RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、
自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。
私の好きなブランド、あのアイテム
RAGTAG名古屋パルコ店 店長 GOTO
革新的な機能美デザインで「アウトドアと都会での生活の両方においてスタイリッシュでいられる服」を作り続ける日本を代表するブランド[White Mountaineering(ホワイトマウンテニアリング)]。
「服を着るフィールドは全てアウトドア」というコンセプトのもと、デザイン性、実用性、技術という3つの要素を組み合わせることで、オーセンティックな洋服を素材感や技術で再構築し古着やアウトドアウェアにはない都会的な洋服を作り続けています。
[ホワイトマウンテニアリング]の魅力と言えば何といっても「本格的なアウトドアギアをデイリーユースに落とし込んだクリーンなアイテム」。
防水耐久性や防風性、透湿性を兼ね備えた機能素材のGORE-TEXや止水テープを使用したジップのディテール等、アウトドアブランドに見られる所謂、本格的アウトドアギアでありながら、デザインはミニマルで洗練されたクリーンな印象に私自身、心を奪われました。
通常、アウトドブランドと言えば、本来の用途として活躍する素材やディテールはもちろん、ビビッドなカラーリングのものが多くカジュアルな雰囲気ですが、[ホワイトマウンテニアリング]はブラックやネイビー、オリーブ等の落ち着いたカラー使いを基本とした洗練されたデザインが特徴的で、その雰囲気は時にはモード感を感じさせるほど。
先述した「ミニマルで洗練されたクリーンな印象」を作り出しているのが、デザイナーである相澤陽介氏。
[ホワイトマウンテニアリング]をスタートさせる前、相澤氏は[COMME des GARCONS(コムデギャルソン)]の[JUNYA WAYANABE MAN(ジュンヤワタナベマン)]の企画生産部でキャリアを積んでいました。
[コムデギャルソン]出身だからこそ、モードを感じさせる美しいパターンやカッティング、素材使いからなる着たときの絶妙なシルエットバランスが実現できます。
このキャリアによる高いデザイン性や技術が、アウトドアブランドにはない「洗練されたクリーンな印象」に繋がっているのだと感じます。
実は「洗練されたクリーンな印象」は「ブランド名」にも秘密が隠されています。
相澤氏は父親の影響で幼少期から好きなアウトドアをブランドコンセプトの軸とし、毎シーズンテーマを設けるのではなく、アウトドアという軸に沿ったファッションを発信しています。
そうした背景がブランド名にも関連していて、「マウンテニアリング」=「山」なのですが、「ホワイト」は「東京の都市をイメージした」と相澤氏は語っています。
[ホワイトマウンテニアリング]の定番と言えば、「高スペックアウター」。2020年春夏シーズンリリースの“GORE-TEX CONTRASTED HOODED PARKA”はブランドの持つ「ミニマルで洗練されたクリーンな印象」を象徴するアイテムです。 防水耐久性、防風性、透湿性を兼ね備えたGORE-TEXを前面に採用。 止水ジップやマグネット開閉式の比翼ディテールは、まさしくハイスペックアウトドアギアそのもの。そこに相澤氏らしい変形ラグランスリーブや特徴的なカッティング等のこだわり抜かれたデザインがプラスされることで他には見られない洗練されたアイテムに仕上げられています。
[ホワイトマウンテニアリング]は大人のアウトドアスタイルふさわしいブランドと思っています。 私自身、アウトドアスタイルが好きで機能素材を使用したアイテム等に目がありませんが、「年齢的にもそろそろ、この配色派手すぎないかな?」と感じることもしばしば。 そんな中[ホワイトマウンテニアリング]は、様々なテイストに大人のアウトドアテイストをプラスしてくれる数少ないブランドとして、年を重ねても自分のスタイルを支えてくれるブランドとして着続けていきたいです。
GOTO
2014年入社。2019年より名古屋パルコ店店長。 カジュアルからアウトドア、ストリート、キレイ目まで幅広いジャンルでブランドの魅力をお届けいたします。