ATONのチェスターコート “ファッションラバーも惚れ込む素材使い”

ATONのチェスターコート “ファッションラバーも惚れ込む素材使い”

BUYER'S FAVORITE バイヤー愛用の逸品 新宿店 バイヤー KANAZAWA

COLUMN

2022.10.18

RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。

KANAZAWA

Profile

KANAZAWA

新宿店 / バイヤー

カジュアルウェアからスーツや革靴のビジネスアイテム、幅広いジャンルが得意です。最近はシンプルでありながら、シルエットにこだわったアイテムを着ています。メンズ・レディース関係なく服が好きですので、色々な服の話が出来たら嬉しいです。

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    メルトンにSUPER 140’s?

    エイトンのコートを説明する様子

    このコートを購入したのは、[エイトン]の存在をまったく知らなかった4年前です。
    たまたま入った店で、まずシルエットが気に入りました。ピークドラペルでありながら、ボリュームのあるコクーンシルエットがドレッシー過ぎず、着丈もミディアム丈でカジュアル使いもしやすいデザインです。
    触ってみて「いい生地使っているな」と感じ、店員さんに色々聞いてみると、これは高級スーツなどに使われるSUPER 140’sウール(※)を100%使用して作っているとのことでした。それを聞いて思ったのが、「メルトンにSUPER 140’s 使うってどういうこと?」でした。メルトン生地というのは、チェスターコートやピーコートなどに使用されるフェルト状の厚手生地で、一般的にはSUPER 140’s のような繊維の細い素材を使用しません。ところが、[エイトン]ではS UPER140’s ウールを使用することによって、まるでシルクを使っているようなツヤがメルトンに生まれ、肌触りも柔らかく仕上がっています。この時点で[エイトン]の生地へのこだわりを強く感じました。

    ※ SUPER 〇〇’S(スーパー)ウールの質を表す表記。スーパーの数字が大きいほど原料の繊維の太さは細くなり、光沢感や手触り、美しさなどが上質になります。

    エイトン コート

    長く着たくなる理由は素材にあり

    エイトン コート デティール

    後々調べて分かったのは、[エイトン]は2016年秋冬デビューのブランドで、ディレクターがとてつもない「素材マニア」だということ。
    驚かされるのが、生地になる前の原料からのこだわりです。「こんな生地が使いたい」と思ったら、原料を選び、糸から作って、編むテストをして、何度も洗って、普段の生活でどのような変化が起こるかなど、時間を掛けて研究した製品を作っています。中には4~5年経っていてまだ世に出ていない製品もあるそうです。
    素材については書ききれないほどの魅力がありますので、是非、手に取って確かめていただければと思います。Tシャツ等も最高です。
    シンプルでスタンダードなデザインが多い[エイトン]の洋服は、徹底的にこだわり抜いた素材の特質がデザインに落としこまれているからこそ、着心地が良く、長く着たいと思える服なのだと思います。
    今年で4年目ですが、まったく生地がへたっていません。服に限らず、まじめに作られた物は値段に関係なく長く使えるアイテムが多いと思います。とはいえ、それでも人間飽きることはあると思いますので、その時は是非RAGTAGにお持ちください。

    バイヤー KANAZAWA のコーディネート

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