白Tの白さを取り戻す 編
お手入れ How To
良いモノはより長く愛用してほしい。そのためには日ごろのお手入れが重要です。
このコーナーでは、ご自宅でできる洋服のお手入れ方法を紹介していきます。
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夏と言えばTシャツ、中でも白Tは定番中の定番アイテム。だけど夏物をタンスから出して去年の1枚と再会したときの「あれ?もっと真っ白だったはずなのに!」「首や脇が汚れてる!」という悲鳴が聞こえてきます。
洗濯はしているはずなのに現れる憎き黄ばみ。その原因は一体何なのでしょうか?
汚れの原因
衿元、袖、脇などに見られる汚れの原因は汗、皮脂です。皮脂は通常の洗濯では落ちません。そもそも皮脂は脂(あぶら)なので、脂が汚れを守ってしまいなかなか落ちないのです。
一見キレイに見えても繊維の奥に落としきれなかった皮脂汚れが残っていて それが時間の経過とともに酸化したものが黄ばみとして現れてしまうのです。(なんて恐ろしいのでしょう)
お手入れスタート
では、憎き黄ばみはどのように退治すれば良いでしょうか。お手入れを実践しながら紹介していきます!
なお、ここで白くするのはいわゆる“まっ白”なTシャツです。色の風合いを楽しむ生成りなどの“白”に行うと、本来の色味を失いかねないのでお気を付け下さい!
○用意するもの
・蛍光増白剤入り粉末洗剤
昔ながらの粉末の洗濯洗剤、今では使っている家は少数派だと思いますが(何せ液体やボール状の方が楽なもんで)実は粉末洗剤には皮脂汚れに強いものが多く、夏場の洗濯ものに特におすすめなのです。 さらに蛍光増白剤入りの物を選べば、目に見える“白さ”を増してくれるのでより真っ白に仕上がります。
・酸素系漂白剤
「白くする」と言えば漂白剤。中でも酸素系のものは生地を傷めにくく、ほどよい漂白効果があるので、ご家庭でも扱いやすくおすすめです。使用の際は記載されている使用方法をよく読んでからお使いください。
・たらい的なモノ
・ぬるま湯
洗面台にお湯を貯めてももちろんOKです。
ではここからはスタッフが実践しながら説明していきます。
挑戦するのはRAGTAG Online 編集チームのKADOSAKIです。
お気に入りの白TはCOMME des GARCONS SHIRT×SUNSPELのもの。 普段はなんでも洗濯機に突っ込んでいる。 「あの頃の白さ、取り戻して見せます」
1.まずはぬるま湯に分量通りの酸素系漂白剤と粉末洗剤をしっかり溶かし、
粉末洗剤は溶け残りがあると衣類を傷めかねないので、よくかき混ぜます。
「漂白剤を使うので、ゴム手袋を使った方がいいですね。」
白Tを1時間漬け置きします。
2.洗濯機・または手洗いします。この時洗濯機なら水の量を多め・すすぎを3回に設定して、しっかり洗剤が落ちるように!手洗いの場合も入念にすすぎ→脱水を3回は繰り返しましょう。
「手洗いの脱水は、シワを作らないようぎゅっと絞らずに!」
3.陰干しして乾かしましょう。紫外線はせっかく洗濯で取り戻した白さを壊して黄ばみやすくしてしまいます。
乾いて完了したものがこちらです。
写真では伝わりずらいですが、より”真っ白さ”を取り戻してくれました。
衣替えで仕舞う前にこうしてきちんと洗っておくと、来年再会したときにも白さを保ってくれますよ。
「洗濯機にぽいっ、より当然多少手間はかかりますが、 真っ白になったTシャツは気持ちがいいので、家でもやってみます。」
普段から気を付けたいこと
黄ばみの原因となる皮脂汚れは、時間がたつほど酸化が進み黄ばんでいきます。なので1度着た白Tはなるべく毎回洗濯するようにしましょう。また首元や脇などの汚れやすいポイントも、普段の洗濯前に軽く手洗いをしておくと効果的です。
真っ白な白Tで、真夏のコーデをより爽やかに、気持ちよく楽しみましょう。