コムデギャルソンの設立は1973年、創業者はデザイナー兼代表取締役の 川久保玲。
その創造性の高さと独自のクリエーションから、世界で最も影響力のあるデ ザイナーの一人として世界に広く認知されている。
デザイナーは現在、川久保玲、渡辺淳弥、栗原たお、丸龍文人の4人。
それぞれのデザイナーの個性が色濃く反映されたラインが展開されている。
川久保玲の世界観がそのまま映し出されたレディースのコレクションライン 。
パリコレデビュー時は、華やかなデザインが主流だった時代に敬遠されてい た黒を用い、穴の開いた服といったアバンギャルドなコレクションを発表し、
「黒の衝撃」「ボロルック」と称され賛否両論を呼んだ。
素材を独自に開発したり(縮絨加工が有名)、計算されたパターンによりこ れまでにないシルエットを生み出したりと
進化する姿勢を貫いており、そのポリシーが色濃く反映された個性的なもの が多いが、流行に左右されず、
いつまでも古びない永遠の定番として着ることができる。
ベーシックスタイルを提案するラインとしてスタート。通称「コムコム」。
川久保玲の変わらずに好きなものが基本エッセンスとなって表現されており 、
シンプルでベーシックな長く飽きのこないデザインで、幅広い年齢層に人気 のあるライン。
2004年に、「ローブドシャンブル・コムデギャルソン」と統合。
渡辺淳弥が手がけるレディースライン。
凝ったパターンのアイテムが多く、ファッションにこだわりのある人や服作 りに詳しい人ほど、
ジュンヤワタナベのクリエーションレベルの高さを感じ、ファンになること が多い。
既存の洋服を解体し再構築したパターンや、ねじりひねりを多用した造形な ど、
コムデギャルソンとはまた異なる独特の世界観に熱狂的なファンも多い。
マーメイドスカートや体に巻きつけたようなワンピースといった女性らしく 着こなせるアイテムが多いのも特徴。
定番のデニムラインは、アシンメトリーなフォルムなど、ジュンヤワタナベ ならではの
デザインが楽しめるものとして、毎シーズン高い人気を誇る。
フランス語で「編み物、ニット」を指すトリコ(tricot)を冠したニット類 に特化したラインとしてスタート。
2002年から栗原たおがデザイナーを務める。
現在は織り生地も使用され、若々しく少女性の強いかわいらしいデザインで 、ギャルソンファンのみならず人気のあるブランド。
ピンクの文字が目印の「トリコスペシャル」も人気が高い。
コーディネートしやすくカジュアルに着こなすことができるアイテムが揃っており、若年層のファンも多いライン。
2015年春夏に「COMME des GARÇONS SHIRT GIRL」のラインナップを拡充する かたちで、単独ブランドとしてスタート。
川久保玲がデザインを手がける。
丸襟、パフスリーブ、ドットやギンガムチェック、フリルなど、ブランド名 の通り"ガール"を意識させるディテールが特徴で、
コムデギャルソンの持つ少女性を落とし込んだコレクションを展開している 。
手の届きやすい価格帯も魅力のひとつ。
リーマンショック等の不景気やファストファッションの躍進を意識し、エマ ージェンシーブランドとして発足したブランド。
これまでの人気の型を踏襲し、アイコン力ラーといえるブラックを基本に展 開された。
当初は若年層へのアプローチとして期間限定のブランドとして創設されたが 、
昔からのファンの評判を呼び、現在も継続されている。
比較的安価にギャルソンの世界観に触れられるため、ギャルソンらしさを味 わってみたい方におすすめのライン。