシリーズです。しかし当時は、ダッフルバッグやショルダーバッグなどトラベル仕様が中心で色はセージグリーンのみでした。そして、発売当時の日本のファッションはアメカジブーム到来中で、ミリタリーアイテムをファッションとして身に付けるのは当時は珍しく、MA-1をモチーフにした“タンカーシリーズ”もそこまでの話題性はありませんでした。

     

    ポーター ロゴまわり

     

    しかし、1986年に公開された映画「トップガン」で、主演のトム・クルーズがフライトジャケットを着用したことで、ミリタリーファッションブームが到来。同時に“タンカーシリーズ”も一気に注目を浴びるようになりました。

     

    また、90年代後半になると、ファッションブランドや他業種とのコラボレーションが盛んに。当時は「裏原ブーム」が巻き起こっており、ストリートファッションが盛り上がる中でこの“タンカーシリーズ”の人気は確固たるものとなりました。

     

    2019年には“タンカー”発売35周年を記念して、しばらく発売されていなかったカラーで元祖のセージグリーンが復刻。発売当時の色合いや金具など細部まで忠実に再現したことも記憶に新しいところですよね。

     

    このように、“タンカーシリーズ”はアップデートを重ねながら、35年以上も愛されているのです。

     

     “タンカーシリーズ”にこめられたこだわり

    タンカー 生地アップ

     

    “タンカーシリーズ”は光沢感のあるナイロンツイルと、撥水性に優れたナイロンタフタでポリエステルの中綿を挟んだ、3層構造の丈夫な生地で作られています。この構造によってMA-1のようなボリュームを出し、荷物を保護するクッション機能をも持ち合わせていて、機能性にもかなり優れているのです。

     

    また、使われる金具はあえて塗装を剥がれやすくすることで、使い込むほどに味の出る、化学繊維のバッグにもかかわらず、経年変化を楽しむことが出来るというのも大きなポイント。

     

    創業者である吉田吉蔵の意思が受け継がれているのを感じますよね。

     

    タンカー ファスナーアップ

     

    こちらは余談ですが、これだけ丈夫な鞄でも、使っていくとどうしても不具合が出ることもあります。

     

    その際に修理に出すと、鞄の内部に作った職人さんがわかるようにタグが入っているそうで、修理するときも同じ職人さんに修理してもらえるようにしているそうです。ここにもポーターのこだわりが感じられますよね。

     

    コラボレーションアイテム

     

    コラボレーションは[ポーター]を語る上で“タンカーシリーズ”と並んで重要なキーワードです。

     

    今でこそ、多くのブランドとのコラボレーションが話題を呼ぶ[ポーター]ですが、そのきっかけは1995年の藤原ヒロシの[グッドイナフ]とのコラボ。後の[ヘッドポーター]へとつながることになるこのコラボは、世界初のブランド同士のコラボとして、[ポーター]だけでなく、多くのファッションブランドに影響を与えることになりました。

     

     

    ×sacai 2点

     

    今回ピックアップしたのは日本を代表するブランド[サカイ]とのコラボモデル。カーキの小さい方は2019年に通常商品として発売されたもので、黒のファー付きの方は2019年11月にクリスマス限定のアイテムです。[サカイ]の特徴である素材や意外性のあるカルチャーや要素を融合するデザイン性の高さと[ポーター]の質実剛健なものづくりが、うまく組み合わせられています。

     

    [サカイ]もまた様々なブランドや企業、アーティストなどとのコラボレーションが盛んなブランドとして知られています。吉田カバンとのコラボは、2013年秋冬のヘルメットバッグとハンドバッグの2型に始まり、これまでにも何度もコラボモデルをリリースしています。

     

    ×sacai ディテール

     

    2019年のクリスマス限定モデルは、ブラック×ブラックのエコファー、カーキ×ブラウンのエコファーの2色展開でサイズはラージとスモールの2種類が発売。

     

    エコファーとの組み合わせが[ポーター]の持つ武骨な雰囲気とは真逆で、2014年のリアルファーを使用したコラボレーションアイテムからさらにアップデートされ、ポケットの大きさも左右非対称と、[サカイ]の遊び心が感じられるアイテムです。

     

     

    最後に

     

    創業者の吉田吉蔵の想いを受け継いだ[ポーター]の魅力を感じていただけたでしょうか。

     

    インラインにはご紹介した“タンカーシリーズ”以外にも多くの人気モデルが存在しますので、ぜひチェックしてみてください。

     

    また、長年のファンも多く、男女問わずに愛される[ポーター]は、当社でも非常に人気の高いブランドの一つです。お買い取りも強化しておりますので、ぜひ一度ご相談ください。

     

     

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