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[Acne Studios]とジョニー・ヨハンソン
Buyer's VOICE
こんにちは!RAGTAG京都店の大槻です。突然ですが、私は昨年30代に突入しました。
様々な系統のブランドに触れ、趣味が変わりやすく、「本当に私が着たいものって何…?」と、頭を抱えた20代を経た私が、気付くと長年着続けていた[アクネストゥディオズ]。
今回はそのブランドの魅力を、私が手放せない愛用品を交えながらお話させていただきます。

Profile
OTSUKI
神戸店 / バイヤー
RAGTAGに入社後は多くのブランドを知り、よりブランド古着に夢中になりました。様々な系統のブランドに触れてきましたが、今は自分の体形や年齢に合う、「着ていて落ち着く私らしい服」を日々模索中です。セレクトショップブランドからデザイナーズブランドまでの魅力はもちろん、二次市場事情まで幅広くおまかせください!
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ブランドの始まりとジョニー・ヨハンソン
1996年に設立された[アクネストゥディオズ]はスウェーデンにて生まれたファッションハウスであり、元々はライフスタイルブランドの支援事業を目的としたクリエイティブ集団でした。
[アクネストゥディオズ]のファッションブランドとしての歴史は設立から2年後の1998年、[アクネジーンズ]として顧客向けに生産した100本のデニムからスタートしました。

〈ブランドスタートのきっかけとなったデニムパンツは今でもブランドの看板アイテム〉
どこから見ても美しいシルエット、ブランドを主張しないミニマルなデザイン、圧倒的な履き心地の良さは現在も健在で、ブランドを語る上で欠かせないアイテムです。
お洋服好きなみなさまも、一度は履いたことがある!という方も多いのではないでしょうか?
私自身もスキニーパンツがワードローブの中心だった頃2本のパンツを愛用して、もう履けそうにない状態までお世話になったのはいい思い出です。

[アクネストゥディオズ]のクリエイティブディレクターであるジョニー・ヨハンソンは元々ファッションの専門的な知識はなく、音楽・文化・デザインに興味を持ち、アートディレクションなどを手掛けていました。
ブランド名の[ACNE]とは「Ambition to Create Novel Expression(新しい表現をつくるという野心)」の頭文字であり、ファッションブランドを始めるということはその意味を体現するような手段だったのかなと受け取れます。

ジョニー・ヨハンソンの発言で、感銘を受けたものをひとつご紹介させてください。
「ファッションデザイナーになりたいと思ったことは無かった。誰かの得たかった場所を奪ってしまった。しかし私には音楽的背景があり、音楽を通してファッションの全体像を見出し、自己表現に繋げる」
専門的知識がないところから自分の強みを活かして自己表現をし、丁寧なモノ作りを行った結果、20年以上人気ブランドとしての道を歩み続けている。
このデザイナーが作り上げた事実に私自身強く惹かれ、やっていることは大きく違えども、今の自分の仕事と照らし合わせて、壁に当たったときにはこの発言を思い返すようにしています。
探し求めていたライダースジャケット

〈愛用しているライダースジャケット“モック”〉
7年程前に購入した定番モデルである“モック”は、一見シンプルなダブルのレザーライダースジャケットです。
ダブルライダースの中でも定番の「アメリカン」と呼ばれる、やや丈の短いボックスシルエット。
アメリカンタイプは元々、無骨な印象を与える形ですが、“モック” は光沢のある上質で柔らかなラムレザーが体に沿うことで、無機質でラグジュアリーな雰囲気を醸し出します。

ですが革自体は厚く、着心地と素材感とは裏腹に重厚感を漂わせるような所謂「ちょうどいいところ」を叶えてくれる、そんな仕上がりです。

レザージャケットといえば高価なお買い物なので、永く使いたい(欲を言うならば一生ものに出会いたい)というのが本音。
当時の私も自分の予算と相談しつつ、ベーシックで永く使えるライダースを様々なブランドで探していましたが、“モック” は正統派の中でもよりミニマルなデザイン。袖部分はやや長めの作りですがウエストはもたつかない程よく絞られたサイズ感。
女性が着ても男性らしさを主張し過ぎず、上品さを感じるシルエットはまさに[アクネトゥディオズ]ならではの唯一無二のアイテム。
今後もまだまだお世話になりたい大切なお洋服の一つです。
ブランドの入口としておすすめのマフラー

[アクネストゥディオズ]といえば、マフラーやバッグなどの小物類も非常に人気のアイテム。
特にマフラーや大判ストールはウェアに比べると比較的手に取りやすい価格帯で、幅広い世代から強い支持を得ています。
毎年秋冬のシーズンになると幅広いセレクトショップでこぞって店頭に並び、人気の高さが伺えます。

〈色やデザインの異なる様々なモデルがリリースされている〉
デザイン、カラーともにバリエーション豊か。私はどんな色のコートにも合わせやすいようにグレーを選びましたが、ビビットなカラー使いや柄物も、ダークトーンが多くなる秋冬の差し色にぴったりで素敵です。
プレゼントにも大変喜ばれるので、是非RAGTAG Onlineでもチェックしてみてください。

冒頭のお話に戻りますが、私のように年齢を重ねていったときに、「このアイテム、すごく長く使っているな」と思うお品物がみなさまにもございましたら、そのときはブランドやデザイナーの背景を少し覗いてみてはいかがでしょうか。
私のようにきっとなにか共感できる部分があり、ブランド背景を通してさらにそのお品物のことが好きになれるかもしれません。
その中でも手放すきっかけができたお品物がございましたら、その際はぜひお買い取りもご相談ください。みなさまのお洋服愛をお伺いできることを楽しみにしております!