【RAF SIMONS】ラフ・シモンズがスマイルに込めた問いかけとは

みなさま、こんにちは。

福岡店の海江田です。

日に日に夏の気配が感じられらようになってきました。

いかがお過ごしでしょうか?

これから暑さも本格的になってまいりますので、体調には十分お気をつけください。

さて、今回は先日入荷した【RAF SIMONS 】と【SMILEY】のコラボTシャツをご紹介します。

アイコン.JPG

RAF SIMONS/¥29,200(税込)/サイズ:M オンラインショップで見る

一見すると、ポップで親しみやすいスマイリーマーク。

ですが、よく見るとその表情にはどこか違和感があります。

笑顔のはずなのに、どこか不穏で静かな皮肉さえ感じられる。

この"歪んだ笑顔"こそ、このTシャツの魅力であり、

ラフ・シモンズらしい深いメッセージが込められています。

二枚目.JPG

スマイリーマークは、1970年代のカウンターカルチャーの中で生まれ、

「幸福」や「平和」の象徴として人々に愛されてきました。

その後、レイブやグランジ、パンクなどの反体制的なムーブメントの中で、

何度も登場し、時代の空気を映すアイコンとして存在してきました。

3.JPG

そして2022年、世界がコロナ禍に覆われていた頃。

ラフ・シモンズはこのスマイルマークを再び用い、

閉塞感や孤独、葛藤といった当時の人々の感情を、"歪んだ笑顔"という形で表現したのではないでしょうか。

それは単なる皮肉ではなく、

「本当に心の底から笑えているのか?」

まさに閉塞感や孤独と向き合う私たちへの問いかけだったのかもしれません。

4.JPG

2023年春夏、RAF SIMONSはロンドンのクラブ「Printworks」でクラブ形式のコレクションを発表しました。

熱気が満ちる空間で流れるテクノビート。

抑圧を超えて感情を解き放つその様子は、まさにレイブカルチャーの精神そのもの。

もし2022年のスマイリーTシャツが「本当に心の底から笑えているのか?」という問いを映し出していたとするならば、

この2023年春夏のショーは、その問いに対するひとつの前向きな1つの答えのだったのかもしれません。

5.JPG

社会に抗い感情をさらけ出すサブカルチャーから深く影響を受けてきた【RAF SIMONS】

単なる衣服ではなく、孤独や葛藤、不安といった内面の声を静かに映し出す表現、

そんな思想のある服づくりこそが、ラフ・シモンズの真骨頂であり本質。

このTシャツもまた、そんな"ありのままの良さ"を静かに肯定させてくれるようなメッセージ性も感じます。

衣服を通じて、自分自身と静かに向き合う時間が、きっと新しい気づきや勇気をもたらしてくれるはずです。

初めて【RAF SIMONS】を手に取る方も、ぜひ店頭にて袖を通していただけたらと思います。

みなさまのご来店を、スタッフ一同心よりお待ちしております。