いつまでも着ていたい[AURALEE]

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Buyer's VOICE

COLUMN

2023.08.16

こんにちは、RAGTAG下北沢店の大杉です。
今回紹介するのは様々なセレクトショップで展開されているブランド[オーラリー]について。
3つのポイントにまとめて紹介したいと思います。

OSUGI

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OSUGI

下北沢店 / バイヤー

現在はMASUにどっぷりハマっており、ドメスティックブランドを中心に日々面白いブランドを探求しております。ドメブラはお任せください! スタイリングを組むのが好きで、メンズはもちろんレディースのスタイリングもワクワクできるスタイリングを組めるように頑張りますので、お待ちしております!!

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    [オーラリー]の3つの魅力

     

    [オーラリー]は、高品質な素材と緻密な仕立てにこだわった、日本発のファッションブランド。

     

    洗練されていて落ち着いた雰囲気が魅力的ですよね。

    きっと「生地が良いブランド!」という認識の方も沢山いらっしゃるのではないかと思います。

     

    もちろんそれも大きな魅力ではありますが、[オーラリー]には他にもたくさんの魅力があります。

    ではそんな[オーラリー]の魅力は何なのか、大きく3つのポイントに分けて紹介していきます。

    1. 不可能を可能にする素材づくり

    生地のアップ

     

    [キャプテン サンシャイン]や[ウェルダー]を運営する生地問屋、株式会社クリップクロップによって展開されていた[オーラリー]は、作りたい服に合わせて生地を作ります。

     

    本来なら服に合わせて生地を『選ぶ』ところを、[オーラリー]は生地を『デザイン』することが出来るんです。

    原料から製品までの製作全て関わっているブランドは、実はなかなか珍しい!

     

    出したい雰囲気に合わせて生地を作ることは、他のブランドには真似出来ない[オーラリー]の大きな強みです。

    〈貴重なベビーカシミアを使用したニット〉

    〈貴重なベビーカシミアを使用したニット〉

     

    そんな[オーラリー]のデザイナーである岩井良太は、やはり素材へのこだわりが非常に強く、理想のカシミヤ素材を探していた際には、モンゴルの遊牧民とコンタクトをとり、直接現地を訪れるほど。

    求めていたのは生産数が極めて少ないベビーカシミヤ。当初は別の契約先への提供が決まっていたにもかかわらず、岩井良太本人の熱量が伝わったことで[オーラリー]にも提供してもらえたとか。

    2. 毎日着られる色彩

    生地アップ

    〈淡い独特の色味が多いのも[オーラリー]のカラーパレットの特徴〉

     

    デザイナーの岩井良太は、「色がわざとらしくなく、上品に見えるかどうか」という点にこだわっており、毎シーズン出るカラーアイテムは、これまで見た何色とも違う、言い表し難い絶妙な色をしています。

     

    それでいて、悪目立ちしない落ち着きもある独特の色彩。[オーラリー]には色に対しても並々ならぬこだわりが。

     

    [オーラリー]は世界共通の色見本であるパントンのカラースワッチを延々と物色、毎シーズン何百色というカラーパレットから色をピックすることで、表現し難いオーラリーの色彩を作り出します。

     

    淡い色味が多い印象の[オーラリー]。

    実は岩井良太いわく「『あの色を着ている人』という印象がつくのは避けたい」とのことから、フェード感のある中間色を選んでいるそう。ファッションブランドには珍しく、[オーラリー]には黒のカラー展開のないアイテムもあり、[オーラリ―]の色に対して妥協しないストイックな姿勢を感じますよね。

    3. 生地の映えるシルエット

     

    最後はシルエット。

     

    シンプルだからこそ、シルエットが命!カッティングや縫製技術を磨き上げ、作った生地が生きる美しいラインをしっかりと考えて作られています。

    程よくゆとりがあり、体に馴染みやすくストレスなく着用できるシルエットが、生地の良さと合わさって快適な着心地を生み出しているのも 素敵なポイントです。

     

    このようにこだわり抜いて作られたアイテムだからこそ、他のブランドのアイテムの邪魔をせずに、自然にスタイリングに溶け込むことが出来る、洗練されたアイテムに仕上がっているのです。

     

    そんな[オーラリー]の魅力が詰まった代表的なアイテムをいくつか紹介します。

    モヘアはチクチクするという常識を覆したモヘア

    モヘア

    〈左“SUPER KID MOHAIR TIE DYE KNIT P/O”、右“BRUSHED SUPER KID MOHAIR KNIT P/O”〉

     

    “SUPER KID MOHAIR TIE DYE KNIT P/O”

    “BRUSHED SUPER KID MOHAIR KNIT P/O”

     

    モヘアは繊維の太さによってランク分けされていて、太いほうから順に、アダルトモヘア、ヤングモヘア、キッドモヘア、スーパーキッドモへアとなっており、スーパーキッドモヘアは最高品質のモヘアです。キッドモヘアは生後1年未満のアンゴラヤギから取れる貴重な毛で、その中でも厳選された細いものがスーパーキッドモヘアとなるわけです。繊維の細いモヘアはそれだけ柔らかく、しなやか。また繊維自体に傷や凹凸が少ないため、肌に触れることの多いアイテムにはピッタリなんです。そんな貴重なスーパーキッドモヘアを使って作られる[オーラリー]のアイテム…。言わずもがなですね!

    〈“SUPER KID MOHAIR TIE DYE KNIT P/O”〉

    〈“SUPER KID MOHAIR TIE DYE KNIT P/O”〉

     

    スーパーキッドモヘアがいくら希少とはいえ、使ったアイテムは世の中にたくさんありますよね。

     

    でも[オーラリー]のモヘアは一味違うんです。

    一般的に耐久性やコスト管理の観点から、モヘア糸を作るときはベースに化繊を用いることが多いのですが、モヘアのチクチク感を無くすため、ウールを芯にし、甘撚りしたモヘアを巻きつけ、起毛するように仕上げる手法を採用。つまり天然繊維のみでモヘアニットを作ってしまったということです。

     

    このおかげでチクチクせずストレスなく着ることのできるニットに仕上がります。

    記事画像

    〈“BRUSHED SUPER KID MOHAIR KNIT P/O”〉

     

    そこに、綺麗な色を落とし込んでおり、ジューシーなオレンジ色と淡いブルーベースのタイダイ染めになっております。タイダイ染めといっても[オーラリー]らしく、柔らかい印象のある色で、古着でよくある毒々しいカラーリングとは一線を画す色でありながらも、やりすぎていないので他のブランドのアイテムとうまく馴染んでくれ、他を引き立たせながらもしっかり存在感あるアイテムです。もちろんシルエットもよく、程よいゆとりがあり、どんな太さのパンツでも合わせやすい仕上がりになっています。

    シルクのように品のあるコットンシャツ

    〈左“WASHED FINX TWILL BIG SHIRTS(DUSTY PALE BLUE)”、右“FINX COTTON OXFORD SHIRTS(LIGHT PINK)”〉

     

    “WASHED FINX TWILL BIG SHIRTS(DUSTY PALE BLUE)”

    “FINX COTTON OXFORD SHIRTS(LIGHT PINK)”

    どちらもエジプト綿という世界三大綿(綿の流通量の1%)を使っております。

    ツイルシャツはそんな貴重な綿を極細番手に紡績、高密度に織ったものを硬化させる加工を施し、何度も何度も生地を叩いて揉み洗いをするという、多くの工程を踏んで作られるオリジナルの生地を使っています。一方オックスフォードシャツは、雰囲気を変えるため旧式のシャトル織機で生地をゆっくりと織ります。糸に負荷をかけないシャトル織機で織ることで、ふくらみや渋みが生まれており、程よい厚みで柔らかく光沢感のある、他には見ないオックスフォードシャツに仕上がります。

    同じ原料でも全く違った雰囲気の仕上がりです。

     

    記事画像

     

    シルエットはどちらも背中や袖にタックを入れ空気を含む綺麗なシルエット。

    また、色も絶妙で男性が着ても可愛くなりすぎない上品なピンク。光沢があるグリーンともグレーともブルーともいえない綺麗な色に仕上がっているダスティペールブルー。その他にもシーズンによって色が変わるのでお気に入りの色を見つけてみてください。

    カリっと感がなくならないデニム

    記事画像

    〈“HARD TWIST DENIM 5P PANTS”〉

    最後は私も特に気に入っており、5年ほど愛用しているアイテム。

    “HARD TWIST DENIM 5P PANTS”

    洗い込んでも生デニムのようなカリッとした風合いを保つことを目指して作られているこのパンツ(生デニムとは未洗い糊付きの硬いデニムのことでリジットデニムとも言われます)。リーバイスの“501”と“517”の中間のようなシルエットで、足を綺麗に長く見せてくれて、無骨な印象のあるデニムパンツなのにどこか上品さを感じられる、至高の一本です。

    〈左が5年愛用している同アイテム〉

    〈左が5年愛用している同アイテム〉

    2018年秋冬に誕生したこのアイテムは、現在まで毎シーズン作られており、当時オーラリーでは2015年のブランド立ち上げ以降、初となるデニムのアイテムということもあって話題になっておりました。ブランド開始から3年も作られてなかったのは納得できるデニムの生地が作れなかったからだそう。それもそのはずで、生デニムのような「カリッと感」が洗っても損なわれない生地なんてなかなかありません。実際に5年履いているのに今も購入当時の質感が残っているなんてすごいと思いませんか?それに、生デニムというと硬くて穿きづらそうと思うかもしれませんが、生地をデザインするブランドなだけあり、穿き込んでいくと生地自体は柔らかくなっていくのに対し、表面のカリッと感は残る生地になっているんです。

    記事画像

     

    それを実現したのはアメリカ綿を限界まで強撚できる技術。

    撚りすぎると糸が切れたりぼろぼろになったりするのでギリギリのところまでを突き詰めた結果、糸に硬さを生み、カリッと感が残る強い生地になっているんです。

    現在はストレートだけでなくワイドタイプ、色展開も珍しいモカブラウンなど、こだわりが現れています。

    この他にも名作アイテムが沢山ある[オーラリー]。

    ぜひRAGTAGにて実物を触って、着て、[オーラリー]の魅力を味わってみてください。

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