［サカイ］の始まりは1999年。デザイナーの阿部千登勢によって、たった数型のニットを展開するところから始まりました。「日常の上に成り立つ服」をコンセプトに、ニットを軸にしながら異素材を組み合わせた独自のデザインでブランドを徐々に確立していきます。

阿部千登勢は［サカイ］を立ち上げる前、［コムデギャルソン］でパタンナーをしていた経験があるのですが、そこで学んだ［コムデギャルソン］の服作りへのこだわりは、彼女にとって大きな影響を与えたと言われています。

［サカイ］のアイテムの大きな特徴ともいえるのが、まったく異なる素材を組み合わせて作られる「異素材ミックス」のアイテムです。例えば、テーラードジャケットにミリタリーブルゾンのディテールを組み合わせてみたり、ニットにアシンメトリーにレースをつけたり……。

一見対照的とも思える素材を組み合わせることで、独特の違和感が生まれ、［サカイ］にしか作り出せないハイブリッドなアイテムが誕生しているのです。

ありそうでなかったこれらのアイテムは、一目見ただけで［サカイ］と分かる唯一無二の存在感があります。私も初めて［サカイ］のアイテムを見た際、その存在感に目が釘付けになったのを今でも覚えています。

〈2022年春夏の［ジャンポールゴルチエ］とのトリプルコラボのスニーカーと2021年春夏のTシャツ〉

［サカイ］は、業界やジャンルを超えたブランドとのコラボレーションが毎回話題を呼んでいます。

知名度がグッと高まったきっかけの一つが2015年の［ナイキ］とコラボレーションです。スポーツウエアの代表的なアイテムともいえるスウェットやスニーカーなどが［サカイ］のエレガントかつ異素材を掛け合わせた独創的なデザインが入ることでモードなファッションアイテムとなり、人気を集めました。それ以降［サカイ］は定期的に［ナイキ］とのコラボレーションアイテムを発表し続けています。

話題性のあったコラボレーションをいくつかピックアップすると、近年では［カーハート］や［ディオール］とのコラボレーションも話題でしたよね。

［ディオール］とのコラボレーションでは、品のあるデニムジャケットにナイロン製のポケットを取り付けた［サカイ］らしいアレンジが印象的でした。

このようにコラボレーションの幅を広げ続けている［サカイ］。そのジャンルの多彩さには毎回驚かされます。素材やテイストのみならず、異なるブランドのもつカルチャーをもハイブリッドする、［サカイ］には目が離せません。

［サカイ］の魅力を少しでも感じていただけましたでしょうか。

［サカイ］は、まだまだここでは語り切れない魅力が沢山詰まったブランドです。ぜひ実際に手に取り、その感動を味わっていただければと思います。

店頭でも［サカイ］好きなみなさまとお話しできるのを楽しみにしております！

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