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BUYER'S VOICE RAGTAGバイヤーのファッション偏愛をお届け!

RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、
自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。

私の好きなブランド、あのアイテム

KAPTAIN SUNSHINE
”サファリシャツジャケット”
バイヤーのファッション偏愛

RAGTAG名古屋パルコ店 店長 GOTO

■温故知新の佇まいを持ったブランド

名古屋パルコ GOTO

[KAPTAIN SUNSHINE(以下、キャプテンサンシャイン)]は、ワーク・ミリタリー・ハンティングなどに見る武骨さを漂わせながらも、どこかモダンな雰囲気を感じさせる温故知新の佇まいを持ったブランド。アメリカントラディショナルなディテールやフィールドウェアの要素を上質な生地と融合させることで、そのモダンなデザインを生み出しています。トレンド感の強いデザインでもなく、かといってクラシックすぎない絶妙な距離感が丁度よく、大人を中心に多くの共感を集めるブランドです。私事ですが30歳が近くなり、年を重ねても飽きのこない「大人なブランド」を着たいと思ったときに、すぐに思い浮かんだブランドも、この[キャプテンサンシャイン]でした。

■「大人の為の日常着」

キャプテンサンシャイン サファリシャツジャケット

<過去のアイテムをソースにしながら、今っぽさを感じる洋服へと昇華させる>というアプローチ自体は、現在多くのブランドが行っていて珍しいことではありませんが、[キャプテンサンシャイン]には他にない「リアル感」があることが個人的に魅力だと思っています。
なぜ「リアル感」があるかというと、デザイナーの児島氏が相当な古着好きで、細かなディテールへの関心が強いからです。たくさんの古着を見てきたからこそ選べる上質な生地や、服好きを唸らせるマニアックなディテールから作られる「日常着」、そしてそこにほのかに漂う「モダンな雰囲気」が目の肥えた大人たちを納得させるんですね。

■「サファリシャツジャケット」

キャプテンサンシャイン サファリシャツジャケット

先述のように児島氏は古着好きとして有名で、アメリカ古着から始まり、世界各国の古着からインスピレーションを受けています。その児島氏の作る洋服はヴィンテージへの造詣の深さを感じさせるアイテムが多く存在します。
例えば、このサファリシャツジャケット。こちらはエジプト超長綿GIZAの中でも選りすぐったフィンクスコットンと、インド超長綿を使用したオリジナルのピケ素材を使用しています。旧式のシャトル織機で余計なテンションをかけずに織り上げられた柔らかな生地感・自然なシワ感と、フィンクス原料を使用することによる独特な光沢感が特徴的です。もちろんサファリジャケットらしい4つのポケットは忠実に再現されており、往年の定番服に上質な生地をミックスさせるブランドらしさを感じることのできる一枚です。

サファリジャケットとは、19世紀にアフリカで野生動物を狩猟する“サファリ”と呼ばれる旅行用の洋服のこと。いわゆるアウトドアなイメージが強いですが、実は王侯貴族の道楽としてアフリカ探検に使われたという背景から、ラグジュアリーな印象を持つ洋服とされているんです。「そういった背景も関連してどこか上品な雰囲気があるのかな」と想像を膨らますのもまた、服好きとしては楽しい時間です。
このアイテム以外にも[キャプテンサンシャイン]には、ヴィンテージへの造詣の深さを感じさせるアイテムが多く存在します。古着好きにピンとくるディテールが、古着を通ってきた世代に刺さること間違いありません。

■洋服通を虜にする本格的なこだわり

キャプテンサンシャイン サファリシャツジャケット

ヴィンテージへの深い造詣と鋭い考察力に加え、日本製にこだわった上質生地と、職人の優れた技術を活かした縫製などの本格的な服作りは、洋服通を虜にする魅力があります。作り手のマニアックなこだわりや、バックボーンを感じることができるブランドが大好きな私も飽きることなく、ブランド熱はこれからも続きそうです。

名古屋パルコ店 GOTO

GOTO

2014年入社。2019年より名古屋パルコ店店長。カジュアルからアウトドア、ストリート、キレイ目まで幅広いジャンルでブランドの魅力をお届けいたします。

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