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BUYER'S VOICE RAGTAGバイヤーのファッション偏愛をお届け!

RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、
自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。

私の好きなブランド、あのアイテム

JIL SANDERの
”受け継がれるミニマルの精神”
バイヤーのファッション偏愛

RAGTAG神戸店 MIURA 

■ミニマルの代表、[JIL SANDER(ジルサンダー)]

RAGTAG 神戸店 MIURA

[ジルサンダー]といえばモード界に「ミニマル」という概念を持ち込んだ伝説的ブランド。創業者はハイデリー・イリーネ・ザンダー(=ニックネーム:ジルサンダー)で彼女の愛称がブランド名になっています。元々ブティック経営を行っていたジルサンダーがデザインを手掛けて販売を行ったことから、[ジルサンダー]の歴史は始まります。
[ジルサンダー]がデザインを手掛けていた当初は、服と言えば華やかでカラフルな物が一般的で人気な時代。そんな中、[ジルサンダー]は自身が好きなミニマルなデザインを貫き通しました。やはり時代の流れもあり、[ジルサンダー]のデザインが受け入れられるには時間がかかりました。[ジルサンダー]がその厳しい時期を乗り越えられたのは、意外かもしれませんが香水の売上があったからこそ。今では時代が[ジルサンダー]に追いつき、彼女が生み出したミニマルなデザインが広く受け入れられています。

■上質な素材と美しいシルエット

ジルサンダー ジャケット

こちらのジャケットは、[ジルサンダー]らしい無駄のないデザインとシルエットの美しさが申し分なく表現された一着。2015年秋冬シーズンのコレクションの物で、当時のデザイナーはロドルフォ・パリアルンガ。デザイナーは変われど、そのミニマルで美しいシルエットは健在です。

ジルサンダー ジャケット

襟元が狭いクラシックなダブル仕立てのジャケットで、素材も厚手のウール生地が使用されています。[ジルサンダー]といえば、妥協のない上質な素材にこだわっていることも有名。かつてのジルサンダーの退任の理由が、素材のランクを落としてでも利益追求をしたいグループ側と、上質な素材にこだわりたいジルサンダー側との対立ゆえだとも言われているほどです。
[ジルサンダー]ならではの無駄のないカッティングと仕立て、そして上質な素材との相性により、着用すると気が引き締まるような美しいシルエットに仕上がっています。

■受け継がれる「[ジルサンダー]のミニマルなデザイン」

ジルサンダー ジャケット

ジルサンダー本人が退任と就任を繰り返し、デザイナーが次々に移り変わっていることも、[ジルサンダー]の興味深いところの一つです。2018年のコレクションより、ルーシー・ルークメイヤー夫妻がデザインを手掛けており、今までの[ジルサンダー]をよりモダンに昇華したコレクションで大人気となっています。かつてはあのラフ・シモンズがデザイナーを務めていたことも。 こうしてデザイナーが次々と変わっていくのにもかかわらず、その[ジルサンダー]の「ミニマル」なデザインが確実に受け継がれているということがジルサンダーの凄さを物語ります。就任するデザイナーによってデザインをがらりと変えてしまうブランドも少なくないのですが、[ジルサンダー]は創業当時の「ジルサンダーらしさ」が絶えることなく受け継がれているブランドです。それゆえに、どのシーズンのコレクションを見ても「ジルサンダーらしいな」と感じることができ、長年のファンに愛されているのだと感じます。

[ジルサンダー]を購入されるのであれば、やはりそのシルエットの美しさを堪能できるジャケットやパンツ、上質な素材のシャツがオススメです。一着で存分に[ジルサンダー]らしさを感じることができ、長年のパートナーになってくれること間違いなしです。

RAGTAG 神戸店 MIURA

MIURA

2012年入社。デザイナーズブランド好きのバイヤー歴8年目。お客様の想いを汲み取り、信頼していただける接客を大切にしています。

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