春の匂い

ブログをご覧のみなさま、こんにちは。

気付けばすでに3月も半ば。

2月は28日しかないせいかあっという間でした。

春はもう目前ですね。

当店でも春を彩ってくれるピッタリな商品が続々と入荷してきております。

さて、本日ご紹介いたしますのは、英国の紳士靴メーカー「GAZIANO &GIRLING」です。

GAZIANO &GIRLING シューズ

¥52,000(税込) / サイズ 5 1/2 / オンラインショップで見る

ブランド名にもあるようにガジアーノ氏とガーリング氏が2006年に創業。

靴がお好きな方は、ん、まだ15年しか経ってないの?と感じるかもしれません。

例えば、

トリッカーズ 1829年創業(今年で192年)

ジョン・ロブ 1849年創業(今年で172年)

チャーチ 1873年創業(今年で148年)

クロケット&ジョーンズ 1879年創業(今年で142年)

ジョセフ・チーニー 1886年創業(今年で135年)

エドワード・グリーン 1890年創業(今年で131年)

恐らくみなさまご存知であろう英国の紳士靴メーカー6社の創業年はこういった感じです。

ガジアーノ&ガーリングは創業から僅か15年余りですので聞き慣れない方も少なくはないと思います。

ですが、紳士靴業界では僅かこの15年で着々とファンを増やし、前述した6社の靴メーカーと肩を並べるほどの支持を獲得しています。

それもそのはず、ガジアーノ氏はエドワード・グリーンやチーニー、ガーリング氏はジョン・ロブやジョージ・クレバリーで研鑽を積んだ過去を持っています。

ビスポークシューズにも精通している二人ですので、レディメイドにも拘らず、ビスポークならではの温もりでしたり、細かい部分のディテールでしたりを随所に感じられるのが魅力と言えます。

若干長くなってしまいましたが、本日はベルジャンシューズのご紹介です。

GAZIANO &GIRLING シューズ

この端正な佇まいに惚れ惚れしてしまいます。

一見するとタッセルローファーに見えるかもしれませんが、少し違います。

甲部分の革が蓋のように別の革で縫われています。

元々ヨーロッパ貴族が室内履きとして履いていたとされるルームシューズからインスパイアを受けて作られているのがベルジャンシューズです。

限りなくルームシューズに近づけているため、ソールも非常に薄く、コバの張り出しもないです。

GAZIANO &GIRLING シューズ

また、着脱がしやすいように履き口も広めに作られているのも特徴です。

ベルジャンシューズというところで言うとこちらも英国の紳士靴メーカー「Baudoin&Lange」が有名かと思いますが、私も2年ほど前から欲しくて欲しくて堪らない一足です。

少し余談でした。

一般的にベルジャンシューズにはスエードが使われることが多いですが、今回ご紹介したガジアーノ&ガーリングのそれも非常にヌーディーで色気があるお色味ですよね。

形もどこかイタリア靴のようにシュッとしていて、気品が感じられますよね。

それにも少し理由がございましてですね、

デザインとラストを担当しているのはガジアーノ氏ですが、彼はイギリスとイタリアのハーフということで、堅牢なイギリス靴の良さとエレガンスさが魅力のイタリア靴、どちらの要素も併せ持った一足を作ることができる、まさに靴を作るべくして生まれたような男なのです。

もうこの記事を読んだ方はきっともうガジアーノ&ガーリングの虜になっているでしょう。

そんな私も本当にこの靴が欲しくなってしまいました。

言い忘れておりましたが、こちら新品未使用のお品物になっております。

GAZIANO &GIRLING シューズ

サイズが5ハーフと小さめではございますが、合う方がいらっしゃれば本当にお買い得ですので全力でオススメさせていただきます。

是非、ご興味いただけた方がいらっしゃいましたら一度試し履きにいらしてください。

革靴は本当に履いてみないと分かりませんので。