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シャツとともに辿る[POLO Ralph Lauren]の歴史
Buyer's VOICE

Profile
NISHINAKA
心斎橋店 / バイヤー
心斎橋店の西中です。小学生の頃に裏原系に憧れを持った事から洋服に興味を持ち、今でも変わらずファッションの楽しさに魅了されています。雑食なのでデザイナーズからストリート、ヴィンテージまで幅広いスタイルの洋服を好んで着ます。みなさまとお会いできる時を楽しみにしております。
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[ラルフローレン]の歴史

現在では知らない人はいないほどの定番ブランドの一つとなった[ラルフローレン]。そのブランドの始まりは1967年のニューヨークでした。
デザイナーはラルフ・ローレン(本名:ラルフ・ルーベン・リフシッツ)。
ファッション学校の出身でも、メゾンでのアシスタントを経験があった訳でもなく、当初は[ブルックスブラザーズ]のネクタイ売り場でセールスマンとしてそのキャリアをスタートさせました。
その後ネクタイを製造するビュー・ブルーメル社でデザインを担当。
細身でシックなネクタイが主流であった当時に、ラルフ・ローレンはその逆を行く色鮮やかでワイドなネクタイをデザインしますが、これが大ヒット。新たなトレンドとして受け入れられ、これを機に[ポロ]の名で高級ネクタイ部門を設立しました
その翌年にはブルーメル社を独立し、メンズウェアを手掛けるポロ・ラルフ・ローレン社を設立。
彼の類まれなセンスによって生み出された洋服は多くの人々を魅了し百貨店への出店、路面店の設立、ファッション業界の名誉ある賞「コティ賞」の受賞や、様々な映画の衣装制作を経て、世界に知られる一大ブランドへと成長していきました。
洋服のイメージが強い[ラルフローレン]ですが、その始まりはネクタイだったのです。意外ですよね。
[ポロラルフローレン]のシャツ

ポロシャツやチノ等、様々な定番アイテムがある[ラルフローレン]ですが、今回はシャツに重点を置いてお話しさせていただきます。
[ラルフローレン]のシャツにはタグの下にモデル名が書いてあるものが多くあります。
定番型の“CLASSIC FIT”、90年代頃に生産されたややゆとりのあるシルエットの“BRAKE”、ドレス寄りの生地を用いた“YARMOUTH”等、ブランド発足から現在まで数多くのモデルがリリースされています。
その中でもやはり近年人気が高まっているのは“ビッグ”シリーズでしょうか。

80年代後半から90年代前半にかけて生産されたこのシリーズは、身幅をたっぷりと採ったルーズなシルエットが特徴的で、当時のストリートシーンでも人気を博しました。近年のオーバーサイズの流行にもマッチし、「ビームス」が別注をかけて復刻させたことで人気が再燃しました。


ボタンダウンシャツではなく“ポロカラーシャツ”

余談ですが、[ラルフローレン]のすべてのボタンダウンシャツには「POLO」の名前が付いておらず、全て「Ralph Lauren」のみのネームのタグが付いています。
[ブルックスブラザーズ]でのキャリア経験のあるラルフ・ローレンはこれに敬意を表し、あえてボタンダウンシャツのタグから「POLO」ネームを取っているという話があります。

元々ボタンダウンシャツは[ブルックスブラザーズ]が開発した物。英国のポロ競技選手のユニフォームの襟がパタパタとなびくのを防ぐためにボタン留めされていたのを発見し、そのデザインをアメリカに持ち帰ってシャツに仕立てたのが始まりと言われています。
一般的にボタンダウンシャツと言われるこのアイテムを、[ブルックスブラザーズ]では、“ポロカラーシャツ”と名付けて販売しているのです。
最後に


みなさまもご存じであろう[ラルフローレン]。
ショップ別注や他ブランドとのコラボにおいても話題に事欠かさず、[パープルレーベル]や[ダブルアールエル]といったライン別の魅力など、まだまだ書きたい事が沢山ありますが、店頭でお会いした際にお話ししましょう。
みなさまもこれを機に一度、[ラルフローレン]のアイテムを手に取ってみてください。