No.11 「同い年。1985年に生まれたブランド」COMME des GARCONS HOMME PLUS

No.11 「同い年。1985年に生まれたブランド」COMME des GARCONS HOMME PLUS

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イマに続く1985年の40のコト。

RAGTAG 40th

2025.08.18

RAGTAG創業と同じ1985年に誕生したブランドの魅力を、RAGTAGのバイヤーがご紹介。
今回は[COMME des GARCONS HOMME PLUS(コムデギャルソンオムプリュス)]について。

photo : TAWARA(magNese) / edit : Yukihisa Takei(HIGHVISION)

NAKAMURA

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NAKAMURA

銀座店 / バイヤー

COMME des GARCONSの魅力に取りつかれ、デザイナーのこだわりが詰まった様々なブランドの良さを一人でも多くの方に伝えたく、そんな想いをもちながらお買い取りを日々行っております。「おしゃれを楽しむ」「新しいお洋服を着た時の高揚感」毎日が楽しくなる生活をお手伝いします。

index

    メンズの[コムデギャルソン]コレクションライン誕生

     

    現在から50年前の1975年、[コムデギャルソン]は東京コレクションでデビューし、その6年後の1981年にパリでショーを行いました。当時は禁欲的でタブーとされていたを基調としたデザインはファッション界に衝撃を与え、その後黒を前面に打ち出すファッションは世界的に流行。その3年後の1984年、メンズのコレクションライン[コムデギャルソンオムプリュス]が1985年春夏シーズンのパリコレクションでデビューしました。個人的にも25年以上、[コムデギャルソン]を着続けてきた私が、過去の[コムデギャルソンオムプリュス]の中でも思い入れのある品々をご紹介いたします。

    2021年秋冬「ダークルーム」の縮絨ジャケット

    COMME des GARCONS HOMME PLUS 2021年秋冬『ダークルーム』の縮絨ジャケット

    [コムデギャルソン]を象徴する手法の一つ、「縮絨(しゅくじゅう)」。

    1994年秋冬の「ウール縮絨」は今でもトップ人気と呼べるシーズンで、ランウェイを歩くのはモデルが当たり前の時代に、[コムデギャルソン]が選んだのはサーカス集団。飛んだり跳ねたり自由に動き回るそんな彼らが着ていたのは、とんでもなく長い袖のジャケットや丈が短いジャケットなど、当時としてはかなり個性的なアイテム。そしてそんな長い袖からはみ出しているのは裏地。このように裏地がはみ出すのは、通称「縮絨」と呼ばれる[コムデギャルソン]の代表的な手法によるものでした。

     

    この裏地がはみ出したクリエイションは、1998年秋冬シーズン「インサイドアウトサイドで、初めての復刻。こちらも通称「シーム期」と呼ばれ、人気の高いシーズンでした。その後何回か復刻されたのですが、ついに1994年の縮絨と同じ工場で制作されたのがこちらの2021年秋冬のジャケットです。[コムデギャルソンオムプリュス]としては初めて1994年と同等のウールの厚みと裏地もつけられ、私も歓喜の気持ちをおさえながら購入したアイテムです。

     

    メンズ向けのスカートを提案した2009年春夏

    COMME des GARCONS HOMME PLUS スカート

    ティアードスカート(年代不明)

    今でこそジェンダーレスなんていう言葉は浸透していますが、[コムデギャルソン]は2009年春夏にスカートをメンズのコレクションラインで発表しました。「男性にスカートなんて売れるのだろうか」という心配も杞憂に終わり、このシーズンは[アンダーカバー]のファンや[ディオールオム]のユーザーなどファッション好きな方々に支えられ、2009年春夏は春夏シーズンとしては立ち上がり最高金額の実績だったわれているシーズンです。

     

    2001年秋冬「ルッキング アット ディファレント ワールド」:サイケデリック柄のキャスケット

    COMME des GARCONS HOMME PLUS 2001年秋冬「ルッキング アット ディファレント ワールド」:サイケデリック柄のキャスケット

    この大ぶりで派手なキャスケットは、もはやいつ、どこで、どんなシチュエーションで被るのか想像もつかないアイテムです。2001年秋冬シーズンのルッキング アット ディファレント ワールド(通称「サイケ期」)では、サイケデリックな総柄のセットアップなど目を見張るような派手な色彩、柄で溢れていました。このキャスケットもランウェイでも使われていました。

     

    2000年春夏「進化する色」のゴブランパッチワークパンツ

    COMME des GARCONS HOMME PLUS 2000年春夏「進化する色」のゴブランパッチワークパンツ

    これは私自身の思い入れがある25年経った今でも履き続けているアイテムです。当時、雑誌ミスターハイファッションの中でモデルがセットアップで着用しており、そのページを見た瞬間、ほかでは見たことがないそのデザインに魅了されました。お店に行くと、受注生産といわれて買えず、セカンドデリバリーでやっと手に入れた、思い出深いアイテムです。

    これからも[コムデギャルソン]とともに

    「[コムデギャルソン]の服を着た人がドキドキしたり、何か感じてもらえることが一番大事」「自分がかっこいいと思ったものを作り続けるだけ」

    [コムデギャルソン]のデザイナーである川久保玲の言葉です。

     

    何年経ってもかっこいい、この服を着ると高揚感を得られる気持ちになる、人が何言おうとも自分がかっこいいと思えるものを着るって素敵ですよね。私自身が一番かっこいいいと思っている[コムデギャルソンオムプリュス]もその一つ。RAGTAG、rtでは、そのファッションに巡り合ったお客様の人生が豊かになるような楽しさを、これからも提案し続けます。

    RAGTAG 40th スペシャルサイトオープン!

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