こんにちは!いつもブログをご覧になっていただきありがとうございます。
梅田店の西森です。
先日、ブログでも軽く紹介しましたが、2月19日(金)から、「THE ICONS:COMME des GARCONS」を開催いたします。
川久保玲、渡辺淳弥、栗原たお、二宮啓、丸龍文人の5人のデザイナーにスポットを当てたギャルソンの世界観を贅沢に味わっていただけるポップアップです!
本日は、そんな5人のデザイナーの中から、「川久保玲」についてご紹介いたします。
みなさんご存知の通り、川久保玲は株式会社コムデギャルソンの創業者であり現在まで代表取締役として日本のファッション業界に君臨しています。
元々はスタイリストとして働いていましたが、モデルに着せる洋服を独学で作っていたことからブランドは始まります。
1969年にブランドを設立してから、12年後の1981年にパリで発表したコレクションはファッション業界を震撼させました。
当時のベースであった、「洋服は華やかである」という固定概念とは打って変わって真っ黒の洋服や、ボロボロに穴の開いた洋服を纏ったモデルがランウェイに登場。
これがかの有名な「黒の衝撃」です。
「洋服への冒涜」という否定派もいれば、「新しい女性の生き方」という肯定派も現れ、日本でも大きなムーブメントになり「カラス族」や「ボロルック」などが流行しました。
1990年代のファッション界では黒に対する固定概念が変わり、黒が当たり前になったとも言われています。
それほど川久保玲が成したことはとてつもない影響力を持っていたのです。
さて、デザイナーについてのご紹介はここまでとしまして、
次はブランドについてのご紹介です。
まずはこちら。
COMME des GARCONS HOMME PLUS /¥32,200(税込)/サイズ:S
1984年にスタートしたオムプリュス。
最上級を意味するPLUSをブランド名に入れたこのラインは、クラシカルとアバンギャルドを融合したようなかつてないデザインが魅力的。
当時のトレンドであった「かっちりしたショルダーラインのジャケットで逆三角形のシルエット」を完全に無視し、全体的にゆったりしたシルエットのアイテムを数多く発表していました。
いわゆる男性的であった時代に、フェミニンなムードが感じられるアイテムが多いプリュスの洋服は「自由を着る男達の服」と称されるほどでした。
こちらは2006年春夏シーズンのアイテム。今から15年も前のアイテムです。
このシーズンのテーマは「Rip & Tongue」。誰しも一度は見たことのあるイラストだと思います。
The Rolling Stonesというイギリスのロックバンドのアイコンです。
このシーズンのプリュスのアイテムは、このRip & Tongueがとにかくひたすらデザインされていて、パンクなムードが漂います。
ダメージの入った色あせたデニムにローテクスニーカーなんかでグランジなテイストで合わせたくなります。
もちろんスラックスブーツでかっちり着ても◎
細めのピークドラペルにウールキュプラのヘリンボーン素材。
やはりどこかクラシカルな印象が感じられますよね。
続いてはこちら。
BLACK COMME des GARCONS /¥37,200(税込)/サイズ:S
このラインは世界的不況をもたらしたリーマンショックなどに対応するため、通常の生産体制と異なる業態にすることで価格帯を通常の6割程に抑えたライン。
ギャルソンファンの若年層に向けたアプローチとしてできたラインです。
時代の状況をいち早く察知し、会社として対応できるのは、川久保玲が経営者としても優れていることを示唆していますね。
ディテール自体はトレンチコート。
ですが、素材はPVC。THEギャルソンというデザインです。
ステッチは黒で統一されており、透明の見えない服を着ているような雰囲気になります。ポケットはしっかり実用的。
こんなデザイン、ギャルソン以外では見れません。
そんなアイテムをこのポップアップではたくさんご用意しております。
ぜひみなさま、お立ち寄りください。