COMME des GARCONS HOMME PLUS

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バイヤーのファッション偏愛 rt 銀座店 NAKAMURA

COLUMN

2021.12.27

RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。

NAKAMURA

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NAKAMURA

銀座店 / バイヤー

COMME des GARCONSの魅力に取りつかれ、デザイナーのこだわりが詰まった様々なブランドの良さを一人でも多くの方に伝えたく、そんな想いをもちながらお買い取りを日々行っております。「おしゃれを楽しむ」「新しいお洋服を着た時の高揚感」毎日が楽しくなる生活をお手伝いします。

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    ■作り手の思いのこもった洋服には、 恰好よさとパワーがある

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    誕生日に妻からプレゼントでもらった1 枚のTシャツとの出会いから、[コムデギャルソンオムプリュス]との戦いが始まりました。当時はまだインターネットが普及しておらず、コレクションを見ることが出来るのは、限られたファッション雑誌だけ。そのファッション誌の発売を心待ちにして、今月は[コムデギャルソン]が何ページ掲載されているかを、まるで子どものように楽しみにしていました。

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    左:2000年春夏物、右:2020年春夏物

    特に衝撃を受けたのは、2000年春夏シーズンのルックでした。「とりあえず、いくらでもいいからこのルックごと買おう」と決めてお店に行くと、想像以上の値段。このパッチワークのパンツ1 本買うのが精いっぱいでした。半年毎に発表される作品は、日常に着るのに適しておらず、電車での二度見はもちろん、時にはあちこちから「何あれー」、「お前もあれぐらい着てみろよー」など、様々な歓声(?)があがることも。「着こなせるものなら、着こなしてみろ」そんな気迫さえ感じる[コムデギャルソン]の洋服は、はじめは洋服だけが一人歩きをしているような感覚でしたが、着続けていくうちにしっくりとくる感じが突然現われます。「(そんなに派手なのに)似合いますね」とか「恰好いいですね」と言われ、嬉しくなったことを思い出します。しかし、油断は禁物です。気を抜くと洋服が一人歩きし始めます。そんなパワーを持つ洋服が、[コムデギャルソンオムプリュス]です。

    ■恰好いいモノは、何年経っても恰好いい

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    妻からプレゼントされたTシャツは、まだまだ現役で活躍中です(メッシュトップスの下に着用)。この1999年春夏のシーズンは、裏にフリルやレースが施されており、このTシャツも裏がレースになっています。着用すると、歪みが生じ独特の表情が生まれます。個人的に印象深いアイテムが、ディズニーのミッキーマウスが生まれる前のキャラクター「ラッキーラビット」のTシャツ。様々なブランドやキャラクターとコラボレーションしてきた[コムデギャルソン]ですが、著作権が定まらずディズニーに戻ってきた際、世間に認知してもらうために選ばれたのが、[コムデギャルソン]でした。[プリュス]だけパンツがゴールドなのが特徴です。

    ■トレンドに属さない

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    ゴールドがシーズンの時の缶バッチです。キャスケットやキーホルダーなど他のブランドにはないデザインが特徴です。

    ファッション業界がリラックスムードやピースフルが主流となった時期も、白黒のみの展開だったり、今では「ジェンダーレス」という言葉も聞き慣れましたが、2009年春夏には時代に先駆けてメンズのスカートが発表されました。時代に流されず、「自分が恰好いい」と思ったモノを発表する。ずっと変わらないこのブランドの軸も私を引き付け続ける要素です。

    NAKAMURA

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