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RAGTAGが主催するポップアップ形式のイベント。
毎回ゲストセレクターとしてスタイリストやファッション好きのクリエイターを招聘し、それぞれが設定したテーマのもと、常時約30万点に及ぶRAGTAGの膨大な在庫の中から100着をセレクト。期間限定の店頭ポップアップと一部オンラインでも販売いたします。
 
    
     
     
ファッションメディア、ブランドのルックや企画、ランウェイショーだけでなく、人気ミュージシャンやタレントのスタイリングなど八面六臂に活躍するTEPPEIさんは、かつてはスナップ雑誌の常連だったほどそのコーディネートも注目され続けています。
今回TEPPEIさんが「RAGTAG100」のテーマに設定したのは、膨大な数量のブランドアイテムを自ら購入し、着用してきたTEPPEIさん自身の経験を反映した「自分が愛したブランドたち」。90年代から2000年代前半を中心にした国内外ブランドの古着から、2010年代から最近にかけてTEPPEIさんが注目しているブランドに至るまで、幅広い時代でありながらも極私的な目線で100着をチョイスしていただきました!
INTERVIEW
 
    
 
       — TEPPEIさんはどのようにしてファッションにハマって行ったのですか? 
    
 
    TEPPEI: 一番覚えている衝撃は、中学1年の冬に友達の家に遊びに行った日に、その友達がめちゃくちゃカッコいいニットを着てきたことです。「それ何?!」って聞いたら、[シップス]のニットだったんですけど、当時の僕はそれすら知らなくて。そこからどんどん情報を漁るようになりました。教室でもファッション誌が回覧されてくるし、当時は雑誌の情報も凄くて、ストリート雑誌にランウェイの写真や[ヴィヴィアン・ウエストウッド]などのコレクションブランドが掲載されていました。
        
 
 — そこからどんどん詳しくなって行ったのですね。 
         
 
    TEPPEI:本当に熱狂してしまったんです。その頃は[コム デギャルソン]が自分の中の最高位になって、ケータイのアドレスにも「cdg」を入れてみたり(笑)。僕は滋賀県の大津出身なのですが、当時は滋賀にも東京の情報がダイレクトに入っていた時代なんですよ。今はもうないですが、当時は「大津PARCO」で週末にフリマをやっていて、そこで僕も[クリストファー・ネメス]の服に出会ったり。攻めた格好をした人が田舎にもわんさかいて、東京の勢いが地方にもあったんです。
 TEPPEIさんのアイテムセレクトは、RAGTAGの事業推進チームからJOKOがサポートさせていただきました。
TEPPEIさんのアイテムセレクトは、RAGTAGの事業推進チームからJOKOがサポートさせていただきました。
 
    
            
  
    
    — 今もその熱は続いていますか?
    
 
    TEPPEI:僕は今でもほとんど毎日服を買っているんです。
    
 
 — 毎日ですか!? 
    
 
    TEPPEI:はい、これはマジです。「1年365日買っています」と言えるくらい。仕事中、リース中、旅先、出張先、どこに行っても買います。まあ大晦日とか何日かは買わない日もありますけど、今日もすでに買っていて、昨日とかも8着買っているので(笑)。これは同業のスタイリスト含めて人に負けない自信があります。
    
 
 — 凄すぎますよ。家のクローゼットはどうなっているんですか? 
     
 
    TEPPEI:もう大変なことになってますよ(笑)。あまり売ったりもしていないので。
    
 
 — それはぜひ一度RAGTAGに持ってきていただいて……(笑)
     
 
    TEPPEI:(笑)。若い頃は結構RAGTAGさんにもお世話になっていましたね。
     
 
 — なぜそこまでファッションにハマったのでしょうか。
     
 
    TEPPEI:それが自分でも分からないんです。自分で言うのも何ですが、僕はかなり“ ロジック派” なんです。自分でも説明できないほど熱狂しているのって、ファッションしかないんですよ。
      
 
 — やはりご自身が着ることのモチベーションが高いですか?
     
 
    TEPPEI:はい、今でこそ収集するモチベーションもありますけど、当時は「着てナンボ」でしたね。
       
 
    
      
 
    — ちなみに買われているのは、新品と古着どちらが多いですか?
    
 
    TEPPEI:どんどん古着の方が増えてきました。今はもう9:1で古着を買っていると思います。
 
 
  — なぜ古着率が増えて行ったのでしょうか。
    
 
    TEPPEI:決定的になったのはコロナです。コロナ以降はお店にある服も「売れやすい服」ばかりになってしまって、“ 攻めた服” が並ばなくなってきたように感じたんですよ。そうなると自分で着る服を漁っているうちに自然と古着に向かっていたんです。そういうちょっとネガティブな状況の中で、改めて自分自身を回想してみると、過去のの方が明るくポジティブに見えたんですね。
           
 
  — TEPPEI さんにとって、古着の魅力とは何でしょうか?
    
 
    TEPPEI:うーん……、いっぱいあるなあ!(笑)。一言では難しい。一口に古着と言っても年代によって古着のあり方も違うし、どこに焦点を当てるかによって変わってきますよね。1点モノの古着を見つけたような感覚はもちろん好きですが、「RAGTAG」にある古着はまた違う面白さなんですよね。
          
 
   —確かにその違いはありますね。“レア古着”とは違いますし。
          
 
    TEPPEI:でも古着と新品の違いで言えば、今買うもの(新品)って、もしかすると今シーズン着たら飽きるかもしれないじゃないですか。“ その命” が未定なことが多いというか、鮮度重視の買い物ですよね。でも古着というのは、買うって
いう行為に至る時点ですでに愛着を持っているから、そこの深みが僕は好きですね。
                     
 
  —いやあ、深いですね。
          
 
    TEPPEI:だから古着は魅力的なんですよ。
          
          
 
    
    
      
     
    
   
      
PROFILE
 
      
      
      
      TEPPEIさん スタイリスト
2002年、高校卒業と同時に上京し、都内の専門学校スタイリスト学科に入学。卒業後 2 年間の古着屋勤務を経て、スタイリストとして のキャリアをスタートした。
およそ 00 年〜 00 年中期までの東京ストリートカルチャーにおける象徴的な存在として注目を浴び、ジェレミースコットやベルンハルトウィルヘルムがスタイルサンプリングしたことでも知られている。
現在は、スタイリストとして数々のアーティストイメージやブランドビジュアルのディレクションを手掛けており、ドバイ万博 2020 における日本館公式ユニフォームのビジュアルスタイリングをはじめ、特に国内のメンズファッションシーンにおいて代表的な作品発表を続けている。
     
 
RAGTAG100 POP UP SELECTED BY
TEPPEI スタイリスト
期間 : 2021年9月17日(金)〜9月26日(日)
開催店舗 : RAGTAG渋谷店
※会期後半からRAGTAG ONLINEでも販売いたします。
すべて古着一点物のため、売り切れ次第終了となります。