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良いモノはより長く愛用してほしい。そのためには日ごろのお手入れが重要です。
このコーナーではおうちでできる洋服のお手入れ方法を紹介していきます。

今回のテーマ

デニムパンツを洗おう 編

「デニムは洗わなくてもいい気がする」「全然洗ったことない」「そもそも洗っていいの?」…etc。デニムを洗うことへの多くの疑問、おそらくその多くは、デニムは汚れが目立たなかったり、洗うと色落ちしそうだ、縮むのが怖い!というところに理由があるはず。
毎日のように履くのにお手入れの仕方がよくわからない、そんなデニムもポイントを押さえれば洗うのも簡単です!

●「洗わない」は生地を傷める原因

特に汗をかく夏場、目立ちにくくてもデニムはしっかりと汚れています。汗をかいたまま洗われずに放置すると、内側の皮脂汚れがどんどん取れにくくなり、嫌なにおいの原因にもなります。さらに、雑菌の繁殖で繊維がもろくなり、破れやすくなることも!衛生面だけでなく、長く履き続けることへも問題が生じてしまうのです。

デニム 吊るしている様子

●色落ちを押さえながら、自分だけの1本にしていく

デニムは洗うと色落ちをしてしまうのもまた事実。けれどそれも、正しく洗ってあげることで、デニム特有のいい風合いを保ち、色落ちを抑えることもできます。また自然な色落ちはむしろデニムの個性。自分だけの1本にしていくのも、正しいお手入れがあってこそです。

●やってみよう、デニムの手洗い

色落ちなどを最小限に抑えるには、やはり「手洗い」が一番。 ダメージデニムやスタッズ付きのものにもおすすめです。

〇用意するもの
・たらい的なもの
・水
・おしゃれ着用洗剤(中性洗剤) 洗剤 エマール 洗剤 中性 色落ちを防ぐために、漂白剤や蛍光増白剤の入っていないものを選びましょう。もっとこだわりたい場合は、デニム専用洗剤というものもあるのでチェックしてみてください。また、軽い汚れの場合は洗剤無しでも大丈夫です。

ここからはスタッフとともに手洗いの手順を見ていきましょう!
今回挑戦してくれるのはRAGTAG Online編集チームのKADOSAKIです。

RAGTAG KADOSAKI

編集チーム KADOSAKI:Levi’sの701を愛用中。デニムの洗濯は「洗濯機でただ洗う」という強硬派。
「いいデニムも買ったし、これから汗をかく季節なので、ここで学んできちんと洗いたいです。」



1.ボタンやジップは閉めて、デニムを裏返しにします。
ロールアップしていたらこの時伸ばしておきましょう。 デニム 手洗い 裏返しにする様子 裏返しにして洗うことで、色落ちしにくくなります。 またボタンとジップを閉めるのは、型崩れを防ぐためです。

RAGTAG KADOSAKI   「ちなみに洗濯機で洗う場合も、裏返しとボタン・ジップを閉めるのはした方がいいみたいです。放り込みたいときもこれだけはがんばります。」


2.たらいなどに水を張り、水量に合わせた洗剤を入れて混ぜます。 洗剤 見ずに溶かす様子 このとき、必ずお湯ではなく水を使いましょう。お湯で洗うと色落ちしやすくなってしまいます。夏場は水道水がぬるくなっていることがあるので注意です。

3.デニムを入れて、10分~15分つけ置き。 デニム つけ置き

4.時間が経ったら水を変え、優しく押し洗いですすぎます。
デニム 押し洗い
「押して」「上げて」の動作を繰り返しながら、2~3回ごとにデニムの向きを変えます。これを洗剤の泡がなくなるまで、水を変えながら数回繰り返しましょう。このとき、強くこすったり揉み洗いするのはNGです。

RAGTAG KADOSAKI   「押したときに繊維の間を水が通っていくのを感じます。気持ちいい。」


5.形やシワを整え、逆さに吊るして、陰干しします。
デニムは乾きにくいので、干す前に洗濯機で軽く脱水しても大丈夫です。ただし乾燥機は縮んでしまう恐れがあるのでNG。また、直射日光は変色の原因になるので、乾くのに時間はかかりますが必ず陰干ししましょう。
デニム 洗濯 陰干し 写真のようにデニムが筒状になるように吊るすと、乾きやすくなります。乾きにくい季節は、中に風を通すようにサーキュレーターなどを置くのも◎

RAGTAG KADOSAKI   「梅雨の時期はたしかに乾くのに結構時間がかかりそう…。カラッとした日を狙って洗うのもよさそうです。」


6.しっかり乾いたら取り込んで、完了です。
生乾きだと雑菌が繁殖してしまうので、乾き度合いは厳しくチェックしましょう。

RAGTAG KADOSAKI   「こうして大事に洗ってあげることで、長く長く履いていけるんですね。そうしてデニムが変化していく様子も楽しんでいきたいです。」


いかがだったでしょうか。ポイントを押さえれば、簡単に行えるデニムの手洗い。季節にもよりますが、だいたい3~5回履いたら洗うのを目安に行ってみてください。
1年中コーディネートを楽しめるデニムパンツ。 より長く履いていくためにも、ぜひ試してみてください。