【JOHN ALEXANDER SKELTON, DANIEL ANDRESEN】"なんとなくいい"の正体

こんにちは。rt名古屋店はやしです。


突然ですが、

気づいたら、手にとってる。

つい、羽織ってる。

そういう服、ありませんか?


理由はうまく言えないけど、

体が勝手に惹かれてるような一着。

今日は、そんな「なんとなくいい」の正体に、少しだけ迫ってみます。

今回紹介するのは、"アルチザン"と呼ばれる作り手たちの服です


そもそも「アルチザン系」ってなに?


アルチザン(Artisan)とは、職人のこと。

服で言うなら、大量生産からは距離を置いて、

素材選びから縫製、染色、仕上げに至るまで、

作り手の美意識が深く反映された洋服たちを指します。


一つひとつに"手間"がかかっていて、だからこそ"味"がある。

クラフト感のある風合い、ユニークなパターン、計算され尽くした不均一

"整ってない美しさ"をまとうような服、と言えば伝わるでしょうか。


今回はその中から、2つのアルチザンブランドをご紹介。


1|Daniel Andresen / リネンコットンシャツ(緑)

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DANIEL ANDRESEN/¥18,400(税込)/サイズ:M
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まずご紹介するのは、


アントワープ発のクラフトマン、ダニエル・アンドレセンのシャツ

この人、糸の撚りから縫製まで一人でやってしまう、変態レベルの手仕事派。

アントワープ王立芸術アカデミーで学び、

Haider Ackermannのアシスタントも務めた実力派です。


で、このシャツ。

魅力は、なんとも言えない「緑」の色味。

深すぎず、浅すぎず、ほんのり土を含んだようなアースグリーン。

洗いざらしのようなドライな風合いと、

リネン45%、コットン55%のザラッとした軽さが相まって、すごく良い。

自然光の下でこそ、本当の魅力が出る一枚です。


余計な装飾はなく、でもどこか"手の温もり"を感じる仕立て。

シンプルな中に込められた執念が、じわじわ伝わってきます。


2|John Alexander Skelton / チェックシャツ(白×黒)

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JOHN ALEXANDER SKELTON/¥92,800(税込)/サイズ:M
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続いては、ロンドンの若き鬼才ジョン・アレキサンダー・スケルトン。


彼の服づくりは、もはや民俗学に近い。

19世紀イギリスの農民服やワークウェアを再構築し、

現代に蘇らせている作家です。


今回のアイテムは、白×黒の大判チェックが印象的なシャツ。

でも注目すべきは、その"とにかく大量に付けられたボタン"。

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左右の前立てに及ぶ、ボタン群。

デザインとして奇をてらっているわけではなく、

どこか実用性と文化性が交差するような、不思議な説得力がある。


ボタンで語る歴史──そんな詩的な表現も、彼の服ならしっくりくる。


軽く羽織るも良し、しっかり留めて構築的に着こなすも良し。

どんな着方でも、普通じゃない存在感が出ます。


最後に、楽をしない服が、心地よくなる瞬間。

DanielもJohnも、「服をつくること」を、

ひとつの信仰のように捉えている人たちです。

彼らの服は、着た瞬間に「あっ、これは違うな」とわかる。

手がかかっているぶん、着る側にも少しの覚悟が要るかもしれません。


でも、その手間が、ある日ふっと"心地よさ"に変わる瞬間がある

そんな出会いを、ぜひrt名古屋店で体験してみてください。