WEAR am I ?
ファッションをこよなく愛するRAGTAGスタッフが贈るファッションコラム。
長年着てきたからこそわかるブランドの魅力をたっぷりご紹介します。

WEAR am I ?

スタッフ紹介:中村 尚史
なんばパークス店店長。ファッションは沢山のブランドに触れることから楽しみが湧いてきます。是非RAGTAGで様々なブランドを試してほしいと思います。みなさまの「着てみたい」を全力で応援します。マニアックなファッション雑談をいたしましょう。

WEAR am I ?
「WTAPS」

究極の日常着「こだわりぬいたモノづくり」

RAGTAGなんばパークス店 店長 中村 尚史

RAGTAGなんばパークス店 店長 中村 尚史

Blouson:WTAPS
Pants:Saint Laurent Paris
Shirt:PEEL&LIFT
Shoes:Supreme×UNDER COVER×Dr.Martens

[WTAPS(ダプルタップス)] との出会い

初めてブランドに触れたのは、
友人のお兄さんが着用していてかっこいいと思ったのがきっかけ。
当時の私は古着にどっぷりと浸かっていた時期で、
特に「ミリタリーアイテム」に惹かれていました。
ヴィンテージの古着は年代や用途によってディテールがわずかながら異なり、
迷彩柄一つをとっても様々なシーンに合わせた種類が存在しているなど、
男心をくすぐるポイント満載。
古着屋さんを回り、様々なアイテムを試着しました。
しかしながら、どれを着てみても無骨で重厚感ある雰囲気に自分自身が負けてしまい、
しっくりくる物が見つかりませんでした。
そういった時に、友人のお兄さんが[ダブルタップス]を着ているのを見て一目惚れし、
思わず色々聞いてしまいました。
実際にお店に出向いてみるとお店のスタッフの方も[ダプルタップス]への愛情たっぷりで、
各モデルごとの薀蓄や魅力を存分に話してくれて、
話すだけで楽しかったのを鮮明に覚えています。
従来のヴィンテージアイテムの重要な要素を抑えつつ、
都会的で洗練された生地感やサイズ感に惚れ込んで購入しました。

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デザイナー西山 徹さんのモノづくりへのこだわり

[ダプルタップス]の魅力は「こだわりぬいたモノづくり」。
デザイナーの西山氏は「自分の着たいものを作る」というコンセプトを元に
ブランド開始当初から今までモノづくりを続けています。
幼少のころから夢中になったBMXバイクやスケートなど、
様々なストリート文化の経験や当時のファッションなどといった
西山氏が今までに見て体感しているものがベースにあるため、
ブランドのバックボーンが太く、多様な方からの共感を生み長年支持され続けています。
体感していたからこそ表現できる絶妙なディテール使いや、
一見シンプルに見えながら緻密に計算されたデザインの足し引きが魅力的でどこか前衛的。
西山氏自身が魅力的に感じた他国のストリート文化を
洋服に落とし込み展開するのも趣があり、
毎シーズンルックブックを制作し世界観を演出するのも
モノづくりへのこだわりが感じられます。
西山氏自身のマインドを著書などで発信もしており、
西山氏の創るモノだから着たいというファンの方も数多く存在します。

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毎シーズンリリースされるロゴプリント物もこだわりがつまった人気の高いアイテムです。
コレクションごとに採用する生地や風合い、サイジングを変えリリースされています。
左のグリーンの方は、ヴィンテージの様に経年変化する
厚手のコットン素材で綺麗に染め上げたボディを採用。
右の迷彩の方は、薄手の目の詰まったコットンを採用し綺麗に転写プリント。
洗いをかけるごとにさらに目が詰まっていきヴィンテージ感ある風合いに育っていきます。

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独自性の高いコラボレーション

最近ファッション業界の定番コラボレーションと言えば、
[THE NORTH FACE(ザノースフェイス)]や
[NIKE(ナイキ)]などのスポーツブランドが主流です。
[ダプルタップス]では、西山氏の表現したい
当時の雰囲気を実現するためにコラボレーションを展開しているため、
他のブランドには類を見ないコラボレーションが多いです。
例えば、こちらはアメリカの老舗ハンドメイドキャップメーカーである
[EBBETS FIELD FLANNELS(エベッツフィールドフランネルズ)]
とのコラボのコーチジャケット。
自国生産にこだわり、メジャーリーグなどのチームキャップを製造しているメーカーです。
こちらは、本来はキャップのフロントに付ける
ワッペンを使いフロントとバックにカスタム。
ヴィンテージのリアルなコーチジャケットをベースに、
サテン地でコンパクトなサイジングに仕上げることで上品にデザインされています。
製造はもちろんアメリカ製。
当時ルックで俳優の窪塚洋介さんが着用したこともあり価格高騰した1枚です。

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お気に入りアイテム

男心をくすぐるこだわりのアウターセレクション

2000年初期に発売された「M-65」ブルゾン

採用しているのは「タイガーカモ」と呼ばれるストリート屈指の人気を誇る迷彩柄。タイガーカモは、東南アジア特有の濃い森林に適すために開発され、1950年代後半にベトナム軍が海兵隊に採用したのが始まりです。軍事需要に目を向けていたアメリカが、ベトナム戦闘時に本格的に生産を開始し、その柄を魅力的に感じた東南アジア諸国軍も登用しだします。その当時、生産を手掛けていたアメリカからプリントを依頼されていたのが実は「日本」。日本でプリントを施し海外へと普及していったのです。そういう背景もあり、日本とは関係性の深い迷彩柄。リップストップのライトオンスで軽やかに仕上げた1枚。サイジングもタイトで都会的です。

定番アイテムの「ジャングルシャツ」

ミリタリーのファティーグジャケットをベースに毎シーズン生地や柄、サイジングを変えリリースされる人気アイテム。コレクターの方も多数。ボタンにまでブランドネームを入れた嬉しいオリジナル仕様。定番アイテムですが、毎シーズンのトレンド性を上手くとらえモディファイしリリースされています。発売即日に完売になり、2次市場でプレミアが付くのがここ数年の動向です。

個人的に今までで最も好きなシーズン。イギリスのパンクファッションの要素を落し込んだコレクション。ヴィヴィアン・ウエストウッド氏が手掛けていた「セディショナリーズ」を連想させる配色のタータンチェック柄を大胆に採用。タイトなデザインながら腕周りの多面体構成や、バックのベント仕様に施したジップで動きやすさとデザイン性を備えた1枚。

これから挑戦したい方へ

[ダプルタップス]には、洋服のルーツや
ディテールの知識を付ければつけるほど気づけるポイントや魅力が多く、
自分のファッション歴に乗じて楽しみが増す数少ないブランドだと私は思います。
また、デザイナーである西山さんが実際に体感したり、
当時参考にしていたファッションアイコンなど
リアルに体験したことから表現できる究極の日常着ではないかと。
カジュアルな服装に合わせやすく、
他のブランドとケンカせずコーディネートできるのも嬉しいポイントです。
一見、普遍的なミリタリーアイテムに見えがちですが、
紐解いていくと自分にしかわからない魅力がある。
そんな自己満足こそファッションの原点である気がします。
ぜひ、一度実際に見て、着ていただきお話させていただきたいです。
長年愛用できる[ダプルタップス]の1着に出会えると思います。

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Blouson:WTAPS
Shirt:supreme
Shoes:NIKE AIR JORDAN 11

BRAND

ブランド紹介

WTAPS

WTAPS

93年「40% against rights」としてスタートし、1996年頃に休止後、
「WTAPS」として本格スタート。
決して流行に乗ることはなく、常にデザイナー自身が発信したいこと、
その時々で吸収しているものをアイテムに落とし込んでいる。
一つのアイテムを深く掘り下げていることで、
ベーシックなアイテムにもタップスらしさが表れ、そこに惹きつけられているファンが多い。
デザイナー自身の物づくりの哲学として、
その物の良さを引き出すという宮大工の精神をテーマにしており、
その精神も含めた(W)TAPSというブランドに対してのファンは、
アパレル関係者にとどまらず各界に多数存在している。