[Paul Harnden]クラフツマンシップの極致

[Paul Harnden]クラフツマンシップの極致

Buyer's VOICE

COLUMN

2025.05.21

こんにちは、心斎橋店のHAYASHIです。
本日は、[メゾンマルジェラ]の前クリエイティブディレクター、ジョン・ガリアーノが愛好していたことでも有名な[ポールハーデン]をご紹介いたします。

HAYASHI

Profile

HAYASHI

心斎橋店 / バイヤー

手仕事で作られた物や縫製、生地にこだわりを持って作られたお洋服に惹かれます。主にユーロワークを中心に、アルチザンブランド、モードブランドを交ぜたスタイルが好きで着用しています。 また、古い生地やボタンも収集しており、当時の雰囲気を感じて悦に浸っています。どんなジャンルでも洋服の話が大好きです。みなさまのこだわりと知識を、洋服を通じて教えてください!

index

    [Paul Harnden]とは

    Paul Harnden ロゴ

    [ポールハーデン]は、デザイナーのポール・ハーデンによって創設されたアルチザンブランド。靴のラスト職人としてあの[ジョンロブ]に短期間所属していたことで知られています。

     

    シューズブランドとして、自身のブランド[ポールハーデン シューメイカーズ]をスタートした後、エレナ・ドーソン指導のもと洋服づくりを開始。現在は、業界から注目を集める洋服づくりをイギリス ブライトンのどこかで、静かに行っているそうです。

     

    ブランドの特徴は、アーミッシュの文化や価値観をベースにしたものづくり。人の手と心を通わせた、あたたかく自然で、量産とは無縁のプロダクトたち。製織・縫製・染色に至るまで、全ての工程が職人的で時間を掛けて作られています。いわゆるアルチザンブランドの代表格といえます。

    [Paul Harnden]の謎と影響

    Paul Harnden アウター

    ほかのアルチザンブランドと比較しても知名度に対して、あまりにも情報が少なすぎるというのがこのブランドの魅力的なポイント。例えば、公式サイトにアクセスするとブランド名が画面に収まりきらないほど大きなフォントで表示されるだけ。

     

    「これはアパレルブランド…なのか」と戸惑う人も少なくないでしょう。前述したジョン・ガリアーノは、私服の多くを[ポールハーデン]で埋めているのにも関わらず、デザイナー本人とは直接連絡を取れないとか。世の中には“寡黙な”ブランドはありますが、「人とコミュニケーションを取らない」という姿勢を貫くブランドは、そう多くはないのではないでしょうか。

     

     

    エンフォルド ニット

    直営店は存在せず、広告も禁止。限られたセレクトショップでのみ取り扱いが許可されています。「ドーバーストリートマーケット」や、かつて伝説と呼ばれたイタリアのセレクトショップ「デリエフェッティ」などがその一部。

     

    「デリエフェッティ」では、当時の空気を吸って独立したデザイナーたちに大きな影響を与えたとか…。その影響力は、業界内外を問わず広がり続けています。小林薫、満島ひかり、そして「サカナクション」の山口一郎など、国内の著名人も愛用者として知られています。山口一郎は2024年の「ベストバイ」に[ポールハーデン]を挙げていましたね。

     

    かなり前置きが長くなりましたが、世界各地の、デザイナーや著名人、ファッション好きが虜になるトップオブトップの洋服をご紹介いたします。

    “MAC COAT”

    “MAC COAT”

    イギリスの伝統的なレインコートをモチーフにした“マックコート”。ここで使用されているのは、高密度の「ウォッシュドベンタイルコットン」で織られた平織り生地。いわば、水が通る隙間をなくしてしまうほど、パツパツに生地をうってしまえ。という生地です。超力技。

     

     

    “MAC COAT”

    ただ、[ポールハーデン]の場合、この生地を通常よりもゆっくり織っていくため、糸にかかるテンションが弱まり繊細な仕上がりとなります。

     

    この生地を、甘い織りの裏地と一緒に洗いにかける。クシュとした風合いが完成します。特にダーツの風合いは、一番個体差があって楽しいものです。お気に入りの一着をぜひ見つけていただきたいです。

     

     

    “MAC COAT”

    “SUSPENDER PANTS”

    “SUSPENDER PANTS”

    こちらも、“マックコート”と同様のベンタイルコットンを使用した“サスペンダーパンツ”。総裏地つきで、裾からチラリ見えるコットンスレーキがたまりません。トップスは、やはりヘンリーネックがよく合います。この組み合わせだけでファッションが楽しめそうです。

     

     

    “SUSPENDER PANTS”

    “BLAZER”

    “BLAZER”

    “BLAZER” / Size : S / ¥159,900(inc.tax)

     

    最後は数々の著名人がこぞって着用する、[ポールハーデン]の“ブレザー”。シワ感のある柔らかい生地に映える、ラペルに付けられた、力ボタンが象徴的なディテールです。また、必要以上に長いポケットの裏地は、洋服の形を整えすぎない。着る人をよりいなたく、そしてかっこよく仕上げてくれます。

     

     

    “BLAZER”

    [Paul Harnden]のお買い物、お買い取りはRAGTAGへ!

    集合写真

    今回は、代表的なモデルをご紹介しましたが、さらにブランドの世界観を体感したい方は、ぜひ店舗にてお確かめください。語りすぎると野暮、でも語らずにいられない、クラフツマンシップの極致。ぜひこの魅力を体感してみてください。

     

    RAGTAGでは、[ポールハーデン]のお買い取りを強化しています。生産数の少なさから二次市場でも需要が高いブランドです。出番が減ったアイテムがありましたら、一度ご相談ください。また、自宅から簡単に発送できる宅配買取サービスもございますので、ぜひご利用ください。

     

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