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[COMOLI]日本人に合う究極のベーシックウェア
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[コモリ]とは

みなさんも一度は耳にしたことがあるであろうブランド[コモリ]は、2011年に小森啓二郎がスタートさせた日本のファッションブランドです。
『≪全ての洋服の原型は欧米から生まれ、ある目的の為に作られた物である≫。この考えに基づき、今の日本の気候に合う、日本人の体型に合った上質でシンプルな日常着を展開する』とオフィシャルからも発表されていますが、どういうことだろう?と思われる方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回はそんな[コモリ]について、実際のお洋服を使いながら紹介したいと思います。
“ベタシャンオープンカラーシャツ”

まず紹介したいのがこちらのシャツです。
定番でリリースされる“ベタシャン”という生地を使ったシャツは、「ベタっとしたシャンブレー」を略したものですが、通常のシャンブレー生地よりも甘く織り、糸と糸の間に隙間を作ることで、欧米に比べ湿度の高い日本の夏でも快適に過ごせます。

コンセプトにある「日本の気候に合う」という点におけるこだわりがよく表れていますよね。
ちなみにこちらのベタシャンという生地、通常のシャンブレー生地と違って、縦糸と横糸の両方に色の入った糸を用いるので、夏用の生地でも雰囲気は軽すぎない、深みのある色合い(ベタっとした色味)に仕上がっています。
“シルクネップ TYPE-1”

次に紹介したいのが、定番でリリースされる“シルクネップ”シリーズから、こちらのデニムジャケット。
こちらはいわゆる、デニムジャケットの元祖、“ファースト”モデルを[コモリ]らしく落とし込んだアイテムです。通常デニムジャケットは綿で頑丈に作られます。デニムは通気性が良いというわけではないので、夏に着るのは暑いんですよね。
[コモリ]は速乾性、吸水性に優れた最も人肌に近いといわれる、シルクを使用することで春夏でも快適に過ごせるジャケットを製作したわけです。

また、シンチバックやTバックなどの当時の技術や用途に沿って作られたヴィンテージ由来のディテールが詰め込まれており、コンセプトで「全ての洋服は~ある目的のために作られた物である」と説明されていることからも、そうしたヴィンテージアイテムに対する強いリスペクトが感じられますよね。

ちなみにデニムジャケットのインディゴ色にも実は理由があり、当時ジーンズを着用して鉱山で働く労働者が、鉱山に潜む毒蛇や毒虫を避けるために青く染められていた、という背景があります(天然のインディゴの葉には防虫、殺虫効果のある成分が含まれているんです)。
“タイロッケンコート”

最後も[コモリ]の定番アイテムである“タイロッケンコート”。
“タイロッケンコート”とは、トレンチコートの前身といわれており、腰元のベルトをtie「結んで」lock「閉める」ことからタイロッケンコートと名付けられました。簡単に言うとボタンやジップは使わずにベルトで固定するコートのことです。

“タイロッケンコート”は1895年に[バーバリー]が開発し、当時のイギリス軍将校向けに納品され、のちの第一次世界大戦でトレンチコートに発展します。
よく、タイロッケンコートとラップコートが間違われがちですが、大きく違うのはベルトをタイベルトと呼ばれる金具で留めるかどうか。ラップコートは金具を使わずにベルトを結んで締めます。

あとは素材です。
ラップコートはカシミヤやキャメル等比較的柔らかい素材のものが使われます。一方タイロッケンコートはギャバシン等のサラッとした生地を使います。今回紹介する[コモリ]のタイロッケンコートもサラッとした光沢のある生地感のコットンギャバを使用しています。
ギャバジンは見た目の良さもさることながら、強度や防水性に優れているという機能面の理由から、軍用のコートにも採用されました。
また、ギャバジンは着こめば着込むほど味が出る、経年変化を楽しめる素材でもあります。自分に馴染む自分専用のコート。古着好きな小森氏だからこそ作れるアイテムですね。

いかがでしたでしょうか。
どちらもブランドのコンセプトがよく表れた、魅力あふれるアイテムですよね。
今回はブランド[コモリ]の概要、ブランドの魅力が詰まった素敵な3アイテムをご紹介させていただきましたが、まだまだブランドの魅力が詰まったアイテムはたくさんあります。ぜひ手に取ってその良さに触れてみてください。みなさまのご来店心よりお待ちしております。