こんにちは！バイヤーの吉岡です。
夏と言えばフェス。
そう、今年もついにこの季節がやってきました。音楽好きの方もアウトドア好きの方も、さらにはファッション好きの方も待ち望んでいたフェスシーズンの到来です。
個人的には愛犬と一緒に大自然を満喫できるアウトドアフェスやイベントに今年も参戦したいと思っております。そしてそういったイベントの際に毎回必ず迷うのが「何を着ていくのか？」ということ。近年は猛暑日が多く、下手な格好をすると命とり...できるだけ薄着で日除けできて、持ち物は最小で、でも虫除けもしたいし、サングラスやペットボトルも携帯したいし...。
長年の私的な探求の結果、夏にこそおすすめなファッションアイテムがあります。
それが「カーゴパンツ」
今回ご紹介するのはカーゴパンツの原点デザインともいえる2品。世の中に数あるカーゴパンツ、そのほとんどはミリタリーウェアをルーツにしています。その中でも最も多くサンプリングされている形が
『M-65』フィールドカーゴパンツ
YAECA ファティーグパンツ ／￥16,000（税込）／サイズ：XL オンラインショップはこちら
カーゴパンツの代名詞といってもいいでしょう。アメリカ軍のM-65 パンツ。M-65 と言えば、ジャケットのイメージが強いかと思いますが、1965年にアメリカ軍でパンツと共に正式採用された歴史あるデザインのカーゴパンツ。
朝鮮戦争で使用されたM-51フィールドカーゴパンツの後継モデルとして開発されました。もともと寒冷地での防寒用に開発されたこともあり、下に重ね着をすることを前提にした太めのシルエットが特徴です。オリジナルの個体の素材の特徴をそのまま再現したこちらはコットン70%、ナイロン30%の混紡生地。綿素材特有の肌触りのよさとナイロン生地ならではの光沢感、強度（型崩れ防止）を兼ね備えた機能美も魅力の1つ。
なんと言っても大容量のサイドポケットがM-65の一番の特徴。実は中にストラップ（ヒモ）が収納されているのは知らない方も多いのでは？これはサイドポケットに入れたモノを固定させるためのヒモ。そして実際には足に怪我を負った際の止血のためという...命を守るために開発されたミリタリーウェアならではの秀逸なディティールとなっています。
YAECA（ヤエカ）は日本人デザイナー服部哲弘、井出恭子によって2002年にスタートしたベーシックアイテムを中心にモノづくりを続けているブランド。
造語「八重日」に由来、「日々を重ねて着てもらえる服作り」をテーマにした質実剛健なモノづくりが愛される所以。
毎年発売されるクラシックアイテムの中でも特に私が注目するのはこちらのようなワーク＆ミリタリーデザインのアイテム。
デザイナーのアメリカウェアへの造詣が深く、ヴィンテージ好きが普段着る服にちょうどいいブランドとしてファンも多いんです。（私もその一人）
そしてこちらの「YAECA PARK」というラインは2014年から始まった「Steven Alan」（スティーブンアラン）との協業レーベル。スティーブンアランもニューヨーク出身のアメリカントラディショナルを貫く王道のアメカジブランドのデザイナーということもあり、こちらのM-65カーゴパンツの完成度の高さにも納得がいきます。
そして先ほどに少しだけ触れたカーゴパンツ『M-51』 オリジナルヴィンテージ品の入荷があったので自信満々にご紹介します。
1950's vintage M-51 オーバーカーゴパンツ ／￥31,900（税込）／サイズ：L オンラインショップはこちら
先に少しご紹介したM-65の1つ前のモデル。その名の通り1951年に製造開始されたカーゴパンツ。そしてこちらはその上にさらに重ね着して着用することを想定して開発されたオーバーパンツです。もともとかなり太めのデザインであるM-51をさらに一回り大きくデザインされたオーバーパンツはまさに近年流行したモードファッショントレンドを象徴するエクストリームシルエットそのもの。
写真で見る3倍くらい大きいです。見てくださいこの股上の長さを。素材はナイロンを主としたポプリン生地。薄手なので夏場の着用に超おすすめです。タグはつかず、内側にステンシルプリントされています。こういうところが実はヴィンテージ好きには刺さる。見えないけれど、テンションの上がるディティールです。
アメリカ軍のミルスペック基準で作られたアイテムはいちいち説明が長いのですが、簡潔に長所を説明しますと「自宅の洗濯機で水洗いしても一瞬で乾きます。」「とても丈夫なので気を使わずはいてください」「ウェストは大きいですが備え付けのドローコードで3サイズくらい調整可能です。」 以上です。
さらにオーバーサイズなので肌に張り付く嫌な感じも皆無。
しかし1つだけ難点が。それは...両サイドの腰下ポケットに袋がついていないこと。どういうことかと言いますと、オーバーパンツなので手を入れた際に下にはいているパンツのポケットの中に手が入るように、ポケットではなくただの穴のようなディティールになっているんです。うっかりモノを入れれば、足元にストンと落ちて裾から出てきます。
ヴィンテージストアによってはポケットの内袋をカスタムして備え付けてから販売していることもありますが、こちらはオリジナルの状態です。
そういうわけで...夏こそカーゴパンツです。オンラインストアにも続々カーゴパンツが入荷中です。オンラインショップはこちら
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