![東京を代表するストリートブランド[C.E]](/wp-content/uploads/2024/01/TOP-8.jpg)
東京を代表するストリートブランド[C.E]
Buyer's VOICE
2011年に立ち上がった[C.E(CAV EMPT)]。その後独自のグラフィックで東京を代表するブランドとなりました。
2016年9月、青山に初の実店舗をオープンし、路面店以外にも、「BEAMS」や「DOVER STREET MARKET GINZA」、「GR8」などのセレクトショップに取扱いがあり、海外での人気も高まっています。海外では[CAV EMPT]の名称の方がご存じの方も多いと思います。
今回はそんな[C.E]の魅力についてお話ししたいと思います。

Profile
IHARA
吉祥寺店 / バイヤー
2010年入社、バイヤー歴12年。吉祥寺という地域に根差した相手に寄り添った、お客様の想いを汲み取った親身な対応を心がけています。ドメスティック、ストリートはもちろん、性別問わずインポートのデザイナーズブランドも得意としており、大好きな音楽関係(ROCK・HIPHOP全般)の古着やミリタリ―も好きです。そういった幅広いRAGTAGの洋服携わりながら毎日仕事に努めています。
- 過去の執筆記事
- /magazine/author/ihara/
index
C.E(CAV EMPT)

[C.E(シーイー)]とはフィリップ・K・ディックのSF小説「UBIK」に登場する人物のタトゥーの文字で『Caveat Emptor(ラテン語で“買い手が品質の危険性を負う”の意)』がブランド名の由来となっています。Caveat Emptorを略してCAV EMPT、更に略してC.Eというブランドになりました。

今では[ルイヴィトン]のメンズクリエイティブディレクターとして著名なファレル・ウィリアムスと[ケンゾー]のアーティスティックディレクター、[ヒューマンメイド]のデザイナーでもあるNIGOが立ち上げたブランド[ビリオネア・ボーイズ・クラブ]とそのスケートライン[アイスクリーム]に携わっていたある3名がの海外企業売却のために新たに立ち上げたのが[シーイー(キャブエンプト)]です。
[シーイー(キャブエンプト)]はSK8THING、トビー・フェルトウェル、菱山豊の三人により始動し、今に続いています。
SK8THINGとは何者か?

[シーイー]というブランドのデザインやグラフィックについてお話をする前にデザイナーのSK8THING(スケートシング:通称スケシン)という方について触れてみたいと思います。
SK8THINGの経歴やバックボーンは、80年代後期から90年代にかけてはストリートウェアの立ち上げやデザインに携わっており、有名なところだと藤原ヒロシの[グッドイナフ]やNIGOの「アベイシングエイプ」が挙げられます。
NIGOさんが[エイプ]のデザインを依頼し、世界的にも有名になった猿の惑星のグラフィックを提供した事から、「SK8THING」こと中村晋一郎の名がストリートでは知られるようになっていきました。

因みに[グッドイナフ]や「アベイシングエイプ」でもSK8THINGの位置は超重要で、売却に至る前の「アベイシングエイプ」の事務所にはSK8THING用の部屋があったと、定かではありませんが聞いたことがあります。
他に類を見ないデザインのグラフィック

[シーイー]というブランド名の由来もSF小説にちなんだものであるように、[シーイー]の創り出す多くのグラフィックデザインの起源は膨大なSF小説からインスピレーション受けています。そのため、どのブランドとも被ることの無い、唯一のデザインのアイテムが多く見受けられます。
SK8THINGが敬愛するフィリップ・K・ディックの作品はもちろん、女優ジェニファー・オニールやルイス・ブニュエルの映画などストリートブランド印象とはかけ離れたものをモチーフにする事も珍しくありません。

「Bring back Street Wear!」を掲げ、Science Fiction(SF)にインスパイアされたグラフィックをデザインして、現代に合う新たな洋服を提案しているブランドだと言えます。
SK8THINGの海外のSF小説・映画やイタリアのB級サスペンス映画の造詣はとても深く、グラフィックの元ネタを探すのも一つの楽しみかもしれません。

RAGTAGでは、[シーイー]のお買い取りを強化しております。
眠っているお品物がございましたら、ぜひご相談ください。