【WACKO MARIA, JIL SANDER】晩夏、沖縄に思いを馳せるシャツ

みなさんこんにちは。RAGTAG神戸店の森本です。

八月末にも関わらず、茹だるような暑さが続きますね。

晩夏に感じられるこの生温い空気は、北野武監督の映画「ソナチネ」を思い出させます。

私も最近改めて鑑賞したのですが、「キタノブルー」と呼ばれる映像美や、

心を捉えられるあの緊張と緩和は、何年経っても色褪せないものがありますね。

そんな映画の中でも印象的なのは、舞台となる沖縄で北野監督演じる「村川」の着用する「白シャツ」と、

その取り巻き達が着用している「柄シャツ」の対比です。

組織の幹部である男も、沖縄の自由な空気に魅せられて派手な柄シャツを着用し、

村川に小馬鹿にされる、というシーンは思わず笑ってしまいます。

そんな空気の中でも、村川は一貫して真っ白なシャツを着用しており、

彼の内面の冷徹さや、ある種の諦念が感じられます。

白シャツを着た村川と、柄のシャツを着た舎弟2人が、砂浜でロシアンルーレットをするシーンは、日本の映画史に残ると言われていますね。



本日ご紹介するのは、そんな空気を纏った「白シャツ」と「柄シャツ」です。

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まずご紹介するのは、村川を彷彿とさせる白シャツ。

JIL SANDER シャツ

JIL SANDER/SEVEN DAYS SHIRTS/¥49,700 (税込)/サイズ39(M位)

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月曜日から日曜日、曜日ごとに移り変わるムードやニーズに合わせ、デザインやパターンを構築した〈JIL SANDER〉の「7 DAYS SHIRTS COLLECTION」。

こちらはFRIDAY。

ウィークデイの疲れを優しく受け止めてくれるような包容力のあるシャツです。

身幅は絶妙なバランスで取られており、リラックスしながらもオーバーサイズすぎない。

そのため、ルーズになり過ぎません。

まさしく緊張と緩和に心掴まれるシャツです。

こういうシャツをラフに着て、腕まくりをし、諦念を纏ったスノッブ顔で晩夏の街を歩く...

気分は村川です。

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怪しい雰囲気を醸し出しています......。




続いて、柄シャツをご紹介します。

WACKO MARIA シャツ

WACKO MARIA/オープンカラーシャツ/¥26,600(税込)/サイズS

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WACKO MARIAで人気の柄シャツの中でも、こちらは赤ベースのアイテム。

寺島進演じる「ケン」が沖縄で着用していた赤のアロハシャツを彷彿とさせます。

レーヨン100%で、ポケットがさり気なく柄合わせされていたり、脇下の縫製がロック縫いではなかったりと、細かい部分にmade in Japanのプライドを感じさせます。

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私自身すぐに浮かれる性格なので、南国に行くとこのような派手なシャツを羽織りたくなります。村川に煽られてしまいますね......。

実際このシャツの着心地も軽く、厳しい残暑の中でも活躍してくれそうです。





映画の中に出てくる洋服って、私には3割増しで魅力的に見えます。

意識したことのない方もぜひ、そんな視点で映画を観てみてはいかがでしょうか。

新しい洋服の世界が見えてくるかもしれません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。