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RAGTAG100 POP UP SELECTED BY シトウレイ

RAGTAG100 POP UP SELECTED BY...とは
RAGTAGが主催するポップアップ形式のイベント。

毎回ゲストセレクターとしてスタイリストやファッション好きのクリエイターを招聘し、それぞれが設定したテーマのもと、常時約30万点に及ぶRAGTAGの膨大な在庫の中から100着をセレクト。期間限定の店頭ポップアップと一部オンラインでも販売いたします。

RAGTAG100 POP UP SELECTED BY シトウレイ

RAGTAG100 シトウレイ

シトウレイさん



モデルからストリートスタイル・フォトグラファーに転身し、ファッションジャーナリストとしても長年活躍中のシトウさんは、近年はYouTubeチャンネルも大人気。日本、そして世界のストリートやコレクション会場で“洒落もの”たちを撮り続けた確かな目を持ちながら、ファッションに深い愛情を傾けるシトウさんによる今回のセレクトテーマは、「トレンドを超越した洋服たち」。シトウさんが影響を受け、今も愛する服を中心にしたセレクトは見どころ満載です!

INTERVIEW


■ストリートスナップで
ファッションの“自由さ”に目覚める

シトウレイ 商品を選ぶ様子

— シトウさんがファッションに目覚めたのは、どういうきっかけだったのですか?

シトウレイ: 私は石川県の田舎で育ったのですが、大学で東京に出てきたら、当時すごくファッションが盛り上がっていて。友達の影響で早稲田大学のファッションインカレに所属したものの、私はまだ何もスキルがない。「じゃあモデルやって」と言ってくれたのがきっかけで、事務所にも所属して、いろんな経験をさせてもらったんですけど、それでもまだファッションというものが分からなかったんです。「コレとコレを合わせたらダメ」で、「コレとコレならOK」みたいなことって何だろうと。

— それが変わったのは何だったのでしょう。

シトウ:雑誌の『FRUiTS』、『TUNE』の編集長から突然ストリートスナップのカメラマンになるように言われて写真を撮り始めたのですが、ストリートの人たちのファッションがものすごく“自由”だったんです。自分の感性でいいと思ったものを着ているその姿がカッコ良くて、美しくて。ファッションにはNGも正解もなく、ひとつあるとしたら「好き」っていう基軸だけなんだなと気づいた瞬間 に、「ファッションってこういうことか!」と目覚めました。      

— ストリートスナップで、シトウさんが撮るか撮らないかの基準は何かあるんでしょうか?     

シトウ:それは毎回自問自答です。最初の頃は自分で好きだなと思ったら撮っていたけど、途中で自分が何が好きなのかも分からなくなってスランプになったこともあります。「カッコいい」と思ったら「なんでカッコいいのかな?」と考えたり、撮った写真を見返しての繰り返しです。

シトウレイ TAKANO 並んでいる様子シトウレイさんのセレクトは、原宿店の店長TAKANOがお手伝いさせていただきました。

■好きになったブランド、その理由

シトウレイ 鏡の前で試着する様子

— そういうお仕事の中で、好きになっていったのはどんなブランドですか?

シトウ:モードの世界としてカッコいいなと思ったのは[メゾン マルジェラ]です。[マルジェラ]の足袋シューズは、パリコレで仕事をした時に“自分がやり切ったかの確認の証”として買うようになって、今は10足持っています。「このブランド好きだな〜」としみじみ思ったのは[ドリス・ヴァン・ノッテン]。先輩エディターの皆さんと「好きなブランド」の話になったときに[ドリス]のことをみんな話していて、「大人の女性はみんな[ドリス]好きなんだなと思っていたんですが、私もようやく30歳過ぎたあたりから「ドリス……好き♡」に(笑)。

— 好きになったポイントはどういうところだったのですか?

シトウ:一見すると地味だけど派手、派手だけど地味みたいな。ぱっと見でわかりにくい、そこが魅力です。あとは[エルメス]。コレクションや展示会に呼んでいただけるようになって から触れる機会が増えて、モノとしての強さとブランド全体の“おもてなし”感が別格だなと。永遠の憧れの存在になりました。

— シトウさんはご自身ではどれくらい服を買っていますか? たとえば前回のゲストセレクターのスタイリストTEPPEIさんは「毎日服を買っている」と言っていたりしましたが。

シトウ:TEPPEIくんの記事読みました。買い過ぎやろと(笑)。私は結構慎重派です。買うか買わないか迷った時は買わない。すごく服が好きなんですよ。それはペットを飼う時と一緒の気持ちみたいな。大事にできなかったら、面倒見てあげられなかったらどうしようとか考える。買ったはいいけど、ずっと着なかったり、タンスに置きっぱなしになったら、服に対して申し訳ないので、大事にしてあげら れるかを考えて買います。

■古着、それぞれの魅力

シトウレイ 商品を選ぶ様子

— 他にいま気に入っているブランドは?

シトウ:他には日本の[スタイリング]とか、今日も着ている[レ・ヴァカンス・デ・イリーナ]もそうだし、たくさんあります。服が好きになってすぐに古着好きになったので、今も古 着は買っています。

— 古着の魅力はどういうところでしょう?

シトウ:“宝探し感”です。他の人には価値がないかもしれないけど、自分にとっては一点モノであり、めちゃくちゃカッコいいもの。オンリーワンだし、その価値も自分で決められるところが魅力です。RAGTAGさんのようなブランド古着の魅力は、そのシーズンに買い逃したモノにもう一回出会えるのがいいですよね。15年前の[マルジェラ]の服も好きだし、10年前の[ドリス]の服も素敵。流行り廃りじゃない服なんですよ。あ!思いつきました!今回のテーマは「トレンドを凌駕している服」ってどうですか?!

—すごくいいと思います!

シトウレイ 試着する様子
—服に対する深い愛情が伝わるシトウレイさんのインタビューをお届けしました。
膨大なRAGTAGの在庫の中からシトウさん選んだ100着が買える、「RAGTAG100 Vol.03」をぜひお楽しみに!


PROFILE

RAGTAG100 シトウレイ

シトウレイさん ファッションジャーナリスト
早稲田大学卒業。加賀生まれ、東京在住。
被写体の魅力を写真と言葉で紡ぐスタイルのファンは国内外に多数。毎シーズン、世界各国のコレクション取材を行い、類稀なセンスで見極められた写真とコメントを発信中。ストリートスタイルの随一の目利きであり、「東京スタイル」の案内人。その経験を元にTVやラジオ、ファッションセミナー、執筆、講演等、活動は多岐に渡る。2020年10月“Style on the Street : From Tokyo and Beyond”をアメリカRizzoli社から世界同時出版。




RAGTAG100 POP UP SELECTED BY シトウレイ
期間 : 2021年12月17日(金)〜12月26日(日)
開催店舗 : RAGTAG原宿店 1F ポップアップスペース

※すべて古着一点物のため、売り切れ次第終了となります。

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