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BUYER'S VOICE RAGTAGバイヤーのファッション偏愛をお届け!

RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、
自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。

私の好きなブランド、あのアイテム

Barbourの“ ビデイル”
バイヤーのファッション偏愛

rt 銀座店 バイヤー KAWATE

rt 銀座店 バイヤー KAWATE

■3つのロイヤルワラントを持つ英国ブランド

武骨でシックな見た目、手入れをしっかり行えば生涯付き合うことができる高い耐久性、徐々に馴染んでいく経年変化が楽しめる。そんなワックスド(オイル)ジャケットの代表と言えば[Barbour(バブアー)]です。[バブアー]の歴史は1892年にまで遡ります。イングランド北東部の港町サウス・シールズで誕生し、悪天候の下で働く労働者にワックスドクロスを用いた防寒着を提供したことがブランドの始まり。第一次世界大戦、第二次世界大戦でも採用され、抜群の機能性と高品質であることの証として、英国王室御用達(ロイヤル・ワラント)をエジンバラ公、エリザベス女王、チャールズ皇太子の3から獲得。英国でも数少ない「スリーワラントホルダー」のブランドとなり、[バブアー]は100年以上にわたり数々の名品を誕生させていきます。

■全てのディテールに意味がある無駄のないデザイン

名品揃いの[バブアー]の中でも人気が高く、ブランドの顔とも言えるのが乗馬用ジャケットとして誕生した“ビデイル”。機能的なディテールを多く備えています。肩の可動域が広がるラグランスリーブに、深めのサイドベンツはどちらも動きやすさを重視した作り。ポケットはマチ付の大容量仕様で、フラップ式で雨や雪の浸入を防ぎ、もし入ってしまっても底のハト目穴から排出できます。コーデュロイの襟を立てれば冷たい風から首元を守り、胸下のポケット内側は手を温めるためのハンドウォーマーとしての役割も。袖口も二重袖構造で防寒性が高く、大きいリングジッパーは手袋を着けたままでも簡単に開閉できる仕様です。全てのディテールに意味がある無駄のないデザインはまさに名品。時代を超えてなおも定番として愛され続けている理由がここにあります。

■ビデイルSLと様々なビデイル

日本には通常の“ビデイル”と、“ビデイルSL”という2パターンが存在します。通常モデルは身幅とアームホールにややゆとりのあるクラシックなシルエットに対し、2011年にリリースされたSLモデルは現代的でスマートな着こなしができるスリムシルエット。オイルドクロス以外にもナイロンやコットン、ツイード素材などがリリースされています。

バブアー×ソフネット ビデイル

■SOPHNET.とのコラボレーションモデル

私が持っている“ビデイル”は、2014年秋冬の[SOPHNET.(ソフネット)]とコラボレーションしたSLモデル。裏地の迷彩柄と袖先のジップがインラインと異なります。SLモデルなのでスーツの上に着るのはもちろん、様々なボトムとも合わせられ、コーディネートによってさまざまな表情を見せてくれます。購入から6年経ちましたが、トレンドに左右されないデザインで経年変化も楽しめるので、さらに自分色に染めていくのが楽しみです。まさに男の一生もののマスターピース。是非、みなさんもお気に入りの[バブアー]ジャケットを探してみてください。

バブアー ビデイルのスタイリング

KAWATE

2008年入社。バイヤー歴8年目。サイズ感、着心地の良さを大切にしていて、ナチュラルな空気感のあるテイストが好み。「ストリートからビジネスまで幅広い知識を生かした接客が強みです」

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