[SCYE]解剖学的な服作り
Buyer's VOICE
こんにちは。なんばパークス店のMATSUMURAです。
本日は、クラシックなテーラリングを現代に昇華させるブランド[サイ]をご紹介いたします。
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MATSUMURA
なんばパークス店 / バイヤー
デザイナーズ、ヴィンテージ、グッドレギュラーなどジャンルや年代を問わず洋服を楽しんでいます。現在は自分独自のスタイルの構築や、生活を豊かにすることを洋服を通して探求中。洋服のことはもちろん、それにまつわる暮らしのこと、何でもお話しさせてください!
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[SCYE]とは
![[SCYE] タグ](/wp-content/uploads/2025/10/★IMG_7195.jpg)
[サイ]はデザイナーの日高久代、パターンカッターの宮原秀晃によって2000年に設立された日本のブランド。特にイギリスのテーラリングに基礎をおいており、デザインはクラシックでなじみのある色遣いや柄遣いが多いです。またブランド独自の技術を駆使して生み出された洋服は、どれも身体になじむ極上の着心地を実現。
![[SCYE] ポロシャツ](/wp-content/uploads/2025/10/★IMG_7192.jpg)
“鹿の子ポロシャツ” / Size : 42(XS位) / ¥10,200(inc.tax)
ブランドの公式サイトでは「アナトミカルな服作り」という言葉が使われています。アナトミカルとは「解剖学的」を意味しており、人間の体の構造や形状に沿った、自然で立体的なデザインや形状を指す言葉。つまり、[サイ]というブランドはデザインの見た目はもちろん、洋服・人間の構造を理解し、それに沿ったモノづくりをしている本格派ブランドなのです。
また、2007年にはよりベーシックなデザインを展開する[サイベーシック]をスタート。ベーシックでありながら、仕立ての美しさと機能性を両立させたコレクションを展開しています。
今回は[サイ]の魅力がより感じられるコートをご紹介いたします。
“ウールギャバジンベルテッドカーコート”

“ウールギャバジンベルテッドカーコート” / Size : 38(M位) / ¥59,900(inc.tax)
その名の通りウールギャバジンを使用したコート。極細番手の糸を使用して丁寧に織り上げられているため、見た目の光沢感やドレープ感、そして肌触りが格別です。

シンプルなコートですが袖は二枚袖で仕立てられているあたりから、洋服・人間の身体への深い理解がうかがえる一着です。よく某英国ブランドのヴィンテージ品で見かける一枚袖とは異なり、二枚袖はフォーマルでシャープな印象になることが特徴。そして袖周りの動きやすさと着心地の両方を兼ね備えた作りなのです。

センターベントは比較的高い位置から入っており、コート特有の足さばきの悪さも軽減されます。「一生もの」としておすすめしたいコートです。
“ウールカシミヤメルトンエプソムコート”

“ウールカシミヤメルトンエプソムコート” / Size : 38(M位) / ¥23,100(inc.tax)
こちらは2017年に発売されたウールカシミヤのメルトンコート。秋冬のコートに使用されるメルトン素材は、太番手のウール織物を縮絨・起毛加工を施し密に仕上げたもの。そのため布目が密になり、防寒性・保温性・耐久性に優れています。一般的にはウール100%の物が多いですが、今回ご紹介しているコートにはカシミヤが10%含まれているため、生地の滑らかな風合いが特徴。

ウエスト部分で少しだけシェイプし、緩やかに裾広がりになるAラインはまさに[サイ]を表すシルエット。袖はやや前傾しており、これまた人間の身体に沿った作りとなっています。クラシックな佇まいでスーツスタイルに合わせていただくことも可能です。
“メルトンウールチェックステンカラーコート”

“ウールカシミヤメルトンエプソムコート” / Size : 38(M位) / ¥23,100(inc.tax)
大胆なチェック柄を全面にあしらったステンカラーコート。ウール100%のメルトン素材が使用されております。一般的にチェック柄といえばすこし野暮な印象がありますが、裾に向かい緩やかに広がるAラインのシルエットと美しい襟の形・ロールにより洗練された美しいコートとして表現されています。

深緑、赤、紫、白、黒、五つの色を使用したチェック柄は、「クラシックな華美」という印象があり大人のおしゃれを楽しむことができそうです。

また襟元のチンストラップを留めて、襟を立てて着用することも可能。
チンストラップは雨風をしのぐための立派な機能部品として、古くから様々なアウターに使用されてきました。また襟元をふさぐことでマフラーなどの巻物をしなくても、防寒性を高める役割もあります。
[SCYE]のお買い物、お買い取りはRAGTAGへ!

いかがでしょうか。
昨今はオーバーサイズなコートが主流となっていますが、ぜひ身体に沿った至極の一着を手に入れてみてください。身体に沿う衣服には、仕立ての良さが必須。そんなクラシックな洋服を追求しているのが、[サイ]の魅力です。
また、RAGTAGではシンプルで上質なアイテムが多い[サイ]はお買い取りも強化中。トレンドに左右されにくく、年数が経過したものでも大歓迎です。

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