偽ブランド品撲滅プロジェクト 憎むべきニセモノ展2015 ニセモノ撲滅に向けて 私たちRAGTAG rt は年間約60万点の洋服のお買い取り・販売を行う中で 多くの模倣品(偽ブランド品)を目にしてきました。模倣品は粗悪品そのものであり、 消費者を欺き、利益を盗む、許しがたい存在です。  ブランド品はデザイナーやその服作りに関わる全ての人が、それぞれの想いを込めて生み出しています。 世界に誇るスーパーブランドからインディーズブランドまで、 規模の大小はありますが、モノづくりを支えているもの、それはこの“想い”です。 模倣品はその想いをショートカットし表面だけを再現したもの、いわば“はりぼて”に過ぎません。  ですが模倣品の精度は年々巧妙になり、 どんなに優れたモノを作ってもすぐにそっくりなモノが作られ、 安い値段で流通してしまう・・・ このような循環が生まれてしまうと、作り手はきっと、 悔しくて、やりきれない気持ちになるのではないでしょうか。  「本物」には作り手の想いやこだわりがつまっています。模倣品には私欲や悪意しかありません。 私たちはこの「本物」でしか味わう事の出来ない感動を広め、 安心してファッションが楽しめる世の中にしたいという想いで、「憎むべきニセモノ展」を開催しています。  5回目を迎える今年は、正規品とペアでディスプレイをした約50点のニセモノが会場に並びます。 ぜひ手にとって、実物をご覧下さい。 スタッフ一同、みなさまのお越しを心よりお待ちしています。 模倣品ってなに? 一般的にブランドのロゴやデザインを盗用した製品を意味する言語です。技術や機能などの特許権を侵害する製品も模倣品と呼ばれます。模倣品と同じ意味を持つ言葉としては、コピー品、不正商品、海賊版、パロディ、偽物、偽ブランド品などがあります。著作権、 著作隣接権を侵害する製品は『海賊版』と呼ばれます。 模倣品が流通するとどうなる? 2014年3月に公表された特許庁模倣被害調査報告書によると、2012年度、調査対象8,081社の模倣品被害総額は1,001億円、1社当たりの平均被害総額は1.9億円にのぼります。前年度比では減少傾向にあるものの、模倣被害率21.8%と中国等アジア地域を中心 に模倣被害は引き続き深刻な状態であるという報告がされています。  被害額以外での目に見えない模倣被害として、「ブランドイメージの低下」があります。消費者に喜んで頂きたいという想いでモノづくりに関わる人たちが努力をする一方で、模倣品を作る側の悪意によってその技術が流出し、模倣品を買ってしまうことで消費者がトラブルに巻き込まれる。その結果、そのブランドのイメージが低下してしまう。このような悲しい悪循環が発生してしまっているのが実態です。 真剣にモノづくりをしているデザイナーやクリエイターが気持ちよく創作活動ができる環境にし、本物のファッションを思いっきり楽しめる世の中にしたい!そのためには、世の中にはびこる模倣品を徹底的に排除しなければなりません。模倣品を撲滅するために、まずは模倣 品の現状をより多くの人々に知ってもらいたいと思っています。 模倣品被害上位4分野 模倣被害の被害額以外の影響 RAGTAG rtの取り組みは? 今回の展示会で展示している模倣品は、RAGTAG、rtで過去に買い取ってしまった品物です。ですが、そのような品物も絶対に店頭に並べることがないよう、万全のチェック態勢を整えています。まず、お買い取りの際に、店舗在中のバイヤーが査定時に1点ずつ模倣品でないかどうかのチェックを行います。ご商談成立後、お買い取り品は商品管理センターに送られます。ここで、真贋判定の責任者がさらに全ての商品を1点ずつ入念にチェックします。各責任者は日々模倣品の研究を行い、新しい模倣品の発見にも全力を尽くしています。少しでも模倣品の可能性のあるもの、本物である確証の持てないものは店頭に並べません。また、バイヤーが誤って買い取ってしまった模倣品については、その模倣品情報を記録に残し、データ管理を行っています。店舗在中のバイヤーは、そのデータを活用して模倣品の知識を より深めていきます。 RAGTAG rtの取り組み どっちがホンモノ? 「Maison Margiela 10」 エイズTシャツ「Christian Louboutin」 スタッズスニーカー「Vivienne Westwood」 テディーベアネックレス「MARC BY MARC JACOBS」 財布 届けたいのは、ホンモノの感動です。 模倣品はいまや高級ブランドだけにとどまりません。小物1つ、Tシャツ1枚から模倣品は存在します。 警視庁や税関などの取り締まり強化や、製造・販売する各企業側も対策を講じてはいますが、 依然として模倣品による被害は世界中で発生しています。   過去のニセモノ展においてごく僅かではありますが 「可愛いから偽物でもいいので売ってください」というお声がありました。これは非常に悲しい気持ちになります。 模倣品と気付かずに購入してしまうことだけでなく、模倣品と知りながら軽い気持ちで購入すれば、 それが新たな模倣品の流通へと繋がります。「模倣品への意識を高め、模倣品には絶対に手を出さない。」 この気持ちがニセモノ撲滅への第一歩です。 「このサイトは大丈夫だろうか?」「このお店はなぜこんなに安いのだろうか?」 もちろん、正規品より極端に安いものや正規店以外で売られているものが 必ずしも模倣品というわけではありませんが、ブランド品を購入する際に一度用心する意識を持ち、 不安なときは、正規取扱店で購入する、信頼できるお店で購入する、というのも被害を防ぐ方法の一つです。  私たちは、「憧れのブランドの洋服を、高校生のお小遣いでも買えるようにしたい」という想いから RAGTAG、rtを運営していますが、一方でファッションが大好きな一人であり、 ファッションで味わえる感動の源泉はクリエイターの想いであると思っています。 模倣品はこの想いを妨げる存在であり、模倣品を撲滅することで、 クリエイターが創作意欲に溢れどんどん素晴らしい洋服が生み出され、 本物のファッションでしか味わえない感動で満たされていく。 そのような世の中を私たちは目指しています。 ※ご注意ください ◆ RAGTAG、rt は真偽鑑定のみのサービスは提供しておりません。また、お買い取りの際は、当社の基準でお取扱いが可能かどうかのご返答とさせていただいております。◆ 展示している模倣品は、当社独自の調査により模倣品と判断したものです。模倣品は様々な種類が存在しており、新しい模倣品もあとを絶たない現状です。また、展示品のタグに記載している内容はあくまで展示品に対する相違点であり、合致すれば本物と保証するものではありません。