【DAIWA PIER39】サンプリングと模倣の違い

世界中の様々なブランドから大量に服が生まれていますが、毎度毎度全てが全く新しいデザインの服なのでしょうか。

某有名スケーターブランドのデザイナーチームは年に何度か世界中の服が集まるここ日本で古着を買い漁り、それらをデザインのヒントにするそうです。

そのブランドのみならず様々なブランドが似たようなことをしています。

私事ですが1月にアウトレットに行きまして、そこで色々なハイブランドの服を見ました。

ほぼ初めて触る服なのに、どこか既視感があり、

その要因を探ると「古着で見たことある」という結論に至りました。

今回ご紹介する服もそうなのですが、全ての洋服は「サンプリング」で繋がっているのではないでしょうか。

では、オリジナルとの差別化は?

サンプリングとパクリの違いは?

ここを以下の服で深堀りたいと思います。

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DAIWA PIER39 / ¥32,800(税込)オンラインショップで見る

モデル名:Tech Anorak Parka

オリジナルの差別化からいきましょう。

アメリカ古着が好きな方なら、絶対に一度は見たことある名作かなと思います。

デザイン元は J.CREW のコットンアノラックパーカー。

特徴は、2トーンの色彩と90'Sを代表するオーバーシルエット。

近年の古着ブームも重なり、今では相場が著しく高騰しています。

「J.CREW 巨人タグ アノラックパーカー」で検索してみてください。

恐らく見た方全てが一緒じゃんと思われたかなと思います。

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では今回のDAIWA PIER39との違いは何なのか。

主な違いは2点あります。

一つ目はディティールです。

アノラックパーカーに必要不可欠なハーフジップと多種多様なポケット。

これが無いとただのパーカーになってしまいます。

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ジップはマットな質感のYKKのジッパー、オリジナルは主張が激しいシルバーかブロンズのジッパー。

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またオリジナルには無い、サイドにベンチレーション機能のダブルジップが備わっています。

容易な着脱と体温調節を再現しています。

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ポケットは現代的にアップデートされており、カンガルーポケットとフード切り替え部のポケット以外に前後で4個ポケットが増えています。

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上記のフード切り替え部のポケットはオリジナルにもあるのですが、

DAIWAということで、釣りの際にスマホを入れることで手ぶらで撮影ができる仕様に。

他の用途でも問題なく扱いいただけます。

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さらにカンガルーポケットの内部にピンオンリールホルダー(キーホルダー掛け)も搭載。

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細かい箇所でいくと、ミリタリーディテールにあるような前振りの袖。

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アクションプリーツを施し、袖口の調整調整がボタンからベルクロの仕様になっています。

釣りのシーンでいかに動きやすくできるかどうかを考えられたディテールだそうです。

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最後にフードを絞る紐はドローコードになり、裾部分の着丈調整の紐は排除されました。

釣りブランドという根幹をベースに、ここまで仕様を変更しています。

二つ目は素材です。

オリジナルはコットン100%ですが、対するDAIWAはナイロン100%、裏地がメッシュになっています。

ナイロン100%ですがどこかコットンのような柔らかさがあります。

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理由は、タスラン糸というコットンタッチの糸を使用。

ナイロンの機能性は担保しつつも、オリジナルの素材に対するリスペクトを感じられます。

生地は上記の糸を用いてグログラン組織を採用。

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経糸(たて糸)に細い糸、緯糸(よこ糸)に太い糸を使用して密に織り上げており、表面に畝のような表情が現れます。

厚手で固く丈夫な生地なので、アウトドアなシーンも安心です。

さて、ここまで長々と説明させていただきましが、いかかですか?

初見の反応はパクリと疑わざるを得ないデザインかなと思います。

ですが、ちゃんと見るとこだわりが凄いと感じませんか?

私はこの反応の差が、サンプリングとパクリの違いなのかなと考えます。

ではその反応はどのように生まれているか。

それはオリジナルに対してのリスペクトです。

今回で言うとオリジナルを踏襲しつつも、しっかり別のアプローチでDAIWAは行っていると思います。

コットンをナイロンで表現するなど、ポケットや可動域を釣りのシーンをベースに考えるなど、ブランドによって昇華の方法は様々です。

オリジナルの一部を再利用し新たな価値を生み出す。

ここに尽きるかなと。

これでパクリという人がいたらお手上げ状態ですが、恐らくいないことでしょう。

ファッションはトレンドやデザインが20年で周期すると言われています。

その時々の時代の価値観を元にサンプリングし昇華、そしてまた20年後に。

全ての服は繋がっているのかもしれません。

このアノラックパーカーも20年後はどのように進化しているのか楽しみです。

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