RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、
自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。
私の好きなブランド、あのアイテム
RAGTAG原宿店 KAMEI
私の[メゾンエウレカ]との最初の出会いは、学生の頃に見たPERKという雑誌の1ページでした。ヴィンテージライクな色使いや癖のあるシルエットなどが、当時の自分にばっちりハマり、その場でブランド名を忘れないようにとメモしたことがきっかけです。それまでは特に「このブランドが好き」といったようなものは無かったのですが、知れば知るほど魅力にはまり、気付けば毎シーズンチェックしたり、POP UPショップにまで足を運ぶほどになっていました。
主役級のアイテムから着回し力抜群でスタイリングに馴染む定番アイテムまで、肩の力が自然と抜けるような程よいデザイン性、ウィットの効いた仕掛けを楽しめるのが魅力です。普通なはずなのに、なぜかスタイリングがワンランク上がったような気分になれる、そんなアイテムが充実しています。
デザイナーの中津さんは現ベルリン在住の日本人女性なのですが、セレクトショップの店長やバイヤーを経て、一度シューズブランドのデザイナーを経験している方です。その後、[メゾンエウレカ]を立ち上げているので、デザインするシューズは抜群に可愛いです。他では見たことのないようなひねりのあるデザインが多いですが、足元からスタイリングを彩ってくれる魅力的なアイテムばかりです。
私が[メゾンエウレカ]を好きになったのは、もちろんデザイン面もありますが、デザイナーの中津さんの“想い”がすごく好きというのもあります。 以前インタビューで、「[メゾンエウレカ]を買った人の喜びはとても大事。だから最初のシーズンからバッグのおまけ(タイベック素材のコンビニ袋風バッグ)を付けてみたりしている。」と語っていました。 服でも靴でも、何か買うと基本的にバッグのおまけが付きます。商品化されているわけではないのですが、気軽に普段使いできる優れものです。 購入時を思い出すと、Tシャツ一枚でもこんなに可愛いおまけが付いてきて、魅力が倍になったように感じました。
①二枚セットのパックTセレクトショップにて開催されていた[メゾンエウレカ]のPOP UPショップで購入した二枚セットのパックTです。一見普通のTシャツとタンクトップかと思いきや、袖口などのステッチが敢えて表面に出された、ひねりのあるデザインがポイント。薄手なので、透け感も楽しめるアイテムです。
②キルティングサンダル2020年春夏シーズンのサンダルです。さすが[メゾンエウレカ]のシューズライン!と言いたくなるような、キルティングをデザインに用いたボリュームのあるシルエットと、厚みのあるかまぼこソールが印象的な一足。パッと目を引くデザインだけでなく、クッション性抜群の履き心地も好ポイントです。
③ボンバージャケット存在感抜群のボンバージャケットです。ハリ感のあるコットン100%の素材を生かし、ボリューミーながらバランスの良いシルエットが味わえる一枚。一見メンズライクな雰囲気ですが、丸みを帯びた身頃や袖が女性らしさもプラスしてくれます。
主役級のアイテム、長く使えるベーシックアイテム、どれをとっても“程よいクセあり”が揃う[メゾンエウレカ]。ただ、決して派手というわけではないのが良い所で、普段のコーディネートに馴染みつつ、着こなしをワンランクアップさせてくれるようなブランドです。「エウレカっぽい!」と言われるような主役級アイテムももちろん充実していますが、シンプルでも、着ている自分自身が一番満足するような、ひねりの効いたアイテムが魅力的です。袖を通してみて初めて分かる雰囲気や、着心地の良さを是非感じていただきたいです!
KAMEI
2017年入社で、原宿店にてバイヤーをしています。幅広くたくさんのブランドに挑戦することが好きで、常に旬なブランドをチェックしています。特に、デザイナーの想いが色濃く反映されたアイテムを手に取ることが多く、洋服の背景や込められたデザイナーの想いを知ることも楽しみの一つです。手元に残るお洋服は、そんなこだわりの詰まった大切なものが多いです。