異色の邂逅。HYSTERIC GLAMOUR × Kiko Kostadinov
こんにちは、RAGTAG心斎橋店の川口です。
今回は、ファッション界でも異色とも言えるコラボレーションによって生まれた、HYSTERIC GLAMOUR(ヒステリックグラマー)とKiko Kostadinov(キコ・コスタディノフ)によるロングスリーブカットソーをご紹介します。カルチャー、構築性、そして遊び心が交差する、まさに"ファッションの化学反応"を感じさせる一着です。
それぞれのブランドとは?
HYSTERIC GLAMOURは、1984年に北村信彦氏によって設立された日本発のブランド。アメリカンカルチャーをベースに、音楽・アート・セクシャリティといった刺激的な要素を落とし込んだデザインで、90年代の裏原宿カルチャーを牽引してきました。
一方、Kiko Kostadinovはロンドンを拠点に活動するブルガリア出身のデザイナーで、構築的なパターンやアシンメトリーなデザインを得意とする、今最も注目される新鋭ブランドのひとつ。近年はASICSやMackintoshなどとのコラボでもそのセンスを発揮しています。
HYSTERIC GLAMOUR × Kiko Kostadinov/¥32,800(税込)/サイズ:M/オンラインショップで見る
このコラボレーションは、2022年にリリースされたKikoのカプセルコレクションの一部で、アジアのサブカルチャーへのリスペクトと、90年代リバイバルの流れの中で実現したもの。HYSTERIC GLAMOURのアーカイブをベースにしながら、Kikoらしい再構築的なアプローチが加えられています。
グラフィックや色使いはHYSTERICのDNAそのものですが、カットソー全体のバランスや、左右非対称のデザインなどはKikoの設計力が感じられるディテール。まさに両者の美学が共存した希少なアイテムです。
二次市場での評価
このコラボアイテムは、リリース当初から注目度が高く、即完売したサイズも多かった人気作。現在も二次市場では安定した価格で取引されており、状態が良いものは定価以上で出回るケースもあります。
特にこのグラフィック入りのロングスリーブはコレクターズアイテムとしての評価が高く、「Kiko × HYSTERIC」の中でも人気が集中しているモデルのひとつです。
このインパクトのある一着を活かすなら、以下のようなスタイルがおすすめです
■ ストリート × アートミックス
カットソーを主役に、ボトムスはブラックのカーゴパンツやバギーデニムを合わせて。足元はASICSのテック系スニーカーや厚底ソールのレザーシューズで、Kikoらしい近未来感をプラス。
■ グランジライクなレイヤード
インナーにタートルネックやメッシュトップスを仕込み、上からこのカットソーをレイヤード。ボトムスはダメージジーンズや、HYSTERICらしいスキニーパンツでロックな雰囲気に振っても◎。
■ ジェンダーレスなモードカジュアル
オーバーサイズのスラックスに、サンダルやローファーを合わせたジェンダーフリーな着こなしもおすすめ。あえてアクセサリーをミニマルにすることで、グラフィックの存在感が際立ちます。
文化と世代を越えて生まれたこの一着には、単なるファッション以上のメッセージが詰まっています。アートピースとして、日常着として、どちらの視点からも楽しめる魅力的なアイテムです。