A moment

憧れのブランドを身につけることを、値段を理由に諦めなくていいように。好きな服を着て、自由におしゃれを楽しめるように。1985年、それまでなかったデザイナーズブランド専門のユーズドセレクトショップとして、原宿の3.5坪のお店からRAGTAG は始まりました。
その一着と出会って、ファッションの面白さを知った。ずっと欲しかった一着に、RAGTAGで出会えた。同じようにファッションを愛する仲間に巡り会えた。創業から今日までを振り返ると、人や服を通じて、ときに人生をも変えてしまうような瞬間がいくつもありました。そんなかけがえのない瞬間を、これから先もみなさまとともにつくっていきたいと願う、40年目のRAGTAGです。

HISTORY

PLAY BACK
40 YEARs!

RAGTAGが歩んできた40年は、
どんな時代だったんだろう。
時代が熱狂した、憧れのファッションアイテムを
通して振り返ってみます。

85
06.16
原宿竹下通りで「ラグタグ」創業
1985
COMME des
GARCONS KNIT
コムデギャルソン
穴あきニット
1982年、川久保玲と山本耀司がパリプレタポルテコレクションを発表。無彩色の穴があいた服は、西欧中心のモード界に強い衝撃を与えました。[コムデギャルソン][ワイズ][イッセイミヤケ]をはじめとする個性的なデザインやメッセージ性の強い「DCブランド」は、国内でも多くの若者たちの憧れでした。
1990
agnes b.
CARDIGAN
アニエスベー
カーディガンプレッション
80年代後半~90年代にかけて流行した“渋谷系”。そのカルチャーの中心にいたのは、ミュージシャンや若い女性たち。絶大な人気を誇った雑誌「オリーブ」などの影響により、フレンチカジュアルがブームに。中でも、上品で着心地も良い[アニエスベー]の “カーディガンプレッション” はその代表格でした。
95
10.25
「ラグタグ渋谷店」オープン
2003年に現在の場所に移転。
99
10.01
オンラインショップをスタート
1995
NIKE
SNEAKER
ナイキ
AirMAX95
1995年、セルジオ・ロザーナが生み出した“Air MAX95”。人体の構造から着想を得たデザインと、筋線維をイメージして作られた斬新なアッパーによって一躍人気に。当時の裏原宿カルチャーやヒップホップシーンにドンピシャにはまり、「Air MAX狩り」と呼ばれる現象が起きるなど、履いているだけで注目を集める一足でした。
00
10.20
「アールティー銀座店」オープン
「アールティー」はラグジュアリーブランドを
豊富に揃えた、「ラグタグ」の姉妹店。
01
09.20
福岡天神に「アールティー福岡店」オープン
念願の地方初出店!
2000
A BATHING APE
JACKET
ア ベイシングエイプ
イエローカモ スノボジャケット
NIGOの1st CAMOとして注目を集めた、“SNOW BOARD JACKET”。他の迷彩柄とは一線を画す独自のイエローのカラーリングが特徴です。スノーボードジャケットという、実用的なアイテムに斬新なカモフラ柄を取り入れる。そんなストリート × アウトドアのクロスオーバーが話題を呼びました。
05
08.27
大阪BIG STEPに「ラグタグ心斎橋店」オープン
09
09.18
「ラグタグ新宿マルイアネックス店」オープン
「古着屋が百貨店にオープン」と話題になりました。
2005
Chloe
BAG
クロエ
パディントンバッグ
2004年の発売以降、多くのセレブも愛用する[クロエ]を代表する名作バッグ。実用的でありながら、大きな南京錠のキャッチ—なデザインが爆発的な人気を呼びました。いつの時代も女性たちを惹きつけてやまないデザイナー、フィービー・ファイロが手掛け、2000年代の “it bag” ブームを象徴する存在です。
10s~
横浜、名古屋、京都など全国に出店が加速
2010
DIOR HOMME
DENIM PANTS
ディオールオム
スキニーデニム
2000年代後半から2010年代初頭、エディ・スリマンの[ディオールオム]は、メンズファッションに革命をもたらしました。特にスキニーデニムは、「ロックでセクシー」なスタイルの象徴。従来のファッションの枠を超え、男性の体型を強調しつつモード感を漂わせるスタイルは、今でも世界中のファンに愛されています。
2015
BALENCIAGA
SWEAT SHIRT
バレンシアガ
ロゴパーカー
2015年、デムナ・ヴァザリアが[バレンシアガ]のクリエイティブディレクターに就任。ラグジュアリーとストリートファッションを融合させたデザインは、一躍注目の的となりました。オーバーサイズのシルエットや、大胆なロゴアイテム。SNS映えするスタイルは、多くのファッション愛好者に支持され、瞬く間に拡散されました。
25
04.25
「ユーズボウルピエリ守山店」オープン
「ユーズボウル」は「ラグタグ」よりも
リーズブルなアイテムを中心とした新業態。
07
海外1号店がタイ・バンコクにオープン
2020
Miu Miu
SKIRT
ミュウミュウ
ローライズミニスカート
2022年春夏コレクションで発表された、ベーシックなワードローブのアップデートスタイル。中でも、クロップドトップス×ローライズボトムスの組み合わせは話題騒然に。一大ムーブメントともなったY2Kファッションとも重なり、クリーンかつガーリーなデザインが大ヒット。ウィメンズトレンドを牽引する存在になりました。

COLUMN

40年後も大切にしたい、
私的名作。

ファッションを愛してやまないRAGTAGスタッフに、
40年後もきっと愛され続けているだろう
私的名作を聞いてみました。

Articles
20
ENDO
原宿店 / バイヤー
ENDO
[COMME des GARCONS]<br>“高橋真琴コート(2018年春夏)”

[COMME des GARCONS]
“高橋真琴コート(2018年春夏)”

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19
HATA
デジタルマーケティングチーム
HATA
[TOM WOOD]<br>“Oval Tiger Eye”

[TOM WOOD]
“Oval Tiger Eye”

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18
KIMURA
福岡パルコ店 / バイヤー
KIMURA
[Midorikawa]<br>“Classic car shirt(2023年秋冬)”

[Midorikawa]
“Classic car shirt(2023年秋冬)”

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17
OSUGI
下北沢店 / バイヤー
OSUGI
[MASU]<br>“Leather Cake Bag”

[MASU]
“Leather Cake Bag”

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16
NOGUCHI
総務チーム
NOGUCHI
[LEMAIRE]<br>“EGG BAG”

[LEMAIRE]
“EGG BAG”

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15
ISHIDA
福岡店 / 店長
ISHIDA
[HELMUT LANG]<br>“1998 race up anorak parka”

[HELMUT LANG]
“1998 race up anorak parka”

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14
SHIRATA
戦略推進グループ / ゼネラルマネージャー
SHIRATA
[HERMES]<br>“ケープコッド ドゥブルトゥール”

[HERMES]
“ケープコッド ドゥブルトゥール”

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13
HATTORI
ルクアイーレ店 / バイヤー
HATTORI
[NEIGHBORHOOD]<br>“SAVAGE DENIM DP WIDE PANTS”

[NEIGHBORHOOD]
“SAVAGE DENIM DP WIDE PANTS”

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12
IZUMI
デジタルマーケティングチーム / マネージャー
IZUMI
[OLYMPIA LE-TAN]<br>“バッグ”

[OLYMPIA LE-TAN]
“バッグ”

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11
NAGAOKA
経営企画室 / 室長
NAGAOKA
[白山眼鏡店]×[TENDERLOIN]<br>“T-JERRY”

[白山眼鏡店]×[TENDERLOIN]
“T-JERRY”

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10
SAKURABA
ECグループ / ゼネラルマネージャー
SAKURABA
[Chrome Hearts]<br>“WALLET WAVE CROSS BUTTONS BLACK HEAVY LEATHER”

[Chrome Hearts]
“WALLET WAVE CROSS BUTTONS BLACK HEAVY LEATHER”

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09
YANAI
銀座店 / バイヤー
YANAI
[TASAKI]<br>“refined rebellion black spinel Earrings”

[TASAKI]
“refined rebellion black spinel Earrings”

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08
YOSHIOKA
心斎橋店 / 店長
YOSHIOKA
[RALPH LAUREN]<br>“BIG SHIRT  90'S vintage”

[RALPH LAUREN]
“BIG SHIRT 90'S vintage”

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07
SAKODA
人材開発室
SAKODA
[MOSCOT] <br>“LEMTOSH”

[MOSCOT] 
“LEMTOSH”

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06
WAKATA
ルクアイーレ店 / バイヤー
WAKATA
[ALDEN]<br>コードバンプレーントゥシューズ

[ALDEN]
コードバンプレーントゥシューズ

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05
ARITAKE
商品管理チーム / マネージャー
ARITAKE
[Maison Martin Margiela]<br>アーティザナルリメイクジャケット

[Maison Martin Margiela]
アーティザナルリメイクジャケット

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04
NAKAJIMA
商品管理チーム
NAKAJIMA
[Levi's]<br>“66モデル前期”

[Levi's]
“66モデル前期”

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03
KONO
人材開発室 / マネージャー
KONO
[Mame Kurogouchi]<br>リバーレーススリーブドレス

[Mame Kurogouchi]
リバーレーススリーブドレス

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02
IHARA
吉祥寺店 / バイヤー
IHARA
[WERKSTATT:MUNCHEN]<br>リング、ウォレットチェーン

[WERKSTATT:MUNCHEN]
リング、ウォレットチェーン

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01
KANAZAWA
総務チーム
KANAZAWA
[SAINT JAMES] <br>“OUESSANT”

[SAINT JAMES]
“OUESSANT”

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20
ENDO
原宿店 / バイヤー
ENDO
[COMME des GARCONS]<br>“高橋真琴コート(2018年春夏)”

[COMME des GARCONS]
“高橋真琴コート(2018年春夏)”

「コムデギャルソン青山店」の店員さんが着ているのを見てその圧倒的なオーラに釘付けになった、2018年春夏コレクションの高橋真琴とのコラボレーションアイテム。

かわいいけど、自分のキャラクターじゃないかもな…と後ろ髪を引かれながらお店を後にしたものの、どうしてもその衝撃が忘れられず、その足で立ち寄った表参道の「TRADING MUSEUM」で思い切って試着し、衝動買いしました。
試着中、自分に着こなせるかずっと自信がなかった私に、担当の店員さんが掛けてくださった「自分のことをもっとスペシャルだと思っていい」という言葉に背中を押され、とても気持ちよくお買い物ができたという思い出の一着です。

普段から色柄物のお洋服が好きなので派手な格好には慣れているものの、このコートを着るときはさすがに強いハートが必要になります。それでも「ファッションは自由であっていい」というメッセージを強烈に伝えてくれるこのコートは、私の戦闘服のような存在。
僭越ながら、これを着た私を街で見かけた誰かに、そのメッセージが届いて勇気や元気を与えられたらいいなという気持ちです。40年後といわず、一生手元から離したくない、私の宝物です。

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19
HATA
デジタルマーケティングチーム
HATA
[TOM WOOD]<br>“Oval Tiger Eye”

[TOM WOOD]
“Oval Tiger Eye”

ちょうど入社したばかりの2020年に[トムウッド]のリングと出会いました。

当時の私はヴィンテージスタイルに惹かれており、特に影響を受けていたのが、「King Gnu」の常田大希さんのファッションでした。首元が大きく開いたボロトレーナーやグランジデニムに、上品な[トムウッド]のリングを合わせるスタイル。その独特のバランスに魅了され、髪型や服装を真似していたのを今でも覚えています。

これまで、メゾンブランドのアクセサリーやターコイズリング、カレッジリングなど、様々なリングを試してきましたが、飽き性の私は2〜3年で手放すことが多くありました。しかし、[トムウッド]のリングだけは違いました。そのシンプルで洗練されたデザインは、まるで覇気ある虎の目のよう。
身に着けるだけで“力強さ”、“勇気”、“保護”を授けてくれる、芯のある美しさがあるのです。[トムウッド]のリングはそのエッセンスをミニマルに昇華し、北欧的な洗練とともに、私の日常にさりげない自信と守られている感覚をもたらしてくれます。これからも私のアイコンとして、いつまでも身に着けていきたいです。

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18
KIMURA
福岡パルコ店 / バイヤー
KIMURA
[Midorikawa]<br>“Classic car shirt(2023年秋冬)”

[Midorikawa]
“Classic car shirt(2023年秋冬)”

発売当時、東京出張のついでに下北沢の「VELVET」で見て、このクラシックカー柄に一目惚れしました。その後、福岡の「VELVET」でも再度見かけて試着してますます気に入ったのですが、その時は妊娠中。

「これから子どもが生まれたらまず着られないお蔵入りするアイテムなのに、この価格出すのはなぁ……」と思い、あきらめました。それでもしばらく経っても忘れられず、出産直後で買い物なんてそうそう行けなかった時期に、シーズンを過ぎてもまだ販売していた別のセレクトショップのオンラインショップで見つけ、やっと購入できました。

シャツの生地はヴィンテージキュプラを使っており、水濡れNG、着ている時に子どもに紐を引っ張られる危険性も。やはり子どもがいるとなかなか着られませんが、育休から復帰した今も店頭でも時々着ており、気分を上げたい時には手が伸びるお気に入りです。そしてボロボロになってきてもきっと味が出るであろう、これから先何年経っても大事にしたいと思えた一着です。

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17
OSUGI
下北沢店 / バイヤー
OSUGI
 [MASU]<br>“Leather Cake Bag”

[MASU]
“Leather Cake Bag”

大好きな[エムエーエスユー]の今や定番化している名作アイテム。

2024年秋冬コレクション発表時にこれは買う!と一目惚れし、お世話になっている「ミキリハッシン」でオーダーし無事手に入れました。ケーキボックスがデザインソースとなっていて、ケーキを開けるときのワクワクを感じられる[エムエーエスユー]らしいバッグです。
今までにこんなバッグは見たことがなかったし、丁度良いサイズ感で本当に自分にとって必要なものを再考するきっかけにもなるのがいいなと思っています。

また、レザーで作られているので、経年変化を楽しめるのもいいポイントです。2026年春夏コレクションではこのバッグを水洗いしてくしゃくしゃにしていて雰囲気最高にかっこよく、デザイナーさん曰く、気負わず使って、シミや傷、汚れさえも思い出にしてほしいとの思いが込められているようです。
フロントに「MASU」のロゴがあるんですが、すでにMがとれてしまい、「ASU」になってるのでどんどん思い出を増やしていき、40年後どんな姿になってるのか楽しみです。

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16
NOGUCHI
総務チーム
NOGUCHI
[LEMAIRE]<br>“EGG BAG”

[LEMAIRE]
“EGG BAG”

「一生使えるもの」として記念日に夫からプレゼントしてもらいました。以前からブランドは知っていましたが、 社会人になってから “エッグバッグ” の存在を知り、当時付き合っていた夫にシェアし、「いつかね~」を叶えてもらいました。

立体的に成形されたモールテッドレザーがアイコニックでありつつも、ロゴなどが無くシンプルなデザイン。個性的で存在感があり、オブジェにすら見えてくるデザインがお気に入りです。コーディネートの全体の雰囲気を底上げしてくれる佇まいで、自信が無い日にも持つと安心感を与えてくれるところに頼もしさを感じています。

まあるい形からわかるようにバッグの中の空洞は広めで、必要なものは大体収まります。[ルメール]にはほかにも魅力的なバッグはありますが、40年後も持っているイメージが湧くのは “エッグバッグ” な気がします。
表面がつるつるピカピカなので小傷が絶えませんが、それも味となり長く連れ添える相棒に育っていってくれたらなと思います。40年後もバッグに負けないようなかっこいいおばあちゃんになれるように頑張りたいです。

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15
ISHIDA
福岡店 / 店長
ISHIDA
[HELMUT LANG]<br>“1998 race up anorak parka”

[HELMUT LANG]
“1998 race up anorak parka”

好きな洋服のルーツを辿ると、ミリタリーアイテムに辿り着くことが多くあります。

用途に合わせた最適な機能性、無駄を削ぎ落とした実用的なデザインなど惹かれる要素に溢れています。その一方で、ミリタリーアイテムをそのままファッションに落とし込むには無骨さが気になる……。そうした悩みを払拭してくれたのがこちらの[ヘルムートラング]のアノラックパーカです。
こちらは “US military N-2 rain parka” をサンプリング。USミリタリーオリジナルではコットンツイル、またはヘリンボーンという丈夫な生地を使用していますが、[ヘルムートラング]ではリップストップナイロンやハリのある素材を使っています。

[ヘルムートラング]はファッション業界に「ミニマル」という言葉を広めたブランドということもあり、このアイテムにもミニマリズムのアイデンティティが感じられます。
ミリタリー特有の機能性やデザインは残しつつ、無骨さは排除し、洗練されたファッションアイテムとして楽しめるものになっているところが気に入っています。年齢問わず着られるデザインなので、今後も長く着ていきたいです。

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14
SHIRATA
戦略推進グループ / ゼネラルマネージャー
SHIRATA
[HERMES]<br>“ケープコッド ドゥブルトゥール”

[HERMES]
“ケープコッド ドゥブルトゥール”

30歳の記念に購入した、[エルメス]の腕時計の代表的なモデルの一つ “ケープコッド”。

マルタン・マルジェラが[エルメス]のアーティスティック・デザイナーを務めていた時代に登場した「ドゥブルトゥール(二重巻き)」タイプに憧れていて迷わず購入。当時は黒のレザーベルトのものを選んで、[エルメス]らしい革の風合いと品のある程よい存在感が気に入り、毎日惚れ惚れしながらつけていたのですが、夏の時期に汗で革が傷んでしまうのが気になっていました。
そんな中、[エルメス]公式のインスタグラムの投稿でステンレスの二重巻きベルトを目にして一目で虜に。それからはその画像を保存して、伊勢丹に行く度に[エルメス]のショップに立ち寄り、画像を見せて入荷予定を問い合わせる日々。革ベルトもメンテナンスに出したりしながら今か今かと待ち望み、数年越しに入荷し無事にゲットできました。

なかなか人と被らないデザインで、お手入れもしやすくてファッション性も抜群。40年後も付けているか、はたまたいつかは子どもに譲って大事に付けてもらえたら、なんて想像を膨らませたりしています。

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13
HATTORI
ルクアイーレ店 / バイヤー
HATTORI
[NEIGHBORHOOD]<br>“SAVAGE DENIM DP WIDE PANTS”

[NEIGHBORHOOD]
“SAVAGE DENIM DP WIDE PANTS”

[ネイバーフッド]に出会ったのは、ストリート系ブランドが流行っていた高校生の頃。アメカジは細身な自分には縁遠いものだと思っていた反面、それが似合うような「渋い男になりたい」という気持ちがありました。

仕事柄様々なブランドに触れる中でやはり好きなのはストリートブランドだと気付き、自分の原点ともいえる[ネイバーフッド]にドはまりしています。ブランドの顔であり集大成とも言える “サベージデニム” は、まるで数十年履きこんだようなリアルなダメージ加工が魅力でパーツもすべてオリジナル。ストリートブランドが好きで、アメカジに憧れを持つ私にとっては避けては通れないものでした。

シーズンごとに加工法やディテールも変化があり、今年の春夏モデルは待望のワイドストレートタイプ。年齢を重ねて体型が変化しても長く育てていけることから、購入を決意しました。元々のダメージ加工の中に、自分が着用したことで新たな証を刻んでいく楽しみがあります。
人も歳を重ねるごとに様々な経験をし、味が生まれると思うので、そんな渋さが滲み出るようなおじさんになりたいものです。これから40年とは言わず、死ぬまで履いていこうと思っています。

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12
IZUMI
デジタルマーケティングチーム / マネージャー
IZUMI
[OLYMPIA LE-TAN]<br>“バッグ”

[OLYMPIA LE-TAN]
“バッグ”

本の形をした “ブッククラッチ” がシグネチャーアイテムの[オランピアルタン]。ハンドメイドの細やかな刺繍、父親であるピエール・ル・タンのおちゃめなイラストも相まって、ユーモラスでガーリーな世界観がとっても魅力的です。バッグの多くがオランピアのラッキーナンバーにちなんで16個しか制作されず、オランピア自身も2018年にブランドを離れてしまったので、今となってはとても貴重です。

一番最初に手に入れたバッグはレコード型のクラッチバッグ。10年程前にセレクトショップのアウトレットで見つけたものです。当時20代前半だった私にとっては、なかなか手が届かない、憧れのアイテムだったので見つけたときは大感激でした。

後に手に入れた、念願のシグネチャーの “ブッククラッチ” は、題材となっている「不思議の国のアリス」が大好きなので思い入れが深いバッグです。見つけたときにコツコツ集めていて、実はこの他にもあと2つ持っています。
荷物は全然入らずアクセサリー感覚で使っていて実用性は0ですが、飾って眺めているだけでも幸せな気持ちになれる、一つひとつが宝物です。

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11
NAGAOKA
経営企画室 / 室長
NAGAOKA
[白山眼鏡店]×[TENDERLOIN]<br>“T-JERRY”

[白山眼鏡店]×[TENDERLOIN]
“T-JERRY”

私が入社したのは2000年4月。入社2か月後に管理部へ異動し、総務や人事等の業務に従事。

2004年には管理部長になりましたが、翌年、再び店舗へ。店舗経験たった2か月の人間が、自分が面接したスタッフに業務を教わりながら、もう一度ゼロからのスタート。
同期は既にトップバイヤーとして活躍する一方、私はモノの良さを語る商品知識も接客スキルもない。毎日が劣等感との戦いで、早く追い付きたい一心でした。

そんな2005年のある日、渋谷の白山眼鏡店WALLSで偶然出会ったのが、[テンダーロイン]とのコラボモデル “T-JERRY” 。私には過ぎた代物かと思いましたが、試着すると体の一部のようなフィット感があり、眼鏡に呼ばれている感覚に。140年の歴史を持つ白山眼鏡店と、ストリート界の雄[テンダーロイン]、この二者がこだわり抜いて作ったモデル。モノの良さを語るには格好のアイテムではないか。「この眼鏡を付けこなしてやる!」そう心に誓い、購入しました。

それから20年、今でも現役。この眼鏡をかけると、当時の「絶対やってやる!」という気持ちを思い出します。初心に帰らせてくれる、一生大事にしたい眼鏡です。

Articles
10
SAKURABA
ECグループ / ゼネラルマネージャー
SAKURABA
[Chrome Hearts]<br>“WALLET WAVE CROSS BUTTONS BLACK HEAVY LEATHER”

[Chrome Hearts]
“WALLET WAVE CROSS BUTTONS BLACK HEAVY LEATHER”

20歳の頃に雑誌で見てからずっと欲しいと憧れていた財布。高くてなかなか手を出せずでしたが、27歳の時にハワイに旅行に行き、当時、円高だったこともあり、チャンスは今しかない!と店内に入店後即決しました。

重厚感があり上質なレザーで、[クロムハーツ]ならではのクロスボタンが圧倒的な存在感を醸し出してくれます。
見た目だけではなくカードの収納力も高く、利便性も兼ね備えた長財布。この憧れの財布を手に持って出かけることで、より外出が楽しくなるような、魅力的な自分の相棒となりました。

そこから十数年使い続け、今は財布がスモール化してなかなか出番はなくなりましたが、毎日目にすることができるようにクローゼットに入るとすぐ見える位置に飾っています。
長く使いこんだ相棒はさすがに使用感は出てきましたが、レザーがかなり柔らかく馴染み、より味のある状態になっています。

出番が少なくなっても、いつまでもあの当時強く憧れていた気持ちを思い出させてくれて、懐かしい気持ちになる私の大事な逸品です。
またいつか使う日が来ることもあるかもと密かに楽しみにしています。

Articles
09
YANAI
銀座店 / バイヤー
YANAI
[TASAKI]<br>“refined rebellion black spinel Earrings”

[TASAKI]
“refined rebellion black spinel Earrings”

2009年にタクーン・パニクガルが[タサキ]のデザイナーに就任し、老舗の[田崎真珠]が[タサキ]として世界に進出し始めた頃、私も出産、子育て、仕事復帰の新たな挑戦に踏み出しました。

復帰直後は慣れたはずの仕事が思うように運ばず、働き方についても葛藤がありました。そして、やっと心と頭のバランスのとり方や仕事と育児の両立が出来るようになってきた頃に、私は私をもっと褒めてあげても良いんじゃないかな?と考えました。「働く母」として何か特別で長く愛用出来るモノを自分のご褒美にしようと、パールのアイテムに決めました。そこで選んだのは、スタンダードな一粒パールでは満足できない自分の好みから、ゆるぎない品質に大胆なデザインが素晴らしい[タサキ]。頑強なブラックスピネルと有機的なパールの印象は裏表で異なり、この二面性が魅力です。日常だけでなく、子どもの入学式や卒業式などの節目には必ずスタイリングに輝きをプラスしてくれます。

子どもたちの成長と共にあるこのピアスは手放せない思いのある一点です。これから先40年後となるとおばあちゃんですが、きっと変わらず輝き続けてくれるのではないかと思います。

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08
YOSHIOKA
心斎橋店 / 店長
YOSHIOKA
[RALPH LAUREN]<br>“BIG SHIRT  90'S vintage”

[RALPH LAUREN]
“BIG SHIRT 90'S vintage”

歳を重ねると、ファッションも足し算より引き算で考えることが自然と多くなります。若い頃はデザインが珍しい服に惹かれましたが、今ではそういった服は手元には一枚も残っていません。

その代わりに増えていったのが、「普通の服」。一番はシャツで、年齢を重ねるごとに似合う服であり、Tシャツ1枚よりもシャツを一枚羽織る方が粋ですし、大人向けのレストランにもふさわしい装いになります。シャツは着方によっても印象ががらりと変わるため、ストリートからクラシックなジェントルマンスタイルまで合わせられます。

そして、シャツを買うなら、私は絶対に[ラルフローレン]をおすすめします。歴史あるブランドでヴィンテージ品はさらに魅力的。特に90年代の “ビッグシャツ” や “ザ ビッグオックスフォード” は別格です。大きめのサイズ感(アームホールは今のシャツの2倍ほど!)がデザインとして完成されており、80年代の[アルマーニ]を思わせるようなドレープの雰囲気もたまりません。着丈もバランスを崩さない長さで、羽織ったときの背中の丸みがとても美しい。クラシックなタータンチェックや、アメリカらしいティファニーブルーのような色は、大人が着てこそセクシーに映るものだと思います。

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07
SAKODA
人材開発室
SAKODA
[MOSCOT] <br>“LEMTOSH”

[MOSCOT] 
“LEMTOSH”

ファッションは好きでも、メガネは似合っている・似合っていないの判断が難しく、おしゃれ上級者アイテムのような気がしてつけてきませんでした。

しかし、ラグタグで接客をしているうちに、メガネもお客様にご案内をするのに、自分が知識がないので何も接客できず、悔しい思いをしましたことがありました。そこで、メガネの似合う法則や歴史あるブランド、人気のモデルを調べていくうちに、時代に左右されない、王道クラシックの[モスコット]のメガネが、自分のファッションにもハマるのではと興味を持ち始めました。そして当時はあまりリユースでも出合う機会がなかった “レムトッシュ” がたまたま渋谷店に入荷し、購入させていただきました。

挑戦したいアイテムを安く買えるのは、ラグタグならではの良さだと思います。そこからはや5年……。メガネをつけるファッションスタイルに火が付き、今ではコレクションが8本ほどまで増えました。自分のメガネファッションの第一号となった “レムトッシュ” は思い出深い1本で、きっとこの先40年経っても手放さないものになると思います。

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06
WAKATA
ルクアイーレ店 / バイヤー
WAKATA
[ALDEN]<br>コードバンプレーントゥシューズ

[ALDEN]
コードバンプレーントゥシューズ

[オールデン]のコードバンシューズはといえば、服好きの方や革靴にこだわりのある方なら、一度は憧れるアイテムではないでしょうか?
私もそんな憧れを抱いていた一人で、いつかは欲しいと思っていました。

そんな憧れのアイテムを手に入れたのは6年前。神戸店の店長就任のタイミングでした。
神戸店は長くお客様に愛されてきたお店。神戸という土地柄もあり、クラシックな名品も多く並び、他店舗とは一線を画すような雰囲気がありました。それまでは自分の手持ちの服はカジュアルなものが多く、「神戸店の雰囲気とはマッチしていないのでは?」と悩みました。しかし、洋服を短期間でがっつり代えていくのは難しく、まずは靴だけでも、と憧れの[オールデン]のシューズの購入を決断しました。

店長就任に少し不安を抱えていたなかで、まずは「形だけでも自分を変えていこう」という思いと、「この靴とともに神戸店をより良いお店にするんだ」という覚悟を持って購入したことで、自分の中ではかなり特別な一足になっています。
人生の転機というと大げさですが、そこで自分を鼓舞してくれたこの[オールデン]は、40年後も手元にあるアイテムだと思います。

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05
ARITAKE
商品管理チーム / マネージャー
ARITAKE
[Maison Martin Margiela]<br>アーティザナルリメイクジャケット

[Maison Martin Margiela]
アーティザナルリメイクジャケット

二十数年前に出会った、[メゾンマルタンマルジェラ]のアーティザナルのリメイクジャケットは、ただの服じゃない私のアイデンティティが形になったような存在!

古着のジャケットを仕立て直した一点もので、無骨さと繊細さが同居しているところが好きで初めて袖を通したとき、「絶対欲しい」ってお金はなかったけど即購入。
それからこの服だけは手放さず、ずっと一緒に歳を重ねてきた、人生の相棒みたいな存在です。

[マルジェラ]のすごさは、服をただの「モノ」から「物語」に変えるところ。匿名性や再構築の哲学は、今もなお世界中で愛されている。そしてそれが、時間を超えても価値が褪せない理由でもあると思います。

たくさんの服が流行っては消えていく中で、流行ではなく、自分らしさを選ぶ喜びをたくさんの人に知ってほしいな。そして、40年後は、私は83歳!ずいぶんくたびれてきたけど、このジャケットを着て笑っていられたら、それだけでもう最高にしあわせだ!

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04
NAKAJIMA
商品管理チーム
NAKAJIMA
[Levi's]<br>“66モデル前期”

[Levi's]
“66モデル前期”

私は80年代後半、中学生の頃に渋カジ(アメカジ)に憧れ、初めて“リーバイス 501”の現行モデルを購入しました。そこからファッションに目覚め、90年代中頃には裏原宿のスタイル──大きめのヴィンテージジーンズを腰ではき、Tシャツにコンバースを合わせるシンプルな着こなし──に行き着きました。そのスタイルを雰囲気あるものにする要素が、現行品では再現できない「縦落ち」と呼ばれる独特の色落ちです。これは、染色技術がまだ未成熟だった時代の副産物で、特に“66前期(1970年代中頃までのモデル)”がひとつの境目とされています。

私は1994年、19歳のときにこの“66前期”を手に入れました。当時は価格的に手が届くヴィンテージの入門モデルであり、今も所有しています。何度も断捨離の機会がありましたが、この1本だけは手放せません。時代ごとにボトムスのシルエットは変わりますが、“リーバイス 501”は定期的にまた穿きたくなる魅力があります。最近は90年代のアメリカ製501が気分ですが、青春時代の想いが詰まった“66前期”は、これからもずっと大切にしていくつもりです。

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03
KONO
人材開発室 / マネージャー
KONO
[Mame Kurogouchi]<br>リバーレーススリーブドレス

[Mame Kurogouchi]
リバーレーススリーブドレス

当時、ジワジワと[マメクロゴウチ]人気が高まっており、「今季のマメがめちゃくちゃ良いらしいぞ!」と話題になっていました。コレクション画像を見て発売日に絶対並んで手に入れようと決めて無事ゲットできたのがこのワンピースです。

妹の結婚式が翌年に控えており、同じくアパレル業界で働いていた妹に「結婚式ではおしゃれなお姉ちゃんをみんなに見てもらいたい」なんて言われてしまったので、それには[マメ]が必須ではないか!と、まさにブランドのコンセプトに則り戦闘服として買いに行きました。

現行の[マメ]のアイテムではあまり使われなくなったリバーレースを使用し、美しいテラコッタカラーとブラックのアクセントカラーはデザイナーが目にした夕陽とその中に映える影をイメージしたものだそうです。造形が本当に美しいのはもちろん、デザイナーの目を通して作られたドレスを着て、私もあの日見た妹の結婚式の景色は忘れないなと情緒的になれる一着です。

復刻や同型がよくでる[マメ]ですが、このワンピースは作られないので寂しいような嬉しいようなそんな気持ちです。

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02
IHARA
吉祥寺店 / バイヤー
IHARA
[WERKSTATT:MUNCHEN]<br>リング、ウォレットチェーン

[WERKSTATT:MUNCHEN]
リング、ウォレットチェーン

入社してまもなくの若かった頃は[リックオウエンス]や[アンドゥムルメステール]などのモードブランドも大好きでした。今では考えられないような奇抜な洋服も着ていました。その中で、当時[アンドゥムルメステール]のシルバージュエリーを受け持っているブランドがあるということで手に入れたのが[ワークスタットミュンヘン]のジュエリーです。高価でしたが、現金握りしめて買いに行ったのを、今でも覚えています。今ほどは高くはなかったのですが、入社したばかりのアルバイトスタッフには高い高い買い物でした。

あれから月日が経って、[リックオウエンス]や[アンドゥムルメステール]などはいつしか着なくなってしまいました。それでも、着るものが変わっても装飾は変わらないもの。流行とは違う、クラフトマンシップあふれる職人気質なブランドだからこそ、死ぬまで使い続けると思います。

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01
KANAZAWA
総務チーム
KANAZAWA
[SAINT JAMES] <br>“OUESSANT”

[SAINT JAMES]
“OUESSANT”

学生時代からおしゃれが大好きで、いろいろなテイスト、ブランド、アイテムを身に着けてファッションを楽しんできました。大人になってからは「長く使える品質の良いもの」というキーワードが物選びで大切なポイントに。[セントジェームス]の “ウエッソン” はそのうちの一つです。

“ウエッソン” は船乗りに着られていたモデルで、100年以上前からパブロ・ピカソやココ・シャネルなどの著名人が愛用している名品。丈夫で流行に左右されない「ボーダーカットソー」の代名詞モデルです。どうしてこのアイテムは生まれたのか、なぜ長く愛されてきたのか。名品の歴史的背景を知るほどに魅力を感じます。

[セントジェームス]は家族みんなで着ていますが、幼児にも安心なコットン100%、目のしっかりとした素材は、丈夫で汚れても洗濯機でガンガン洗えるところが気に入っています。着込んでいくことによって、だんだんと風合いも出て、肌に気持ちよくなじんでいきます。サイズやカラーバリエーションも豊富で子どもとシェアでき、カジュアルにもモードにも着こなせるので、手放せません。この先何年も大切にしていきたいと思っています。

STORY

あの服、あの人、
あの瞬間。

お客様に、ファッションをもっと楽しんでいただきたい。
その想いで店頭に立つRAGTAGスタッフたちが出会った、
忘れられない瞬間。

TOKUYAMA

TOKUYAMA

ルクアイーレ店 / バイヤー

思い出をまとって、
旅する一着

商品と共に、<br>お渡しできるなにか
KUZE

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WEB買取チーム / バイヤー

どうすれば、お客様を
もっと素敵にできるだろう?

商品と共に、<br>お渡しできるなにか
商品と共に、<br>お渡しできるなにか
TOKUYAMA

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ルクアイーレ店 / バイヤー

思い出をまとって、
旅する一着

「たいへんお待たせいたしました」 
買取査定を終えた徳山は、商談テーブルを挟んでBさんの前に腰かけた。
これまでに数多くのお買い取りを行ってきたが、そこには密かな愉しみがある。洋服や小物のブランドや年代やシルエットを見て、状態を見る。すると、どんなお客様なのかが、おぼろげに浮かび上がってくる。たとえば、カットソーの袖のほころび具合からして、左利きかもしれない……と予想する。徳山にとって商談は、答え合わせのような場でもあるのだ。
だが、このときはちょっと違っていた。Bさんが大きなカバン2つを抱えて持ち込んだのは、コムデギャルソンのジャケットやパンツやスカートだ。それも、ウィメンズとメンズが約半分ずつ、合わせて19着もの洋服だったのだ。

たとえ1着であっても、そこにはお客様の歩んできた時間が刻まれ、なによりも思いがこもっている。だから、単に買取金額を伝えるのではなく、洋服にまつわる思い出を共有させてもらい、手放すことになった事情をお聞きした上で、次のお客様へと大切に引き継ぎたい。そう徳山は考えている。
「コムデギャルソンをお好きで、ずっと長い間お召しになっていらっしゃったのですね?」
「ええ。次に着てくれる人がいればいいなって思ったんです。着てあげる機会がないと、お洋服たちがかわいそうだから……」
「メンズもたくさんありましたね」
 徳山の言葉に、小さく息を吐いたあとで、Bさんはこう答えた。
「じつは、昨年、主人を亡くしましたの。ペアで着ていた私のもそうだけど、おうちに洋服があると、思い出してつらくなってしまうから。でも、捨ててしまうのも、なんだか違うんじゃないかって」

最初は友人の紹介で来店したBさんだったが、それ以来、徳山を指名して毎月のように足を運んでくれるようになった。洋服を手放して気持ちの整理がついたせいか、Bさんは明るい口調で、いろんな話をしてくれる。
コムデギャルソンに馴染みの店員がいて、夫婦一緒によく買い物に行っていたこと。お孫さんが高校生の男の子でまだファッションには目覚めていないが、ご主人の遺した洋服をいつか着てほしいと数着だけ保管していること。そして、ご主人と訪ねた海外各国での思い出を聴きながら、徳山はふと思った。
ここ数年増えている海外からのお客様が、Bさんのお売りいただいたコムデギャルソンを購入するかもしれない。お二人の思い出をまとった一着一着が、また世界を旅するのだ。

商品と共に、<br>お渡しできるなにか
KUZE

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WEB買取チーム / バイヤー

どうすれば、お客様を
もっと素敵にできるだろう?

久世が働いていた渋谷店には毎日、数百人のお客様が訪れる。下は10代から上は70代80代という年代も、瞳の色や話す言語も、身にまとった洋服や小物も、じつに多種多様だ。宝探しをするように店内を回る姿に、こちらもワクワクしてしまう。
Aさんとの出会いは、肩から提げていらっしゃった、見たことのないシャネルの小物がきっかけだった。
「こちら、とっても素敵なバッグですね!」「あら、そう? 嬉しいわ!」
おそらく当時60代後半、大きめの帽子とジャケットに、フワッとしたスカートの組み合わせは、ココ・シャネルを彷彿させる。
「これ、自分でつくったのよ。お洋服はほとんどシャネルなんだけど、バッグは高くてなかなか買えないから、ポーチを買って、こうやってチェーンを付けてみたの」

久世もまた、洋服を手作りしてくれた母親の影響もあり、服飾学校で生地やハサミや針に触れてきた。Aさんとは初対面のときから意気投合し、かれこれ15年もお付き合いが続いている。
「こんどまた韓国に行くから、いいお洋服はないかしらって、寄ってみたの」
「あ、BTSのライブですよね! だったら、うんと素敵にキメていきましょうよ」
ご年齢を感じさせることなく、推し活も旅行もファッションも愉しむAさんは、久世にとって憧れでもある。40年後50年後、自分もこんな素敵なおばあちゃまでいられたらいい。

 どうすれば、Aさんにもっともっと喜んでいただけるだろう?
自分のちょっとした提案で、お客様のファッションの可能性を広げられるのも、この仕事の醍醐味である。シャネルの中でも体型の出にくいゆったりめのシルエットで、カラーも黒を好んで着ていたAさんに、このスカートはとても似合うに違いない。ウエストはやや大きめだが、サイズのお直しをすれば、ピッタリとキレイに着ていただける。
「えっ? コムデギャルソンって、1度も来たことないのよ。でも、久世さんが言うのなら、挑戦してみようかしら」
「はい! ぜひお試しくださいませ」
数日後に来店したAさんは、こぼれそうな笑顔でこう言った。
「これ、お気に入りのポーチにも合うし、着心地もすごくいいわ。ありがとう!」
久世が勧めたスカートには、シャネルのブローチが輝いていた。

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イマに続く
1985年の40のコト。

RAGTAGが誕生した40年前、
1985年のファッションを軸に、
プロダクト、ヒト、カルチャーを
掘り下げるオリジナルコンテンツ。

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