天候関係なく基本的にはいつでも革靴を履いていたい私は、
"スニーカー"みたいな革靴と
"革靴"みたいな革靴を使い分けています。
私にとってのスニーカーみたいな革靴は、解剖学に基づいたフットベッドで世界の土踏まずを支えているビルケンシュトック。
カジュアルな気持ちで、カジュアルに履けるからお気に入り。
これ履いていればまず扁平足にはなるまい。
といった気持ちで高校生の時からお世話になっています。
一方、革靴みたいな革靴は、例えばドレスシューズとか。
一日履くと、さすがに堪えますがやっぱり
どんな格好をしていても、足元だけでもきちんとすると気分が締まるからお気に入り。
ただ、ドレスシューズを履くのって慣れてなければなかなかに手強い。
慣れていてもなかなかに手強い。
内も外も結局は堅苦しいわけです。
おしゃれは我慢。
いやいや今日は、おしゃれは快適。
今日ご紹介するのは、足に優しく美しい靴
クリスチャンルブタンが、"痛みを伴う靴の王様"
であれば、このデザイナーは
"足をいたわる靴の女王"ってところでしょうか。
Le Yucca's/¥149,100(税込)/EU41 1/2(26.5cm位)
モデル:NEW NIXON
レユッカス...。
Le 由香's...。
村瀬由香デザイナーによるイタリアのシューズブランドです。
生産は、熟練のEnzo Bonaffeの職人たちによる手仕事。
美しい。
マッケイ製法を用いて作られたこの靴は、
例えばグッドイヤー製法に比べてコバが小さい。
この空白が美しい。
そんで色っぽい。
簡単に言葉にするなら、女性がみた男性の魅力を具現化したような美しさ。
村瀬さんとEnzo Bonaffe氏。
ほぼ喧嘩しながら、村瀬さんのその美学を形にしてもらってるそうですよ。
擦りむけたデニムとか履いててもなお、一流のぶつかり合いが生んだ美しい靴が
きちんと色っぽく、男性らしくその人を律してくれるはずです。
忘れてはいけない内側。
Dunlopや、YAMAHAスポーツ等。
プロのアスリートが使用するテニスシューズやヨットシューズの開発に携わってきた人の足には相当詳しいデザイナーが作るからもちろん人体学的にも優れている。
おまけにヴィヴィアンウェストウッドや、ジャンフランコフェレ等のブランド企画にも携わっている超凄腕デザイナー。
インソールを除くと、扁平足に悩まされる人のために作った土踏まずの盛りあがりが現れる。
一流の配慮が行き届いていることがわかる。
日常的にスニーカーを履く人にこそおすすめしたい一足。
これだけこだわりが詰まっているシューズは、正直高い。
しかも中古でこの値段の靴を買う機会なんて滅多ないし、
人それぞれだけれど革靴を買う機会もそう滅多ない。
滅多ないそんな貴重な一回をぜひ預けたいと思えるほどこだわりが詰まっていますよね。
正真正銘 本気の靴
気づいたら履いちゃうんだよみたいな立ち位置で気負わず履くのが良いと思います。
これ一足だけで旅行とか行ってみてはいかがでしょう。

