【Edwina Hori】議論できる服

みなさんこんにちは。
RAGTAGなんばパークス店の辻原です。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

この頃の暑すぎた日中も、今は風が吹いて涼しくなってきました。
そんな秋の気配を感じたのと同時に、秋服への熱量が沸々と。
みなさまも一緒なのではないでしょうか。

今回はそんな空気感を味わい身に纏う、素敵なカーディガンのご紹介です。

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Edwina Hori/¥11,400(税込)/サイズ:Mオンラインショップで見る 

ブランド名は「Edwina Hori」。

オーストリアのザルツブルグ生まれのデザイナー、エドウィナ・ホールが設立したファッションブランドです。
独学で服作りを学び、1990年、オーストリア文化省より実験的なファッションデザインに対して贈られる賞の第一回受賞者として選ばれ、1990年から1993年までヨウジヤマモトのアシスタントを務めました。
その後、1996年に自身の名を冠したユニセックス・ブランドEdwina Horiをウィーンで立ち上げ、2000年に東京にスタジオを移し、2004年からはグラフィックデザインスタジオso+baと共同で、複雑なコンセプトのコレクションを中心にアートプロジェクトを展開しています。

またEdwina Horiのコレクションには、強いメッセージが込められており、社会問題や人の生き方とは何かなど、テーマを設けて毎シーズン行っています。

そのメッセージや服をきっかけに、新たな考えや価値観に気付かせてくれる奥が深いものとなっています。コレクションごとの出版物には、様々な作家によるエッセイを掲載しており、考察や議論を促すような取り組みもされているそうです。

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ブランドアイテムの特徴は、全体としてゆったりめのサイズ感です。

オーバーサイズなシルエットは、リラックス感を演出しており、ただ大きくしただけでなくどこか他のブランドには無い独特の存在感があります。
また、上質な生地の選定など、高級感も兼ね備えています。

そのようなデザインの理由としては、デザイナーがファッションの核心だと考えている「適用性」から型取られています。
着たときに生まれる立体感や、着る人それぞれの体型や個性から現れるアイデンティティに大切にしているためです。

代表的なアイテムで言うと、テーラードジャケットやアシンメトリーシャツなどが挙げられます。

それらの袖を通して、コレクションで挙げられる社会問題や人生観を感じ取れるのは、ブランドの魅力の一つとなっています。

今回のカーディガンで一番ご紹介したいのが使用されている生地、レーヨンとペーパー(和紙)です。表面を触ってみると和紙のシャリ感は残しつつ、レーヨンの滑らかな肌触りがとても良くたまりません。

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レーヨンがあることで、着用した時にドレープ感を生み出し、その動きは人や風の種類によって変わります。
そこに和紙が混紡されることで、生地にコシが生まれ独特な雰囲気を生み出します。

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近くで見てみると四方八方に糸が展開されており、緻密に織られているのが見ただけで分かります。
ずっと見ていると吸い込まれそうになるくらい、奥行き(コントラスト)が素晴らしいです。

シーズンが不明で、この時のテーマがわからなかったのですが、私にはこの服が燃えているように見えました。
メラメラと見える様は、どこかの地で行われている争いや流れている血をイメージしているのかも知れません。※正解かどうかは不明

受け取り側を深く考えさせる、一種の美術作品に近い存在の服です。

この思考に至らせ、議論を促すのは、Edwina Horiならではの魅力の一部です。

いかがでしたでしょうか?

今回はEdwina Horiをご紹介させていただきました。

気になられた方は、ぜひRAGTAGに足をお運びください。

また、店頭でも随時お買い取りを受付しておりますので、

もし出番がないもの、ご自宅に眠っているものなどありましたら、

ぜひ、ご相談してください!

最後に、オンラインショップに掲載されている商品はお近くの店舗に一度に三点までお取り寄せも可能です。

お気軽にお取り寄せもご注文ください。