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BUYER'S VOICE RAGTAGバイヤーのファッション偏愛をお届け!

RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、
自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。

私の好きなブランド、あのアイテム

BEDWIN&THE HEARTBREAKERS
“東京発のストリートスタイル”
バイヤーのファッション偏愛

事業推進チーム カテゴリーリーダー JYOKO

■BEDWIN&THE HEARTBREKERS
(ベドウィン アンド ザ ハートブレイカーズ)]の歴史

事業推進チーム JYOKO インタビューされている様子

[ベドウィン アンド ザ ハートブレイカーズ(以下ベドウィン)]は、2004年に小物類などの製作を中心にブランドをスタートさせ、正式にフルラインのコレクションを展示会で発表したのが2007年。それまではセレクトショップなどでの展開をメインとしていましたが、2017年に東京・千駄ヶ谷に旗艦店をオープンしました。
1990~2000年代前半のストリートブランドは裏原系が席巻をしていましたが、その頃のデザインはというとヒップホップ、スケート、グラフィティなどのサブカルチャーをメインにした物が多く、飽和状態が続いていました。そんな中、新たな提案を示したのが[ベドウィン]でした。クロップドパンツに無地のTシャツやシャツを組み合わせるスタイルは、新たなストリートの形として新風を巻き起こしました。
デザイナーは渡辺真史氏。10代の頃からモデルとして活躍され、ブランド設立前からファッションとは縁が深く、元々テンダーロインなどで働いていた経歴をもっています。ブランド名は遊牧民ベドウィン族(BEDOUIN)が由来となっています。

■アイコンアイテム

1.TRIPSTERベドウィン トリップスター 畳んである様子ベドウィン トリップスター 3本並べた様子
ブランド初期から定番アイテムとして人気の高い“TRIPSTER”。1967年に[Dickies(ディッキーズ)]が発売したワークパンツの定番“Dickies 874”をアレンジしたものです。
ウエスト周りはゆとりがあり股上も深く、膝下からタイトにリシェイプされ、丈をカットしているのが大きな特徴です。7~8分丈のテーパードが絶妙なシルエットで、それまではルーズなシルエットが主流であったストリートスタイルが、クリーンに大人でも楽しめるようになりました。ストリートスタイルのなかでクロップドパンツを流行させたのは、まさにこのアイテムといえます。 また定番アイテムに独自の解釈で手を加え、リシェイプするという手法をとる[ベドウィン]のベースにもなっています。

2.JERRYベドウィン ジェリーベドウィン ジェリー 裏地
こちらもブランドを象徴するアイテム、アワードジャケットの“JERRY”。形はシンプルなスタジャンですが、アームホール・ウエストをタイトな作りにしているため、スタジャン独特の野暮ったさがなく、綺麗なシルエットが特徴です。裏地をキルティングにすることで防寒性も高まり、機能面も十分。素材やカラーのバリエーションも豊富にあります。こちらはモノトーンの配色で、肩の装飾と袖がレザーのデザインはまさに大人の男性が着るのにぴったり。タイムレスに着られる一着です。

■ブランドとのコラボ

ベドウィン ディッキーズ コラボアイテム

人気ブランドとのコラボ物も、これまでに多数発表してきました。2010年にはアウトドアブランドの[THE NORTH FACE(ザノースフェイス)]とのコラボを発表、2011年にも発売され注目を集めました。当時日本のストリートブランドがコラボする機会はあまりなかったため、まさに先駆けとなった形です。その後も[adidas(アディダス)]、[VANS(ヴァンズ)]、[Clarks(クラークス)]、[LEE(リー)]などともコラボし、人気を高めていきました。近年では2019年にスキーブランドの[HEAD(ヘッド)]との共同制作で、今までになかったアスリート向けライン「HEAD FS」を発表し話題になりました。
今後も今までにない新たな試みをたくさん見る事が出来そうなので、とても楽しみです。

事業推進チーム JYOKO スタジャンを使ったスタイリング

JYOKO

2009年入社。バイヤー歴10年。トレンドブランドを主としながら、アーカイブアイテムを含めたコーディネートが普段のファッションテーマです。

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