![今だからこそ履きたい<br>[EDWARD GREEN]の“チェルシー”](/wp-content/uploads/2023/12/アイキャッチb-1.jpg)
今だからこそ履きたい
[EDWARD GREEN]の“チェルシー”
Buyer's VOICE

Profile
KITAYAMA
銀座店 / バイヤー
ブランドやデザインの持つバックボーンにとても興味があり、ジャンルを問わずミックスしたスタイリングを楽しんでいます。お客様ともブランドやデザイン、そしてお客様自身のバックボーンについてお話しできることを楽しみにしています。
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はじめに
みなさんは高級レザーシューズといえば、何を思い浮かべるでしょうか?
今回紹介するのは英国生まれのシューメーカー[エドワードグリーン]です。
近年シューズのトレンドはスニーカーが中心で、某ブランドとのコラボレーションや某有名人の着用人気モデルなど、日々の移り変わりがめまぐるしく、何を履いたらいいのか、分からなくなってしまう方もいらっしゃるのでないでしょうか。
そんな方にお勧めしたいのが[エドワードグリーン]。
洗練に洗練を重ね、長きに渡って愛される名作。今回はそんな “チェルシー”の魅力を紹介いたします。
[エドワードグリーン]について

まずはじめに、[エドワードグリーン]についてご存知ない方もいらっしゃるかと思いますので、簡単にご紹介します。
[エドワードグリーン]は、1890年に同名の靴職人がノーザンプトンの小さな工場で紳士用のドレスシューズを手掛けたのが始まりです。
瞬く間に英国でも稀代の靴職人として名声を上げ、世界各国で愛用されることとなりました。

また英国革靴メーカーには[ジョンロブ]や[チャーチ]といった名門が多く存在しますが、そのほとんどが大手のファッションブランドの傘下に入るなか、[エドワードグリーン]は今なお独立ブランドとして活躍する稀少なシューメーカーです。
この話だけでも物欲をそそられる方が多いのではないのでしょうか。
※[ジョンロブ]は1976年にエルメスに、[チャーチ]は2000年にプラダの傘下に入っています。

今回紹介する“チェルシー”は、内羽根ストレートチップの最高峰といわれる[エドワードグリーン]を代表するモデル。
そのデザインは90年以上に渡って、トレンドに左右されることなく、且ついつの時代においても色褪せることのないもので、美しく完成されています。
代表作“チェルシー”

“チェルシー”の魅力は、どの角度から眺めてもスキというものを感じさせない、美しく完成されたフォルムです。
洗練されたスタイルを体現する伝統的なラスト“#202”が有名ですが、360°どの角度から眺めても非の打ち所がない美しいフォルムが素晴らしいです。

〈スワンネック(シューレースに沿った曲線のステッチ)は[エドワードグリーン]が初めてドレスシューズに採用した象徴的なディテール〉
さらにそこに職人の技術が光るアイコン的な意匠「スワンネック」、一切の乱れがないダブルステッチのキャップトゥ、
見えないアウトソールにもステッチを隠し、美しさを追求した「ヒドゥンチャネル仕上げ」など、
工芸品の様なこだわりが加わり、最高峰たる所以を感じ取ることが出来ます。

〈補強のために施されるダブルステッチは、その細かさとステッチの幅の狭さから、高い技術を活かした“チェルシー”のアイコンにもなっている〉
そんな最高峰といわれる“チェルシー”は眺めるだけなく、実用的な面でも高い技術力がふんだんに使われています。
挙げるときりがないのですが、その中でも紹介したいのが、アウトラインの美しい特徴的な小ぶりなヒールカップです。

〈多くの手間と高い技術を要するヒドゥンチャンネル仕上げによって、ソールのステッチが隠されより品のある佇まいに〉
履き口もやや低めに設定されており、かかとの小さな日本人の足に馴染みやすく、履きこんで沈み込みがでても、かかとを痛めにくくなっているため、普段使いにも適した作りになっています。

また、程良いボリュームと、非常に目付けが丁寧で整然とした美しいコバが特徴の、グッドイヤーウェルト製法のソールが、ドレススタイルからカジュアルに普段使いまで幅広く活躍してくれるシルエットになっています。
最後に
いかかでしたか、[エドワードグリーン]の魅力が少しでも感じとっていただけたでしょうか。
まだまだお伝えしたい魅力が沢山ありますので、ぜひ、店頭にて実際にお品物をご覧いただきお話しできればと思います。
みなさまのご来店心よりお待ちしております。