やっぱり[NEW BALANCE]が好き。

やっぱり[NEW BALANCE]が好き。

Buyer's VOICE

COLUMN

2023.08.09

RAGTAGに勤めて20年、ただひたすらにファッションと向き合い販売員としてバイヤーとして日々精進してまいりました。
RAGTAGで働く中であらゆるブランド、トレンドを経験して貪欲に吸収してきました。
「裏原系」と呼ばれるストリートブランドをはじめ、モードスタイルの金字塔ともいえる[コムデギャルソン]、[マルタン・マルジェラ]を中心としたアントワープ出身デザイナーズブランド、さらにはモノづくりの聖地であるイタリアやイギリスのアルチザン系の洋服や伝統的なジェントルマンスタイル。
そんな私がRAGTAG取扱ブランドやアイテムの中からこの度、全力でご紹介させていただきたいブランドが[ニューバランス]です。

YOSHIOKA

Profile

YOSHIOKA

心斎橋店 / 店長

RAGTAG一筋20年。モードブランドからストリートブランドまで幅広いテイストが大好きです。自身のスタイリングはアメリカンカジュアルに落ち着きましたが、素材や縫製、生産背景にこだわった職人気質の高い世界中のクラシックブランドの魅力を改めて研究中です。

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    いちばんハマった[ニューバランス]

    〈左から時計回りに“M990 VERSION1”、“M2002RNA”、“CM1600 LG”、“M991GL”〉

    〈左から時計回りに“M990 VERSION1”、“M2002RNA”、“CM1600 LG”、“M991GL”〉

     

    この記事を読んでくださる方の中でこのブランド名を知らない人はいないかと思います。

    でもきっと履いたことがない人、なんとなく興味はあるけどどのモデルを選んだらいいかよくわからない人は少なくないのではないでしょうか?

     

    私も最初は「ちょっとおじさんぽい」「値段が高すぎる」というネガティブな偏見しか持っておらず、初めて購入したのも30代になってからでした。

    しかしながら今では、同じモデルを色違いで3足所持するほどのニューバランサー(個人的な表現です)。ナイキやアディダス、コンバースも所持していますがここまで好きになったスニーカーブランドは他にはありません。

     

    一体なぜ[ニューバランス]がそこまで魅力的なのか?

     

    私が出した結論としての理由は大きく3つです。

    [ニューバランス]の3つの好き

    その1 病みつきになる履き心地

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    〈ラルフローレンに「まるで雲の上を歩いているようだ」と言わせた“M1300”〉

     

    まず1つ目には「病みつきになる履き心地」です。

     

    例えば、かのラルフローレンが「まるで雲の上を歩いているようだ」と表現したモデル“M1300”は1985年に発売してからほぼ形状を変えず今でも絶大な評価を得ているランニングシューズです。

    [ニューバランス]には発売から長く継続しているフラッグシップモデルがたくさんありますが、もともとブランドの創業時は整形外科などで使用される、偏平足などを治すための矯正用のシューズメーカーとしてスタートしたという歴史があるんです。

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    [ニューバランス]のブランド名の由来は「履いた人に新しい感覚をもたらす」という意味。

    ブランドのアイデンティティとして、「履き心地」を第一に考えたシューズづくりをずっと続けているため、どのモデルを選んだとしても履き心地に関しては、他の追随を許さない圧倒的な信頼感があります。

    その2 製造国にこだわった作りの良さ

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    〈[ニューバランス]は多くのミッドソールを開発している〉

     

    そして2つ目は「製造国にもこだわった作りの良さ」ではないでしょうか。

     

    まず、履き心地の良さの裏付けとして、[ニューバランス]のスニーカーはソールの作りに特徴があります。

    地面に直接触れるアウトソールと足に触れるインソールの間にある、ミッドソールと呼ばれる部分に大きなこだわりが凝縮されているんです。各モデルをよく観察すると、様々な英字が書かれたパーツが組み込まれていることに気が付きます。

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    〈左から“C-CAP”、“ABZORB”、“ENCAP”〉

     

    例えば、代表的なミッドソールパーツとしてはクラシックモデル“500番”、“600番台”などに漏れなく使われている「C-CAP(シ-キャップ)」や「ENCAP(エンキャップ)」です。これらは簡単に説明すると衝撃吸収性のあるクッションのようなパーツです。「ABZORB(アブゾーブ)」は衝撃吸収性に加え反発弾性を併せ持つハイテク素材で、これらを組み合わせることによって唯一無二の病みつきになる履き心地を実現させているんです。

    〈愛用品 左から990 V5、990 V5、990 V4〉

    〈愛用品 左から990 V5、990 V4、990 V5〉

     

    私が3足も色違いモデルを所持してしまったのも“990”シリーズ。

     

    代表的な“900番台”は「1000点満点なら990点の出来栄え」というネーミングの由来がある、[ニューバランス]が誇る最高峰のスニーカーです。

    生地の裁断から、パーツの縫い合わせ、箱入れまで、各工程はどれもスタッフによる手作業で分業が徹底されています。約22秒で1工程を完成するという、所要時間や数量が計算された圧巻の製造プロセスはYouTubeでも一部公開されているので必見ですよ。

     

    その3 流行に左右されない普遍的なフラッグシップモデルの存在

    〈愛用する“990 V5”〉

     

    そして3つ目が「流行に左右されない普遍的なフラッグシップモデルの存在」です。

     

    例えば今でも人気完売を繰り返す“990”はなんと40年以上前の1982年に初代が発売されました。その後1998年に“990v2”、2012年に“990v3”、さらには2016年に“990v4”、2019年に“990v5”、そして2022年には待望の“990v6”が発売されました。

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    前述したソール技術とアッパーデザインを少しずつアップデートしながらも、トレンドに合わせた一過性のデザイン変更を行なわず、クラシックでアイコニックなロゴデザイン、シックで上品なカラー、ハイテク素材と上質なレザー素材を組み合わせた機能美を併せ持った究極のスニーカーです。

     

    この先数十年たっても決して色褪せない、そこまで言いきれてしまうモデルなんです。

    今おすすめしたい一足

    〈アメリカ軍に支給された日本未発売モデル“950B2N”〉

    〈アメリカ軍に支給された日本未発売モデル“950B2N”〉

     

    最後に、今私が最もお勧めしたい[ニューバランス]が“950B2N”。

     

    こちらもアメリカ製にこだわった“900番”シリーズ。

    安定性にも優れた“NEUTRAL”のミッドソールやVibram (ビブラム)社製のアウトソールを備えた最強のランニングシューズです。十八番のソール技術を無駄のないデザインに昇華させた機能美が魅力のスニーカー。アメリカ軍で正式に支給され一般市場にはほとんど並ばないという点も男心をくすぐります。

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    もし[ニューバランス]をまだ1足も持っていないのであれば、一刻も早く手に入れることをお勧めします。そしてみなさんもきっと思うはずです。

     

    「やっぱり[ニューバランス]が好き」と。

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