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[Supreme]名作ぞろいのアーティストコラボ
Buyer's VOICE

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KISHIWADA
新宿店 / バイヤー
ファッションとそれにまつわるカルチャーが好きで、たくさんのブランドを見て袖を通してきました。モード、カジュアル、ストリート、アウトドアなどジャンルにとらわれず、楽しくお客様とお話しできればと思います。
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はじめに

今回は、洋服が好きな方なら誰もが知っている、超有名ブランド[シュプリーム]をご紹介します。
[ザノースフェイス]や[ナイキ]コラボはもちろん、“ボックスロゴ”、“モーションロゴ”、“クラシックロゴ”など、ファンならではの呼び名が数多くあるほど、名作が存在します。最近では90年代の初期から、2000年代前半のアイテムが“オールドシュプリーム”として人気となっています。

〈上から"Arabic Logo"、“Box Logo”、"Chalk Logo"〉
そして今回ピックアップしたのは毎シーズンフックアップするアーティストコラボ。[シュプリーム]で私はこれが一番の楽しみです。いくつか紹介させていただきます.。
2020年秋冬[シュプリーム] × [ヨウジ ヤマモト]

[ヨウジヤマモト]とのコラボということ自体にも驚きましたが、このグラフィックはピーター・サヴィルが、[ヨウジヤマモト]の1991年秋冬コレクションのアートディレクションをしたときの物。
ピーター・サヴィルといえば、ファクトリーレコーズに所属していたJoy Divisionのために制作したアートワークが、[ラフシモンズ]、[アンダーカバー]などにもサンプリングされ、ファッション界でも有名なアーティスト。ピーター・サヴィルらしい美しい色合い、[ヨウジヤマモト]らしい花のグラフィックが秀逸な仕上がり。

〈91年に[Yohji Yamamoto]のコレクションで使用したヴィジュアル“Game Over”で大量消費に対するアンチテーゼを込めた〉
1991年といえば、杖村さえ子さんとのコラボが印象的だったコレクション。
“マーメイドジャケット”、“TOKYO ROSE”、“ブリジッドバルドー”などレザーのジャケットは今でも超名作です。[シュプリーム]×[ヨウジヤマモト]×[チート]のレザージャケットでも、サンプリングしたであろう同様のジャケットが制作されています。
また1991年は[ヨウジヤマモト]×[コムデギャルソン]との合同コレクションである「6.1 THE MEN Comme des Gardons & Yohji Yamamoto」が開催された伝説の年でもあり、お探しのコレクターの方も多いのではないでしょうか。
[シュプリーム] × マルコム・マクラーレン

ヴィヴィアン・ウエストウッド、SEX PISTOLSと巻き起こしたパンクムーブメントはもちろん、HIPHOPの歴史の中でも重要人物であるマルコムマクラーレン。
バックのデザインは当時まだ無名だったキースへリングの“BARKING DOG”、アナログジャケットのタイトルロゴ、“ボックスロゴ”が完璧な配置でプリントされています。

欲を言えばドンディホワイト、キース・へリング、ニックイーガンのデザインによるDUCK ROCKのラジカセジャケットTシャツも作って欲しかった。
版権の問題でしょうが…いずれにしても80年代ストリートカルチャーを象徴する[シュプリーム]らしいデザインではないでしょうか。
2017年秋冬[シュプリーム] × 「AKIRA」

日本を代表するSF漫画「AKIRA」とのコラボ。
作者である大友克洋いわく「ずっと断っていた。しょうがねえからやるか」と何度もコラボオファーがあったことを明かしていましたが、最高ですね。
こちらのグラフィックは当時のヴィンテージTシャツでも、元ネタとして価値があったひとコマをつかったグラフィックです。当時から人気で8万から10万位でオークションやヴィンテージSHOPで売られていました。が、このコラボ以降は倍以上ですね。80万円以上のTシャツもあります。
ヴィンテージSHOP、特にTシャツに多い、[シュプリーム]コラボ前、コラボ後で価値が大幅に上がる現象です。

今回いくつか紹介させていただきましたが、どれもスケート、アート、音楽、映画など様々なシーンと深い関係を持っています。[シュプリーム]というフィルターを通して、化学反応、新しい見解、価値を提示してくれており、深堀りして自分なりの名作を見つけるのも一つの楽しみ方です。
RAGTAGではお品物一点ずつ異なる価値を、それぞれ最大評価してお買い取りさせていただいております。今回ご紹介した[シュプリーム]を始め、歴史のあるストリートブランドは驚くような価値の付くものも少なくありません。ご検討中のものがございましたら、ぜひ一度ご相談ください。
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