RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、
自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。
私の好きなブランド、あのアイテム
Christian Louboutin
“女性を美しく演出するパンプス”
バイヤーのファッション偏愛
名古屋パルコ店 バイヤー KATO
■唯一無二のアイコン
［Christian Louboutin（クリスチャンルブタン、以下ルブタン）］といえば、真っ先に思い浮かぶのは、シンプルなハイヒールのパンプスではないでしょうか。ベーシックなアイテムですが、一目で［ルブタン］と分かり、完成された一種の芸術品のような美しさが魅力ですよね。多くの女性が一度足を入れてみたいと、憧れを持つアイテムのひとつでもあります。ハイヒールのパンプスというと、エレガンスでどこかコンサバティブなものが一般的。［ルブタン］のパンプスも、もちろんそのような側面をしっかりと持っていますが、それに加えて独自の華やかさ、モードな佇まいを感じさせてくれる唯一無二のパンプスであると思っています。
■シグネチャーであるレッドソール
［ルブタン］のシグネチャーであるレッドソール。後ろ姿さえも美しく見せてくれるその佇まいは、［ルブタン］にしか出せない独特の美しさだと思います。エレガンスの中に、どこか意志の強さを感じさせる、魅力ある自立した女性。そんなイメージを連想させます。
レッドソールの誕生には、創業者のクリスチャン・ルブタン氏が出来上がった靴に物足りなさを感じ、アシスタントの女性が赤いネイルカラーをしていたことから着想を得たという逸話があります。ネイルカラーを施し、指先まで気を使っている女性はとても美意識が高いなと思うのですが、それはレッドソールで後ろ姿まで完璧に演出している女性と、たしかに共通点を感じます。シンプルなパンプスですが、［ルブタン］を履きたい！と思わせてくれる魅力の一つです。
■肌と一体化する絶妙なヌードカラー
パキッとしたパテントの艶が光る黒もかっこいいのですが、今回スポットを当てたいのはルブタンの作り出すヌードカラーです。肌と一体化させることでより足を長く、美しく見せることにこだわったルブタンは、肌の色と同化するカラーを考案しました。そして肌の色とはベージュに限らず、多種多様であるという考えのもと、2013年より5色展開の「ヌードシリーズ」と称したシリーズを展開し、一人一人の肌に溶け込むニュートラルな美しさを実現させました。
写真のカラーは日本人の肌に合うピンクベージュ。ベージュのパンプスはどうしても肌がくすんで見えがち、と思っていたのですが、こちらは驚くほどキレイに肌に馴染んでくれます。肌に溶け込んだ足元に差すレッドソールが、セクシーさを演出してくれ、ほんのり肌もトーンアップして見せてくれるのです。
■女性を美しく見せる一足
女性を美しく見せる靴を作ることにこだわった［ルブタン］のパンプスは、シンプルながらブランドのアイデンティティを一番感じることができるアイテムです。様々な洋服に合わせやすく、コーディネートを選びませんし、ドレスアップシーンでは特に活躍すること間違いなしです。特別な時間にこの美しいパンプスを身に着けていることに、高揚感を感じられます。
KATO
2013年入社。バイヤー歴は6年。国内外のコレクションブランド全般が好きです。職人技の光る細かいつくりやデザイナーの特性、ブランドの歴史など、RAGTAGならではの様々な角度からファションの楽しさをお伝えできればと思います。
