[DIOR HOMME]メンズファッションのすべてを変えたエディ・スリマン

[DIOR HOMME]メンズファッションのすべてを変えたエディ・スリマン

Buyer's VOICE

COLUMN

2024.10.08

こんにちは、銀座店のKITAYAMAです。
今回は[ディオールオム]について紹介します。2000年にスタートして現在もメンズモード界に影響を与え続け、2000年代前半に一大ムーブメントを巻き起こし、これまでのメンズファッションを変えたエディ・スリマンの時代について迫ってみたいと思います。

KITAYAMA

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KITAYAMA

銀座店 / バイヤー

ブランドやデザインの持つバックボーンにとても興味があり、ジャンルを問わずミックスしたスタイリングを楽しんでいます。お客様ともブランドやデザイン、そしてお客様自身のバックボーンについてお話しできることを楽しみにしています。

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    エディ・スリマンが手掛ける[ディオールオム]

    JUN MIKAMI ロゴ

    2001年~2007年にエディ・スリマンが[ディオールオム]のデザイナーを務めました。センセーショナルなデビューを飾った当時を今でも強烈に覚えていますが、究極のミニマリズムに加え、ウィメンズと間違えるほどにコンパクトなテーラードジャケット、そして現在ではスタンダードになったスキニージーンズ、これは[ディオールオム]から生まれたといっても過言ではありません。

     

    カール・ラガーフェルドも[ディオールオム]のスーツを着るためにダイエットをしたといわれるくらい、これまでのメンズファッションのシルエットを全く別なものに変えてしまいました。

     

    しかし、ただコンパクト、スキニーというだけでなく、細かく計算された構築的なデザインやシルエット、カジュアルとドレッシーを融合させ、そこにグラムロックやモッズ等のポップカルチャーをエレガントに仕上げたコレクション……、そのすべてがセンセーショナルでした。

    そんな当時の[ディオールオム]の代表的なアイテムについて触れてみたいと思います。

    構築されたシルエット

    2004年秋冬 シャドーストライプテーラードジャケット

    2004年秋冬 シャドーストライプテーラードジャケット

    当時のコレクションのルックではモヘアニットにスキニーコーディロイパンツに合わせてスタイリングされた人気アイテムです。極端に内側にはいったショルダーライン、ヒップラインより上にカットされた着丈、メタリックなストライプがグラムロックを彷彿とさせる、[ディオールオム]の魅力が詰まったアイテムです。

     

     

    裾部分

    ちなみにエディ・スリマン本人はスキニージーンズを極端に下げて腰履きするスタイリングを好むのですが、腰履きしたジーンズのヒップラインと合うように計算された着丈になっているそうです。当時はヒップホップカルチャーやストリートファッションが主流の中、エディ・スリマンが提案したモードでタイトなシルエットは、世界中のファッションシーンに大きな影響を与えました。

     

    このエディ・スリマンが手掛けた[ディオールオム]のアイテムは「エディ期」と評され、今でも多くのファンから人気が高いアイテムです。

    常識を覆したモードアイテム

    デニムシャツ

    デニムシャツ

    こちらもブランド初期からリリースされ続けているデニムシャツです。これまでのデニムシャツといえばワークシャツやウエスタンシャツなどアメカジをイメージさせる物でした。それをコンパクトな襟や構築的で直線的なスリムシルエット、比翼仕立てにして極端に無駄をそぎ落したミニマルなデザインによりモードなアイテムへと昇華させ、これまでにデニムシャツのイメージを変えてしまいました。

     

     

    ダーツ部分

    [ディオールオム]のデニムのアイテムはいたるところにダーツが施されているのですが、これは着用した時の膨らみを極力抑えて、より直線的なシルエットが表現できるようにするためです。

    一世を風靡したスキニーパンツ

    2009年秋冬 スキニーデニムパンツ

    2009年秋冬 スキニーデニムパンツ

    こちらはクリス・ヴァン・アッシュ期の物ですが、エディ・スリマン時代にデザインされ継続アイテムとなったスキニーデニムパンツです。まさにブランドを代表するアイテムで、これ以降スキニージーンズが様々なブランドで作られ大流行を起こしました。

     

     

    加工部分

    立体的なヒゲ加工、長めのレングスはあえて裾に溜めて履くようにデザインされています。デニムパンツもヒップ部分にダーツが施されており、腰履きにしてもヒップのシルエットが直線的にすっきりと見えるように計算されています。

     

    余談ですが、エディ・スリマン本人はスキニージーンズを着用する際、トップのホックを留めずに下げて着用するそうで、ショップで試着の際、スタッフの方から話を聞いて驚きました。

    エディ・スリマンのスタイルには欠かせないアイテム

    2006年秋冬 ナローボーダーマフラー

    2006年秋冬 ナローボーダーマフラー

    こちらもエディ・スリマンのスタイリングや[ディオールオム]のルックに欠かせないアイテムのナローマフラーです。本人も色々なスナップでナローマフラーやストールを取り入れている事が多く、コレクションでも毎シーズン、素材やデザインを変えてナローマフラーやストールが出ていました。従来のマフラーやストールをナローシルエットにすることで、こちらもモードなアイテムに昇華されています。

    最後に

    集合写真

    いかがでしたしょうか。

    昨今のオーバーシルエットブームの前に起きた[ディオールオム]がきっかけとなったスキニーシルエットの、一大ムーブメントに代表的なアイテムを通して迫ってみました。これをきっかけにタイトなアイテムも取り入れてファッションを楽しんでください。

     

    また、RAGATAGでは[ディオールオム]のお買い取りを強化しております。現行品から過去のコレクションアイテムまで大歓迎です。ぜひ一度ご相談ください。

     

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