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[Tricker’s]英国最古のカントリーシューズ
Buyer's VOICE
みなさまこんにちは!下北沢店店長のSUGAZAKIです。
今回は、老若男女から幅広く支持されている[トリッカーズ]について、代表モデルを用いてその魅力を紹介いたします。

Profile
SUGAZAKI
吉祥寺店 / 店長
「趣味のいい物を」「本気の物で遊ぶ」をテーマに、クラシックスタイルをベースにファッションを楽しんでいます。 ブランドはカジュアルからモード、ドレススタイリング、ウィメンズブランドまで振り幅の広い知識力が武器です。買取、スタイリングなどお気軽にご相談ください。
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[Tricker's]とは

[トリッカーズ]は1829年に創業された歴史あるシューズメーカーです。[ジョンブル]や[クロケットアンドジョーンズ]など老舗シューズメーカーが多いイギリスですが、実は1番長い歴史を持つのが[トリッカーズ]です。
チャールズ皇太子が愛した靴としても非常に有名で、イギリス王室のロイヤルワラント(王室御用達)の栄誉を受けている、イギリスの職人気質なシューズメーカーの礎とも言えるブランドです。
日本ではカントリーシューズが特に有名ですが、実はクラシックなドレスシューズも有名で、世界中で愛されています。
カントリーシューズ、ウィングチップとは?

カントリーブーツのつま先の装飾をウィングチップと言いますが、起源まで振り返ると実はまた別物。ウィングチップの装飾が生まれたきっかけとしては、ブローグシューズと言われる労働者の靴でした。
これは17世紀頃に、アイルランドなどで履かれていたものと言われています。ウィングチップの穴は通気性を良くするための物で、元々は労働者の足を守るための物でした。
そこから19世紀頃、英国貴族の手に渡って狩猟靴として広まり、カントリーシューズとなりました。
ブローグシューズの王様

まずはなんといっても“バートン”。[トリッカーズ]だけでは無く、革靴界でもブローグシューズといえばこちらを思い付く方も多いのではないでしょうか。
[トリッカーズ]を代表するウィングチップモデルです。洗練されたデザインですが、英国ならではの力強さが表現された至高の一足です。

耐久性や耐水性に優れた、グッドイヤーウェルト製法で仕上げられており、ドレスシューズでは数少ない、雨でもタフに履くことのできるモデルです。
もう一つのカントリーシューズ

[トリッカーズ]を語る上でもう一つ忘れてはいけないモデルが“ストウ”。こちらはカントリーブーツでハイカットのモデルです。
ベース自体は“バートン”と大きく変わりませんが、更に力強い印象があります。大きさとしては6インチのモデルで[トリッカーズ]の中では定番とされています。

他のドレスシューズメーカーには真似できない独特な雰囲気が漂います。カラーは王道のマロン。質実剛健とも呼ばれる[トリッカーズ]ならではのカラーリングです。
当時から変わらない耐久性の高いダイナイトソールを採用しており、雨の中でも滑り止めの役割をしてくれます。

チャールズ皇太子が愛した靴

冒頭でもお伝えした通り、[トリッカーズ]はロイヤルワラントを授かったブランドです。そのきっかけともなったのがこちらのシューズ。モデル名は“チャーチル”。

元々は、ルームシューズ(スリッパ)として使われていました。スリッポンになっており、力強いカントリーシューズ類とは一線を画すモデルです。
昨今のドレススタイルでは〈着崩す〉アイテムの一つとして履かれることが多く、遊び心溢れるアイテムです。

最後に

[トリッカーズ]といえば、他のドレスシューズと比べても革が硬く馴染むまで時間がかかることで有名です。新品だと長時間履くのはなかなか厳しいです。
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ここ数年で、欧米製革靴全体が激しく値上がりにより、中古相場も上がってきています。購入してから価値が下がりにくいブランドなので、自宅で出番が減ったものがありましたら、お買い取りもお待ちしております。