【ISSEY MIYAKE MEN】春を彩る染め物

みなさん、こんにちは

ルクアイーレ店の服部です。

いつもショップブログをご覧いただき、ありがとうございます。

2月も中旬となりましたが、大阪もまだまだ寒い日が続きますね。

ショッピングモールやファッションビルでは春夏物の展開も増え、

この先の暖かい時期に向けて、春物をお探しの方も多いのではないでしょうか?

本日はルクアイーレ店に入荷した、新着アイテムから、

春夏時期が待ち遠しくなる、主役アイテムをご紹介させていただきます。

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ISSEY MIYAKE MEN/¥52,000(税込)サイズ3(L位)オンラインショップで見る

2019年の秋冬に展開された、コレクションテーマを象徴とする、名作アイテムです。

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このシーズンは「風」というテーマを基に様々な加工や生地使い、そしてブランドの得意とする、「染め」を用い表現されており、
ブランドのファンには堪らないシーズンでした。

中でも、同シーズンに展開された別のコートは、当時メディアで「斎藤工」さんが着用し、今でも二次市場でも全く値落ちがされていません。

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こちらのアイテムは全体的にゆとりを持たせたシルエットのノーカラーコート。
秋冬のコレクションでありながら、
麻とリヨセルを混紡した、軽快な生地使いがされています。

最大の魅力は黒と黄色で彩られた、染めの技法にあります。

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用いられた技法は、ろうけつ染めと呼ばれる、京都の歴史深いもの。

手順として、布の染色を行う段階で、染料が染めたくない場所に滲んだり、
染みないように、布の表面に蝋を塗布することで、色移りを防ぎ、
望んだ場所のみ染色を行い、柄を浮かび上がらせるといった技法です。

こちらの表面の黄色の線が斜めに描かれているのは、
テーマとなった「風」を柄に落とし込み、表現されています。

流れるような躍動感さえ感じさせる、ダイナミックなデザインです。

生地感により、着用時自然なドレープ感が生まれ、風を纏うような「なびき」をお楽しみいただけます。

また、よく見ると、黄色の柄部分には黒い糸や、ひび割れの様な黒い線が見受けられます。

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こちらは染めを行う箇所に糸を固定し上から染め上げることで、
このように黄色の中に、染め残した糸状となるよう柄を表現しています。

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全体の黄色の線に、まばらに黒の糸が描かれており、一点一点違った表情を見せてくれる、まさに一点物となっています。

膨大な時間と労力を費やす技法で、美しい「風」が描かれており、シーズンのコレクションを語る上で外せない名作です。

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また表面だけでなく、裏地にも同様ろうけつ染めがされています。

一枚の布を基盤に、ここまで細部までのこだわりがされているのは、他に真似できない、伝統技法に対してのリスペクトが感じられますね。

また麻生地特有の着込むごとのシワ感なども、着用ごとに愛着が湧いてきます。

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ビッグシルエットながら、ウエスト部分にはドローコードが施されており、
着用シーンに合わせ、絞ることで動きやすさを調整できるため、
機能面の配慮にも妥協がありません。

インナー選びにはフーディ―やライトブルゾンと合わせるのもおすすめです。

春のメインアウターとして、是非一度、袖を通していただきたいアイテムです。

いかがでしたでしょうか?

他にも豊富なブランドアイテムを多数、取り揃えておりますので、

是非、店頭にお越しくださいませ。

みなさまのご来店、心よりお待ちしております。