
UN3D. “エッジィなアイテム”
バイヤーのファッション偏愛 RAGTAG 神戸店 OTSUKI
RAGTAGスタッフもお客さまと同じくらいファッションが大好き。
このコーナーでは、豊富なファッション知識を持つバイヤーたちが、自ら偏愛するブランドやアイテムをご紹介します。

Profile
OTSUKI
神戸店 / バイヤー
RAGTAGに入社後は多くのブランドを知り、よりブランド古着に夢中になりました。様々な系統のブランドに触れてきましたが、今は自分の体形や年齢に合う、「着ていて落ち着く私らしい服」を日々模索中です。セレクトショップブランドからデザイナーズブランドまでの魅力はもちろん、二次市場事情まで幅広くおまかせください!
- 過去の執筆記事
- /magazine/author/otsuki/
index
■学生時代のカリスマが大人になったとき

[アンスリード] のデザイナーである荻原桃子さんは、以前は主に10代向けの109系のブランドディレクターでしたが、2016年の32歳のときに自身のブランド[アンスリード]を立ち上げました。私が中学生~高校生の頃は「ギャル文化」の全盛期。カリスマショップ店員や雑誌の読者モデルが数多く存在し、実際に自身のブランドを立ち上げると「おしゃP(おしゃれプロデューサー)」という言葉まで生まれるほどの人気でした。まさに私もそんなカリスマに憧れる学生の一人で、当時はよく109系のブランドを購入していました。
私自身も大人になることで109系を卒業してしばらく経ちましたが、[クラネ]の松本恵奈さん、[トゥデイフル] の吉田怜香さんなど、当時のカリスマたちが続々と自身の年齢に合ったブランドを展開し始めると、「懐かしい!」という気持ちとにわくわくしたことを覚えています。その当時は特にエッジの効いたがファッションが好きだったこともあり、[アンスリード] のテイストは自分の中で大ヒット。ビビットなカラーを多用した目を惹くルックや変形アイテムたちは目新しく、販売されるのが楽しみに。
遊び心を忘れないまま大人のファッションを楽しめる、当時の自分に寄り添ってくれるようなものでした。
■他とは何かが違うオリガミプリーツ

ブランド当初からのアイコン的存在は“オリガミプリーツ”シリーズ。プリーツアイテムは世の中に多く存在しますが、[アンスリード] はシーズンによってプリーツ幅を変えたり、途中でタックを入れたりと、機械ではなく職人による手作業で作られた一味違うプリーツです。[アンスリード]のプリーツはシャイニーな質感、ビビッドな色使いなどモードの強い要素が取り入れられ、いい意味で可愛らしさはなし。一気にプリーツの概念が変わり、当初は直営店がなかったのですぐにネットで購入しました。
何より、物自体はとても軽く、ウエストゴム仕様の楽さ。他のシンプルな手持ちのアイテムを合わせても一気に[アンスリード]らしいコーディネートに仕上げてくれるのです。
■「それ、どこの?」と褒められる楽しさ

以前よりシンプルなお洋服が好みになった今も[アンスリード]のアイテムは日常のコーディネートにスパイスを加えたいときにぴったり。特に変形アイテムは店頭で着用していても、「その服、どこのですか?」と聞いていただく機会も多く、私の中での「褒められ服」です。
年齢を重ねると共に、「年齢に合った服を着よう」と思われる方も多いと思うのですが、「どこかつまならい」。そう感じたときは、ぜひ[アンスリード]のお洋服を手に取ってみてください。普段のコーディネートに一点投入するだけでお手持ちの服の印象ががらっと変わり、楽しくなるはずです。