普通だけどちゃんとしたアウター 【FIDELITY】


こんにちは!心斎橋店の吉岡です。

年始のクリアランスセールもひと段落しましたが、みなさまは新年最初のよいお買い物はできましたでしょうか?

個人的には新年最初のお買い物「初買い」のイベントはとても大切にしていて、今年1年の自分への動機付け(モチベーションアップ)的な一大イベントです。

お買い物に自分なりの+α的な理由を付けることで、欲しいモノをただ手に入れるだけに終わらず、手に入れるプロセスにイベント性が増して、より一層お買い物が楽しくなりモノへの愛着も深まるように思います。

さて今日は、もう「初買い」が終わられたかたも、そうでないかたにも、おすすめの「冬物アウター」のご紹介をいたします。

実はRAGTAGでもこの時期はもう「春物アイテム」が店頭に続々と並び始めています。

そんな中で「冬物アウター?」と思われるかたもいるかもしれませんが、まだまだ寒いこの時期はリアルなコーディネートとしてアウターがまだまだ主役です。

そしてRAGTAGは全て1点物との出会いの場です。

少し長い目で見ればお気に入りの冬物アウターを買い足すことは全く問題ないかと思います。



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FIDELITY/¥18,400(税込)/サイズL  オンラインショップで見る
RELAX PEACOAT
MADE IN USA


フィデリティはアメリカ・マサチューセッツ州ボストンで1941年に創業した老舗のアウター専業メーカーです。

アメリカ海軍にPコートを納入していた質実剛健、筋金入りのアメリカブランドが手掛けるアウターで特に有名なのがこのPコートです。

ちなみになぜPかというと、もともとの語源はオランダ語のピィ・エッケル(厚い毛織り物の上着)だそうです。

そしてダブルのウールコート自体はイギリス海軍が艦上用の軍服として採用したルーツがあります。

分厚いメルトンウールは甲板上での厳しい寒さから身を守るため、そして厚手の手袋をしていてもとめやすい大きめのボタンが特徴です。

また、風向によって左右どちらでも上前を変えることができるように作られているのも他のアウターには無い機能的デザイン。


ラペル(襟)はかなり大きいのも特徴ですが、これは舟上では風や波の音で声が聞き取りづらいために襟を立てて集音効果を高めるためだそうです。

この襟があることでカジュアルなネルシャツやスウェットなんかの上に着た時でも普通のアウターには無い「ちゃんとした大人な感じ」が醸し出されます。

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そしてPコートは本来作業服なので動きやすいように着丈は普通のコートより短めに作られているので、通勤などで自転車に乗る方にもおすすめのアウターです。

ポケットはモノを入れる目的ではなくて手を温めるために縦に切り込みの入ったシンプルなウォームポケットのみが付きます。

このポケットの位置はトレンチコートなどと比べても高めになっています。

これは軍人の胸を張る姿勢が崩れ難くするためなのですが、個人的にはポケット位置が高いと座った際にもモノが出し入れしやすいという点でおすすめです。

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そしてこのフィデリティのPコートはクラシックなデザインとディテールだけが魅力ではありません。

こちらは通常のサイズ感より3割り増しほどデカく作られています。

Pコートは本来、身幅や腕周りは少し細めに作られています。

軍服としてはルーズなシルエットは厳禁ですし機能的に計算された服だからです。

写真では一見分かりづらいのですが、特にアームホールと身幅のゆとりが十二分にあるところが最大の魅力。

最近は少しシルエットの大きい服がワードローブに増えてきた方...にぜひ羽織っていただきたい。

腕周りの生地のゆとりや身幅のゆとりは独特のドレープ感やAラインでウールの重たさを感じさせない抜け感のあるシルエットを演出。

ウール生地も本来のメルトンウールほど地厚なものは使わず、春先にも着られる中肉生地なのもポイントです。

また裏地は着心地と肌触り抜群のアセテートとコットン生地なので着た時のウールのゴワゴワ感は皆無なのもグッドです。

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普通なのにちゃんと今っぽい良きアウター。

そして大人心くすぐる 【MADE IN USA】 。自分でもブログを書きながら欲しくなり過ぎてきた1枚であります。

ぜひ見にいらしてください。