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BUYER'S VOICE RAGTAGバイヤーのファッション偏愛をお届け!

RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、
自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。

私の好きなブランド、あのアイテム

DRIES VAN NOTEN の
映画を思い出す一着
バイヤーのファッション偏愛

RAGTAG 梅田店 NAKAHIGASHI

■魅力がつまったドキュメンタリー映画

RAGTAG 梅田店 NAKAHIGASHI

私が[DRIES VAN NOTEN(ドリス ヴァン ノッテン)]の魅力をより感じることになったのは、2017年からに放映されたドキュメンタリー映画『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』を見たことでした。
印象深いシーンの1つが、トルソーではなく人に洋服を着せ、色々な生地をいくつもいくつも当てながら試行錯誤して生地選びをしているシーン。それは、まるでこだわりにこだわったコーディネートを考えているかのよう。同じくその作業の中からブランドの特徴の1つでもある柄と柄の組み合わせも模索されています。この地道なこだわりの作業が、このブランドの特徴・魅力を生み出す根幹となっているように感じました。現在、ドリス氏の元には世界各所から特殊・希少な生地が集まってくるそうで、長きに渡ってそんなこだわりを続けてきた賜物といえるのではないでしょうか。そして、それらの生地たちがこのブランドの特徴であるテキスタイルとして、また彩りを加えていってくれる訳です。

■「テキスタイル」「柄」「色合い」

ドリス ヴァン ノッテン カットソー

ブランドを象徴とするキーワードを挙げれば沢山ありますが、外せないワードはこれらだと思います。今回ご紹介するこのスウェット於いては、特に"柄"と"色合い"です。使用されている「タイダイ柄」と言えば、1960年代のピッピー文化のアイコニックな柄。その流れからサイケデリックであったりフェスなど、音楽との関係性も深い柄として取り入れられることも多いですね。
しかし、このブランドの手にかかるとそんな印象が一変。まるで万華鏡を覗き込んだような“柄”のとり方は、花を連想させるかのような模様。また、ブラックベースのボディーに、ホワイトとアクセントとなるピンクというあまり見かけない配色の“色合い”によって、モード感のある華やかさも感じられます。“柄”と“色合い”によって「タイダイ柄」を品の良さを感じてしまう程に昇華させるところに、このブランドの特色と魅力が表れています。

■映画のワンシーンを彷彿とさせてくれる一着

ドリス ヴァン ノッテン 刺繍

ドキュメンタリー映画の中でドリス氏が「自分も試して良いかな?中年モデルだ。」とチャーミングに冗談を言いながら、自分の手掛けている洋服を試着するシーンがあります。ドリス氏が袖を通した紺色のジャケット、そのジャケットの胸元に刺繍されていたのが、このカットソーに刺繍されているのと同じ柄のもの。“刺繍”もこのブランドの象徴的キーワードの1つです。インドの伝統的刺繍技術に惚れ込んだドリス氏は毎シーズン刺繍のアイテムを作ることで、このインドの刺繍技術とそこで働く職人さんの生活を守ってもいるという男気を感じる一面も素敵です。そして、映画に魅了された私としては、その映画のワンシーンを思い出すお気に入りの一着です。

■ブランドのこだわりを知る楽しさを好きになる

ブランドを「知っている」だけでなく「好きになる」きっかけは本当に様々だと思います。[ドリスヴァンノッテン]においては実物のアイテムによく触れて、試着して、ブランドの特色・魅力を感じていただきたいです。
その他にもシーズンルックを見ることもおすすめです。毎シーズン50から60くらいのスタイルが登場するのですが、実はそれらは100以上のスタイリングを組んだ中からドリス氏が熟考して選んだものなのです。削られても尚十分多いですが、ドリス氏がこだわったスタイリングを見ればブランドのこだわりを感じられると思います。そして、私も魅了されたドキュメンタリー映画もぜひご覧になってみてください。

ドリス ヴァン ノッテン Tシャツのスタイリング

NAKAHIGASHI

『自由で楽しいファッション』をモットーにジャンルレスで幅広いブランドを自由に着こなす梅田店の看板スタッフ。唯一無二のブランドミックススタイルをご提案します!

BUYER'S VOICE

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