RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、
自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。
私の好きなブランド、あのアイテム
FRANK LEDER
“長く愛用していける魅力”
バイヤーのファッション偏愛
神戸店 バイヤー TAKAO
■［FRANK LEDER（フランクリーダー）］の魅力
現在、ファッションアイテムの多くは全て「機械生産」にシフトしています。大量生産でき、なおかつコスト削減に繋がるため採用されていますが、［フランクリーダー］は違います。機械の使用を最小限にして、製造工程の殆どを今でもハンドメイドで行っています。そのため、［フランクリーダー］のアイテムは1つ1つが違った顔をしています。寸分の狂いがないほど精巧に作られているものや、ところどころ粗が見られるものもあり、それが絶妙な“味”を生み出しています。そして［フランクリーダー］の極上の着心地を支えているのも、ハンドメイドの技術力の高さです。ハンドメイドで仕立てられたアイテムを1度でも着ると、きっと虜になりますよ。
■エイジングを楽しむ
創業者のフランク・リーダーは、イギリスのセントマーチンを卒業したドイツのニュルンベルグ出身のデザイナーです。［フランクリーダー］の洋服はデザイナー自身が、デッドストックの生地、アンティークのボタンを探すことから始まっており、パーツから染色と細部までこだわりぬいた洋服を、全てドイツ国内で生産しています。ブランドが使用する代表的な生地と言えば、ヴィンテージのベッドリネン生地と、高密度に織られたモールスキン生地（通称ジャーマンレザー）です。どちらも経年変化を楽しむことができ、長年愛用することで、擦れてできたアタリが独特な風合いを醸し出します。
こちらはベッドリネンや、リネン、ウール、ツイード、デニム素材で展開されていて、多少デザインはシーズン毎に違いますが、同じパターンで作られているシャツ、カーディガンです。
［フランクリーダー］の洋服は、購入した段階では“不完全”と言われており、着用して持ち主の味が出ることではじめて完成します。このエイジングを楽しめるところに、［フランクリーダー］の最大の魅力があると思います。
■お気に入りアイテム
「ジャーマンデニムカーディガン」
非常に柔らかなデニムを使用しているので、とても着やすいのが特徴です。ファクトリーのデッドストック等、フランクリーダー独自のルートから生地を探し、選びに選んで製作されるアイテムです。リブ素材で切り替えられていて、着丈は短め。私は春から秋頃まではTシャツやシャツと、冬場はウールのハイゲージニットと合わせてオールシーズン着用しています。
裾がラウンドになったオールドスタイルのシャツです。［フランクリーダー］のシャツの着丈は長すぎず、ニット等とレイヤードしやすい点がおすすめポイントです。インディゴの染料で染められているので、着用するごとにアタリが出てエイジングを楽しむことができます。
裾がラウンドになったオールドスタイルのシャツです。［フランクリーダー］のシャツの着丈は長すぎず、ニット等とレイヤードしやすい点がおすすめポイントです。インディゴの染料で染められているので、着用するごとにアタリが出てエイジングを楽しむことができます。
■長く愛用したい洋服の条件
長年アパレル業界で働いてきた私は、様々な洋服と出会ってきました。その中でずっと残っている物は、生地が良いこと、肌触りが良いこと、ボックスシルエットで飽きがこないこと、デザインに流行り廃りがないことの4つの条件に当てはまった物だけです。そしてこの条件をクリアした物の中には、やっぱり［フランクリーダー］が残っています。［フランクリーダー］の洋服はいわゆる伝統的でオールドスタイルなデザインが多く、そこに［フランクリーダー］のデザインエッセンスが組み合わされています。だから流行り廃りがなく、普遍性が高いので、長く愛用していただける魅力的な物ばかりなんです。ボロボロになるまで着用していたものが多く、これからも買い足しながら人生を共に歩んでいこうかなと思います。
もし［フランクリーダー］を見てみたい！どんな洋服なんだろう？と思ったお客様は、是非手に取って、試着して、［フランクリーダー］の良さを知っていただけたら嬉しいです。
TAKAO
2010年入社。バイヤー歴8年目。お客さまにファッションをもっと楽しんでもらいたいという思いで、あらゆる知識の習得を目指し、日々情報収集しています。
