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BUYER'S VOICE RAGTAGバイヤーのファッション偏愛をお届け!

RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、
自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。

私の好きなブランド、あのアイテム

CINOH
“こだわり抜かれたシルエット”
バイヤーのファッション偏愛

名古屋パルコ店 バイヤー NAKAMURA

■ミニマルへの挑戦

チノ ロングベスト

初めて購入した[CINOH(チノ)]のアイテムは、今でもお気に入りのハリのある素材のロングベスト。無駄なデザインが何一つないミニマルなデザインです。お店でたまたま見つけて、袖を通してみるとびっくり。ハンガーにかかっている時もきれいなシルエットでしたが、鏡を見ると「洗練されたシルエットに包まれたかっこいい自分」がいました。すとんと落ち感のある生地から生み出される美しいシルエットは、他のアイテムの邪魔をせず、むしろ引き立たせる絶妙なバランスでした。今までと違う自分と出会えたような感覚で、とてもわくわくしたことを覚えています。
今まで着たことのないミニマルなデザインで、自分自身にとってこの買い物は新しい挑戦でした。今でも色や柄のあるデザインは大好きですが、こだわり抜かれた「シルエット」や細かい「ディティール」から生み出される計算されたデザインに、[チノ]と出会ったことにより惹かれていくようになりました。

■[チノ]の細部までのこだわり

チノ ロングベスト 上身頃

デザイナーは茅野誉之氏。2008年にウィメンズブランドの[bethourire(ベースリール)]をスタートし、2014年の春夏シーズンにブランド名を[CINOH(チノ)」に改称。コンセプトは、「一瞬の時の中に存在するのではなく、ワードロープ・想い出に残るモノ創り」です。これまでの服飾史やその背景にある文化、現在の世の中から感じ取った空気感を、遊び心と高揚感をもった大人のリアルクローズに落とし込んでいます。
[チノ]のアイテムには、テキスタイルや加工方法、素材選びなど、1つ1つにとてもこだわりが詰まっています。たとえばこのロングベストのフロントのデザイン。ボタンを留めると比翼になり、開けるとスナップボタンがデザインされていて、[チノ]らしいこだわりを細部まで感じることができます。ボタンが無いようである、あってもそこにボタンを感じさせないような洗練されたデザイン。見れば見るほど細部までこだわっていることが分かります。「シンプル」と一言で伝えるには勿体ないと思ってしまいます。

名古屋パルコ店 NAKAMURA 腕元の様子

さらに、もう3年ほど愛用していますが、生地のハリ感は健在で、全く型崩れをしていないことに驚きです。薄手のウール素材で、軽くなめらかな肌触りでありながら、すとんと裾までの落ち感が美しいシルエット。首のラインから、肩、胸まで、体の線にぴったりと合い、腰下からかすかにフレアになっていることで、スタイルを良く見せてくれるところも魅力です。
男性デザイナーだからこその、ほどよく出してくれる女性的な美しさも魅力で、ただ細く身体の線を出すのではなく、あえて袖を長くしたり、太さを出したりボリュームを出したり、ベーシックなデザインに[チノ]らしいエッセンスが加わって、絶妙なバランスを生み出してくれるんです。

■新しい自分が見つかるブランド

チノ ブランドタグ

まずはぜひ、一度触って着てみてほしいです。滑らかでハリのある生地感や、美しいシルエットを体感した時に一番[チノ]の魅力を感じられるはずです。シンプルでいて、ひとクセあるデザインが多く、1着取り入れるだけでも、ブランドらしい着こなしがしやすいところも魅力なので、是非たくさんの方に挑戦してもらい、新しい自分を見つけてもらいたいです。

名古屋パルコ店 NAKAMURA チノ ロングベストのスタイリング

NAKAMURA

2015年入社。バイヤー歴4年。モードからカジュアル、幅広い系統のファッションが好きです。ブランドの魅力をお伝えして、ファッションの楽しさをお客さまと一緒に共有していきたいです!

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